受信機/アンテナ

移動運用その273/GAWANT-7テストと東京都八王子市高尾山移動(2021年8月1日)

先日、小型エンドフェッドアンテナ「GAWANT」(しながわハンコ倶楽部)の7MHz版「GAWANT-7」を導入。
頒布価格は6000円。
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これで移動先でも18~29MHz帯同様、手軽にGAWANTで7MHz帯にQRV出来るようになる。
(もっとも7MHzといってもQRPでCWモードのみの運用)
このバンドは他のHF帯が沈黙していてもいつも賑やかだ。
しかし、徒歩移動だと本格的な7MHz用アンテナを用意するのは難しい。
これまではホイップのBNC-750を使っていたが、ラジアル線が必要の上に、ロッドアンテナ調整が難しく、長さを微妙に伸縮させた上に、手を翳してSWRが最も落ちる位置を探しながらQRVするという煩雑さ故、移動先ではあまり7MHzには出なかった。
その点、GAWANT-7はラジアルもいらず、調整もダイヤルだけ。
自分のQRP徒歩移動運用スタイルには最もマッチしている。
早速、8月1日の日曜にGAWANT-7テストのため、高尾山に移動運用。
都内は34Cの猛暑。
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ケーブルカー麓駅に着いたのは13時15分頃。
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流石にこの暑さだと時勢柄もあってハイカーも比較的少ないか。
いつもの高尾中腹にある神変山に着いたのは13時40分過ぎ.
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まずはGAWANT-7で7MHzにオンエア。
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ダイヤルを微妙に回して同調点を探る。従来のGAWANTと比べ、かなりシビア。
何とかSWRがCWモード帯で最も下がるポイントを見つける。
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ラジアルなしでも充分な値に収まったようだ。
ワッチすると休日とあって多くの移動局が出ている。
が、強く入感している局をいくつか呼んでみるが、なかなか取ってくれず。
最大5w出してもコールバックがない。
SWRは落ちているので電波は出ているはずなのだが。
時々空電が入ってコンディションはあまりよくない。
ラジアルを付けてみたりとカット&トライを繰り返してみるが情況変わらず。
やっと15時過ぎに3エリア移動局をお呼び掛けするとコールバックあり。
RST599を頂いたので、取り敢えずは電波は出ているようだ。
元々7MHz帯で5w以下QRPだと殆ど気が付かれない場合が多く、特にコンディションが悪いとボウズで終わる。
相当「耳」のよい局に拾ってもらうしかない。
このGAWANT-7を使って18,21MHz帯にQSYしてみるが、信号が強く入る同調点が見つからない。
どうやらアンテナを短く調整する必要があるようだ。
21MHzCWモードで強く入感する局を見つけたので従来のGAWANTに代えてコールするとすぐに応答が。こちらは0.5Wでも繋がる。
GAWANT-7は思ったより調整に手間が必要なようだ。
改めて別のロケーションやコンディションの時に試さないと総合評価は出せないが18~29MHz帯は普通のGAWANTのほうが使い勝手がよさそうだ。
神変山はいつもながら殆ど人は訪れず、蝉時雨のみ。
セミの抜け殻もすぐ見つかる。
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15時半過ぎから50MHz帯CWモードに少し出て、16時20分頃、神変山を撤収。
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高尾山山頂に期間限定の五輪モニュメントが設置されているので、せっかくなので登ってみる。
この暑さ故、神変山から山頂までは結構きつい。
17時に山頂着。
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この時間になるとハイカーも疎ら。
モニュメントの前にもあまり人はいない。
ヒグラシの蝉しぐれが賑やか。
木陰に入ると抜ける風が心地よい。
少しだけVX-3で430FMにQRVし、5局ほどお繋ぎ頂く。
17時半を回ると富士山のシルエットも浮かんできた。
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写真を撮って18時10分過ぎ、山頂を撤収。
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普段の夏ならビアマウントが営業しており20時以降もケーブルカーが運行しているのだが、この時勢で18時に終電。徒歩で下山するしかない。
駅周辺は閑散。
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暗くなった1号路を一人下る。
意外にも虫取りの家族連れグループを何組か見かける。
夜の高尾山は昆虫採集の場としても人気なのだろう。
19時半過ぎにやっと京王高尾山口駅に到着。
QSO TNX.
今回の交信分QSLも自作イラストのオリンピック仕様カード発行予定。

交信データ
移動地/東京都八王子市高尾山神変山及び高尾山山頂
交信日時/2021年8月1日
運用時間/1402~1746JST
周波数/7・21・50・430MHz/CW・FM
天候/晴れ

無線機/IC-705・VX-3
アンテナ/RH-770・ミズホPAN-62・GAWANT・
GAWANT-7・SRH805S
出力/0.1~5W
延べ交信局数/13
7MHz1(CW1)・21MHz1(CW1)、50MHz5(CW5)、430MHz6(FM6)
交信相手所在地/
東京都6(目黒区、世田谷区、西東京市、立川市、多摩市、町田市)
神奈川県3(横浜市都筑区、座間市、綾瀬市)
千葉県1
(松戸市)
埼玉県1
(草加市)
群馬県1(邑楽郡明和町)
京都府1(上京区)

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GAWANTのロッドアンテナ交換(2021年3月23日)

先日の移動運用で愛用していたGAWANTのロッドアンテナ部分が途中から抜けてしまった件。
このままだと通常の伸縮が出来ず、どうしたものかと思案。
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ネット通販で同様のロッドアンテナを探し、自分で取り換える事も考えたが画像だけでは規格が解らない。
ノギスも持っていないので正確に大きさを測る術もないため、やはり実物を見て購入する必要がある。
いろいろ検索してみると秋葉原のラジオセンター内にある「菊池無線電機」という店舗がロッドアンテナ修理も取り扱っているという事なのでGAWANT持参で赴いてみた。
秋葉原全体が「萌えキャラ」一色に染まる昨今、この一角だけ「昭和」から時間が停止しているような空間。
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店先に着いたのは15時半頃。まだ店は閉まっていて1時間後に開くという表示板が下がっていた。
それまで別の場所で時間を潰し、16時半過ぎに再び赴くと店は開いており、戻っていた高齢の店主さんに声をかけ、要件を伝える。
早速、規格に合うロッドアンテナを見つけて頂く。
アンテナだけ購入して自分で交換するつもりだったが、その場で作業していただけるとは恐縮。
同じ長さのロッドアンテナ在庫がなく、若干短いものになったが、すぐに元通りに。費用も想定内。
今時、アナログなラジオ周辺部品を懇切丁寧に即時交換修理していただける店があるなど奇跡に近い。
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この日、自分が見て回った限りにおいて、ロッドアンテナを扱っていたのはこの「菊池無線電機」だけであった。
単純にデジタル機器とを比べても意味はないが、先日ノートパソコン修理で法外な修理費を請求してくるメーカーや修理業者と比べると雲泥の差だ。
ここがなくなったらもうアナログなロッドアンテナ交換とかは自分で処理するしかなくなるだろう。
貴重なお店である。

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DIAMOND「RH770」導入(2020年12月20日)

先日、第一電波工業製144/430MHz帯高利得2バンドハンディーロッドアンテナ「RH770」を購入。
カタログスペックは以下のとおり。
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●DIAMOND「RH770」
型式:1/2λノンラジアル(144MHz)、5/8λ2段ノンラジアル(430MHz) 
■利得:3.0dB(144MHz)、5.5dB(430MHz) 
■耐入力:20W 
■接栓:BNC-P 
■全長:930mm (フルサイズ), 223mm(最短サイズ) 
■重量:85g 
■ロッド段数:10段


これまでハンディー機VX-3では携帯性優先の小型アンテナ「SRH805S」を使用していたが、電波の飛びはいまひとつ。
そこでロッドアンテナながらモービルホイップ並みの性能を有するとして評価の声が高い「RH770」を導入してみた。
伸ばすと1m近いが縮めると22cm程度で収納しやすい。
VX-3に装着するとややトップヘビーになってアンテナ端子に負担が掛かりそうだが、垂直に保てば何とか大丈夫そう。
まず、所有している既存のハンディーアンテナと大きさを比較してみる。
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左からVX-3本体と装着済み「SRH805S」
真ん中が今回新たに購入した「RH770」(収納時)
右がFT690Mk2付属の50MHz用ローディングホイップアンテナ「YHA-6」(収納時)
圧倒的に「SRH805S」のコンパクト性が勝る。そのままウエストポーチに収められるのが最大の利点。
「RH770」も「YHA-6」よりは短い。重さも若干軽いか。
次にFM放送受信性能を比較してみる(表参照)。

VX-3アンテナ別FM放送受信情況比較リスト

受信地/東京都杉並区自宅木造2階屋内
受信機/VX-3
(シグナルはVX-3インジケーターレベル9段階)

周波数(MHz) 局名

 

イヤホーンANT

 

SRH805S   

RH770

 

 

YHA-6

78.0 BAY-FM
3

-

5

5~9
78.6 FM富士
3

-

3

5
79.5 ナック5
9

-

9

9+
80.0 東京FM
9+

5

9+

9+
80.7 NHK千葉
5

-

5

5
81.3 J-WAVE
9+

5

9+

9+
82.5 NHK東京
9+

5

9+

9+
83.4 FM世田谷
5~7

-

9

9
84.7 横浜FM
9

3

9

9
85.1 NHK浦和
5

-

9

9
86.6 東京FM(檜原)
9

3

9

9
89.7 INTERFM
9

3

9+

9+
90.5 TBS補完
9+

5

9+

9+
91.6 JOQR補完
9+

5

9+

9+
93.0 LF補完
9+

5

9+

9+


屋内での在京ローカル局のみの受信比較。
大きさとは逆に「SRH805S」はかなり劣る。ただこのアンテナ装着時にはイヤフォーンアンテナでFM局を受信するので支障はない。
「RH770」と「YHA-6」には然程大きな差はないが、波長が近い6m用「YHA-6」のほうが幾分FM受信感度が勝る。
今後は実際に移動運用で「RH770」の使用感をチェックしてみたい。

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IC-705周辺アイテム追加(2020年7月8日)

専用のマルチバックLC-192の容量不足を鑑みて、従来の大型リュックでもIC-705を安全に搬送出来るアイテムを探してみた。
他のユーザーの方も試されているように、ミニ三脚は必須アイテムのようだ。
自分もカメラ量販店にて2000円台の「Fotopro 卓上ミニ三脚 SY-310」 という製品を新たに購入。IC-705に装着してみると心地よくフィットする。
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角度も簡単に変えられるし、タッチパネルを操作してもぶれる事もなく非常に良い。
アイコムもアンテナを標準装備しなかった分、代わりにミニ三脚を付けてもよかったような。
さて、これらを持ち運ぶ容器としてカメラバッグを量販店で諸々物色。
あまりサイズに余裕がないとLC-192の二の舞なので、少々大きめのカメラバッグを探す。
それで見つけたのが コールマン カメラインナーバッグMサイズVCO-8744。
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内寸はW240×H180×D100.
IC-705が上向きにすっぽり入り、奥行きは2倍以上ある。やや大きすぎる感があるが、マイクを装着したままミニ三脚も含めて収納出来る。防水処理もあり。
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液晶部分はマジックテープで固定可能な中仕切りのクッションを敷いて保護可能。
IC-705には念のためプチプチの緩衝材を巻く。
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横幅も若干余裕があるが中仕切りを利用してサイズ調整可能。
余ったスペースに予備電池も入れられそうだ。
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収納してみると中で動くこともなくフィット。
これを普段移動に使っている大型リュックに入れてみると巧く収まってくれた。
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荷物が多いハイキングやキャンプを伴う移動運用にはこちらのアイテムで行けそうだ。
一方、軽装の場合は専用のマルチバックLC-192で十分だろう。
アンテナ同軸コネクターやCWジャックの形状を改めてL型に統一。
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また、本体を固定するネジが奥まで入らなかったのはやはり留め金の不良だったようで、改めて代用できる雲台ネジに交換するとしっかり固定出来た。
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電鍵ケーブルはマルチバックサイドのスリットから入れられる。
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アンテナもL型コネクターを挟んだおかげで窮屈感も解消。
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クリップ基台を介してストレスなくアンテナ交換出来る。
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これでLC-192使用感もかなり改善された。
あとはやはり運用中の液晶部分の保護をどうするか。
フィールドではいくら注意を払っても何かにぶつけることは必至。
これまで使ってきたFT690Mk2やFT-817もソフトケースに入っているにも拘らずいくつか傷がある。
ましてこれだけ液晶部分が大きいIC-705だとちょっとしたことで致命的な損傷になってしまう。
操作時以外は常に液晶を保護できるカバーが欲しいところだ。
未だ局免変更が完了していないのでIC-705での移動運用はまだお預けだが、その準備は着々と進んできた。
諸々手間や費用もかかるが、これも新しい無線機を楽しむための一環と考えればよいかもしれない。
余談だがやっとIC-705購入記念品の煎餅を開封。
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賞味期限は9月なのでまだ問題ない。缶もレアアイテム。

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マルチバック LC-192使用感(2020年7月4日)

7月1日、アイコムIC-705専用のマルチバック LC-192を購入。
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当初は導入するつもりはなかったが、移動運用時の持ち運び手段として諸々思案したものの、結局メーカー純正のマルチバックが妥当な選択ではないかと考えた。
仕様は以下のとおり(メーカーサイトより抜粋)

●寸法
約255(W)×375(H)×148(D)mm (ショルダーベルト、ハンドルを除く)
●荷室容量
約11L
●重量
約1kg(付属品を除く)
●材質
ポリエステル

●特長
・アンテナの取付が可能なサイドプレート
・BP-272が3つ入る収納ポケット
・A4サイズが収まる背面ポケット
・アンテナ/マイクのケーブル通し口
・携帯機/マイクが装着可能なショルダーベルト
・ネームプレートホルダー
・機材に応じてバッグの中を仕切る、調整可能な仕切り板を標準装備

●メーカー希望価格
¥13,800円+税

小さめのリュックという感じ。
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先着1000名のオリジナルLEDランタンはまだ付いていた。
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マルチバック上部にIC-705を納める空間がある。
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IC-705の底部にはカメラ三脚仕様のネジ穴があるのでそこに固定するネジが付属している。
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ただネジ止め素材は薄く、あまり耐久性はなさそうだ。
ネジ止め作業は窮屈。あとなぜかネジが奥まで入らない。
仕様なのか不良品のせいなのかは解らず。
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この空間の底板には手前に出っ張りがあって押し込むとIC-705が固定される。
ただこのままだと下部の操作ボタンが埋まってしまうので、使用時には少しひっぱり出さねばならない。
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マイクを取り付けたままだと窮屈感あり。収まりもいまひとつ。
収める際にはIC-705のディスプレイや操作ボタンにやたら触れてしまうから電源を入れたまま収納しないほうがよい。
また、横の空間に余裕がなく、マイクケーブルやアンテナ同軸の引き回しに難儀する。
IC-705のマイクケーブルは保護金具がアース端子にネジ止めされているので、上部の穴から通そうとするといちいちドライバーでその保護金具を脱着しなければならない。
面倒なのでやむなく正面ファスナーの隙間から外に通す。
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今回、アンテナ端子保護のために 第一電波工業(ダイヤモンド)製 ハンディアンテナ用(BNC)ユニバーサルクリップベース(回転機構付き) MCR2(MCR-2)も購入。
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これをマルチバック横の板に挟んでアンテナを取り付けるようにした。
IC-705直結よりは端子の負担は軽くなる。
だが、これもマルチバックの横幅が狭いため、端子との間に余裕がなく窮屈。
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L型端子を改めて挟むしかなさそう。
反対側のKEY端子も同様にL型ジャックでないと端子に負担がかかる。
純正マルチバックなのにもかかわらず、フィットするというよりも無理気味に押し込む感じ。
要はすべての端子類は側面の凹んだ部分からフロント幅内に収める前提の仕様で作られているので、LC-192を使う場合は、あらゆるジャックはL型必須ということになる。
はみ出てはいけないのだ。
通常のジャックの場合、アンテナ、マイク、KEYは収納時に外しておいたほうが無難。
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クリップベースを横板に挟んでGAWANTを装着。
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あと、購入する前から危惧していたのだが、トップヘビーになるのでバッグに入れたまま東屋の机やレジャーシートで運用するとバランスが崩れて、バックごと転倒し、最悪の場合、ディスプレイを破損する恐れもある。
さて、移動運用には無線機の他にアンテナ、ケーブル、資料等も必須。
必要最小限のツールでもこれだけある。
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更に三脚、アンテナポール、カメラ等も持っていかねばならない。
ツールボックスはこのままでは大きすぎるので別の袋に入れ替えればなんとか収まるが、アンテナケーブルは無理。
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こうなると、このマルチバック以外に搬送アイテムを用意しなければならなくなる。
あるいは持ち物を削り、アンテナケーブルを必要とするポケットダイポールは諦め、GAWANTとVHF用垂直ホイップのみの移動運用に限るか。
容積が小さいのは解っていたが、思った以上に入らない。
冊子が入るスペースもあるにはあるが、「ラジオ番組表」やJARLニュースがぎりぎり入るかどうか。
正直、ちょっとこれでは従来型の移動運用には使えそうになし。
運用時にICー705をバッグから出して運用するなら、敢えてこのLC-192に拘る必要もなくなる。
別途、カメラケースなりにIC-705を入れ、それごと従来の容積の大きいバッグを用いたほうが良いかもしれない。
あと防水加工はされていないので、雨天時には防水カバーも必須となる。
使用感はそれぞれなのでこれで充分と感じる人もあろう。
慣れもあるし、今後工夫を講じれば使い勝手の糸口が見つかるかもしれない。

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コメット新型9バンドアンテナUHV-9を常置場所に設置(2020年6月4日)

約25年ぶりに常置場所に新たなアンテナを設置。
機種はコメットアンテナ製のUHV-9。
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50MHz 帯・144MHz 帯・430MHz 帯を基本にHF 帯3.5~28MHzバンド(24MHz帯除く)のコイルを追加することにより、最大 9 バンドで使用出来る固定、移動兼用のバーチカルアンテナ。
メーカーサイトによる仕様は以下の通り。


●UHV-9

3.5/7/14/18/21/28/50/144/430MHz マルチバンド 移動用/固定用
●周波数・利得

3.5MHz~28MHz:短縮 (1/4λ)
50MHz:2.15dBi (1/4λ)
144MHz:2.15dBi (1/2λ)
430MHz:5.5dBi (5/8λ 2段)
※アースが必要

V.SWR
インピーダンス1.5以下50Ω

耐入力

120W(SSB)

全長・質量

2.6m(3.5MHz対応時)
900g(全バンド対応時)


今年の3月に発売された新しい製品。
おそらくアイコムIC-705との併用を意識して商品化されたものと思われる。


現在、常置場所に上がっているアマチュア無線用アンテナは2本。
メインはクリエイトデザインのログペリアンテナCLP5130-1。
写真は1991年3月、完成当時の姿。
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50~1300MHzまで帯域があり、これ一本でV・UHF帯のアマチュア無線とFM放送遠距離受信を賄える。
かなり重量もあり、しっかりした屋根馬にローテーターも乗せたため、なかなか一人では建てられるものではなく、結局当時は業者さんに依頼した。
そのせいか1991年に建てて以来29年経つが、今でも問題なく使える。
現在でもなくてはならないメインアンテナだ。
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アマ無線用としてはもうひとつ、DPアンテナの一種である7MHz帯用ツエップ型ワイヤーアンテナが水平V字型に架かっている。
これも20年以上そのままだが特に劣化もなくCWのQRP運用ならまだまだ使える。
他に5エレのFM八木アンテナがベランダにあるがこちらは受信専用。1987年頃建てたものだからもう33年経っている。
結局、1987年にアマ無線開局してから常置場所に上げていたアンテナは開局当初のHB9CVを含めて3本だけ。
写真は1988年11月、家の物干し台に設置されていたHB9CV.
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近年は移動運用に重心が移ったので、あまり常置場所での設備更新の必要性はなくなっていた。
しかし最近GAWANTアンテナを導入して以来、移動運用で18~28MHz帯にも出られるようになり、常置場所でもたまにこのGAWANTを窓際に出して7MHzに加えてHF帯にQRV出来るようになったため、常置場所専用のHFアンテナも欲しくなってきた。
とはいえ、幅を取る大きなHFアンテナを上げるスペースはどこにもない。
小型のバーチカルANTやVダイポールも気になったが購入に至るモチベーションには達しなかった。
しかし、このUHV-9は予算、スペース的にも合致。
IC-705導入というタイミングもあり、久々に常置場所でのアンテナ増設に至った。
2004年以来、メインリグとして使ってきた八重洲FT-817はアンテナ端子が二つあってHFとV/UHFアンテナをストレスなく2系統使い分けることが出来たが、今月納品予定のIC-705はアンテナ端子がひとつしかない。
もっとも同軸切り替え器を導入すればよいのだが、更なる手間と費用負担が増える。
IC-705は常置場所でもメインで使っていきたいので一本のアンテナで賄う事が出来るUHV-9はその点でも購入の動機付けになった。


●UHV-9設置記
先月末、ネット経由にて購入したUHV-9が到着。価格は本体1万5千円弱。
このアンテナはラジアルがないと使えないので、CQオームから出ている「ラジアルセット」や、同軸、アンテナ基台等も同時購入。
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早速UHV-9を開封。
各バンドの短縮コイルや補助エレメント、固定用の六角レンチ2種類が入っている。
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設置場所は最近使っていない物干し台の柵。既存のアンテナからも比較的離れている。
早速設置に取り掛かるがアンテナ基台のボルトの長さが足りない。
やむなく物干し台の細い突起部分に取り付け。いずれはもっとしっかりした場所に設置する前提で作業続行。
ラジアルセットの接続金具をコネクターと基台の間に入れる。5本出ているラジアル線を放射状に展開。
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このアンテナは最大9バンドを任意で組み合わせて設置することが出来るようで、取り扱い説明書にはそれぞれの組み合わせ例が記されている。
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だから順番に読んでいくのではなく、自分が望む組み合わせのページだけを選べばよい。
とりあえず全てのバンドに出れるページを参考に組み立てていく。
アンテナ基部に全方向折り曲げ機構というのがあって、基台に設置したまま各エレメントを取り付け調整出来るようになっている。
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補助エレメント取り付けには付属している六角レンチでロックナットを緩めるのだが、老眼が進んだ目にはこれが小さくて扱い難い。うっかり外して落としてしまうともうどこにいったか解らなくなる恐れもあり慎重に作業する。
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常置場所でのアンテナ設営など久々だったので勘が鈍っていて部屋まで届くはずの同軸ケーブルが短すぎたりで思い通りに作業が進まず、改めて無線ショップに足を運んで備品を購入したりで時間を食う。
半日掛けてやっと設営完了。
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思ったよりコンパクト。
しかしトップヘビーで強風で折れないか心配だ。
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同軸ケーブルを部屋に引き込み、FT817とアンテナの間にSWR計を接続してマッチングを計る。
21MHzから上の430MHzまでは未調整でも概ねVSWRは下がるが18MHzより下は「HSWR」が出て実用に耐えられない。
補助エレメントを調整してみるがそれほど大きな差はない。
このアンテナのHF帯は小型化優先で全長をローディングコイルで短縮しているため使用可能帯域幅が狭い。
数ミリ幅で帯域が変わってしまうので調整が難しい。
またアンテナ設置場所やラジアルの配置や雨でも変動するらしく、あまり神経質になるときりがなくなる。
アンテナアナライザーがあれば調整しやすいのだろうが、めったにアンテナなど建てないのに何万円もする機器に投資するのはとても見合わない。
それにこの補助エレメントは容易にカット出来ないほどの硬さ。ニッパーやペンチでは困難。
他の方のレビューを読むと電動のこぎりでカットしたとのこと。
そんな道具は持ち合わせておらず、エレメントカットでの調整は諦める。
そこで移動運用のために購入していたが荷物になるため最近出番のなかったコメットのアンテナカップラーCAT-10を使ってみる。
するとこれがかなり効果あり。
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3.5MHz帯を除いてほぼ全バンドマッチングが取れて実用に耐えうるVSWRに納まってくれた。
早速設置した当日と翌日に7MHzCWで1,2,3,7、9各エリアと5WQRPで交信、21MHzCWでも1局QSO出来た。
従来の7MHzDPアンテナやGAWANTと比べても遜色ない印象。
ただ、3.5MHz帯だけはカップラーを使ってもマッチングが取れず、RST599で入感していた川崎市宮前区移動局を呼んでも気付かれず。
本体の調整がまだ必要かも。
取り合えずこれで最低限常置場所でのHFアンテナ環境は整った。
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しかし、アンテナカップラーを介してバンド切り替え毎にチューニングし直さなければならない煩雑さは否めない。
あとこのアンテナを徒歩移動運用に用いるのはやや難あり。
ラジアルやカップラーという荷物が増える上に、調整しているだけで陽が暮れてしまいそう。
徒歩移動だと最低限の機材しか持ち運べず、手間のかかる作業に時間は割けない。
移動に使えるといっても基本は車載前提のアンテナと思われる。
ラジアル等を必要としないDPやGAWANTが如何に徒歩移動において優れものアンテナであるかを思い知る。
IC-705にはいずれオプションで専用のオートアンテナチューナーも出るようだから期待したい。

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八重洲FT-690MKⅡに久しぶりに火を入れる(2019年9月7日)

2004年購入以来、ずっと固定、移動共両方メインで使用してきたFT817。
以前からのKEYジャック接触不良状態が酷くなってきたので、先週、八重洲の修理受付に出す。
修理完了まで凡そ3週間はかかるという話。
今、自分が現役で使用しているRXはFT-817を除くと、スタンダードVX-3(144、430FMハンディー)とミズホP-7DX(7MHzCW、QRPP機)のみ。
他には1987年開局当時から17年ほど使用し、今は休眠状態のFT-690MKⅡがあるだけ。
以前から老朽化で受信諸々劣化しており、FT-817購入以降はもう10年以上も稼動させていなかった。
このFT-690MKⅡは名機といわれる先代のFT-690を受け継いだポータブル機。
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1970年代半ばから1980年代半ばにかけて、アマチュア無線の入門バンドとして50MHzが若者層に流行し、メーカーもアイコムIC-502、IC-505、トリオTR-1300、松下 RJX-601、 RJX-610、八重洲FT-690等の6mポータブル機が一世を風靡したという。
自分がアマチュア無線を始めたきっかけはFMラジオのDX。Es伝播の虜になったので波長も近い50MHzでの開局は必然で、馴染みやすいバンドだった。
従業者免許を取った1987年頃は、すでに6mポータブル機ブームも一段落したのか、リグの種類も少なく、メジャーメーカー製ではこのFT690MKⅡ位しか生産販売していなかった記憶がある。
他にはミズホのピコシリーズ等もあったが、アマ無線を始めたばかりの者には手を伸ばし難かった。
FT-690MKⅡの主な仕様は以下の通り。オールモードと謳いながらなぜかAMがなくなっている。
周波数範囲/50.0~54.0MHz
電波形式/SSB・CW・FM
電源電圧/外部 DC13.8V
     内部 単2電池9本
サイズ/幅148mm×高さ57mm×奥行き192mm
送信出力/2.5w(LOW・250mw)

宣伝コピーは「アウトドアーへ飛び出そう 青春ポータブル」。
パンフレットの女の子が印象的だった。
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取り扱い説明書も健在。
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オプションのFT-6020を接続すれば10w運用可能になる。
このラインアップで自宅にHB9CVを建てて、開局から約17年間、メインリグとして使い続けた。

そのFT-690MKⅡを久々に動かしてみた。
不覚にも電池を入れっぱなしにしていたため、液漏れのため電池ボックスのスプリングが腐食してこのままでは電池運用は不可能。
外部DC電源は入るものの、電波は出ず。マイクも老朽化してPTTが接触不良を起している様子。
ツイッター等でOM諸氏のアドバイスを受けてあれこれやっているうちに、やっとFMモードとSSBモードで電波が出るようになった。
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しかしなぜかCWモードだけNG.
受信はFMは正常だがSSBは歪んで音声としてまともに聞き取れない。
それでもこの日、50MHzFMで1局QSO出来た。
このRXで交信したのはおそらく10年ぶり位か。
FT-817はMAX5wだからFT-690MK2+FL-6020で10w出したのも久々。
操作性はFT-817よりもよいので逆に新鮮に感じる。
開局当時は6mFMでローカルさんとよくラグジューしたものだった。
購入して33年。FT-817導入前までの17年間、ずっと使い込んできたので、今でも辛うじて使用可能であることのほうが幸いなのかもしれない。
当然ながらもうメーカー修理は利かない。
古い無線機を修理してくれる窓口もあるようだが、おそらくかなり高額になろう。
そこまでして完全復活させる意義があるかどうか迷うところ。
同じ中古品をオークションで入手する方法もあるが、それはそれで何か違う。
この個体だから愛着があるのであって、同じ機種でも個体が別であったら拘る理由はなくなってしまう。
来年春には画期的なポータブル機、IC-705が発売される。でもなんだかFT-690MKⅡ完全復活も捨て難い選択肢だ。
過去に戻るか、未来に進むか悩ましい。

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移動運用その131/東京都稲城市若葉台「みはらし緑地」移動(2015年2月11日)

「建国記念日」の休日。関東UHFコンテストが開催される日でもある。
厳寒のシーズンながら、天候も良いので昨年に続いて移動運用。
場所は何度か訪れた東京都稲城市の「見晴らし緑地」。
今回はカメラ用三脚の雲台にも接続出来る一脚「SポールⅡ」をアンテナ伸縮ポールとして流用するテストも兼ねる。
移動運用の際、これまではミズホの簡易ポケットダイポールを木の枝に引っ掛けて運用していた。
しかし、適当な樹木や枝が見つからない場合は難儀する。せいぜい身長よりも低い柵等に垂らす他なかった。これでは効率よく電波を飛ばせない。
とはいえ、徒歩中心の移動運用では重たくて嵩張るアンテナポールなど論外。
しかし、いろいろ検索してみるとカメラ用品の一脚がかなり使えることに気が付く。
どちらかというとモービル移動中心のアマチュア無線よりもフリーライセンスQRP移動運用愛好者のサイトの方が自分の移動スタイルとシンクロして役に立つ。
今回、導入した「SポールⅡ」もそんなフリーライセンス無線家の記事からヒントを得たものだ。
さて、当日は若干遅い起床。コンテスト開始の午前9時をすでに回っている。家で少しだけ運用したり、移動準備などで出発したのは正午頃になってしまった。
京王線新宿12時29分発橋本行き急行に乗り込む。
天気はほぼ快晴。風も弱い。しかし、気温は10度に達しない雰囲気。
若葉台駅には13時に到着。
430FMハンディーでコンテストに参加しつつ、「みはらし緑地」へと向かう。
好天故にもしかすると「先客」が居るかもしれない。その場合は近くの天王森公園に変更するつもりだった。
「みはらし緑地」には13時25分頃到着。
幸い、「先客」も居らず、椅子テーブルとも空席状態。
ただし霜柱が融けて、足元は泥んこ状態。靴に泥がべったり付いて大変だったが。
早速、アンテナ設置に入る。
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新たな装備「SポールⅡ」と三脚は折りたたみ椅子用のキャリーバックがあったのでその中に入れて持ち運んだ。
「SポールⅡ」は重さ580g。縮めた時の全長は55cmほど。三脚はそれより質量があるが意外と負担にならなかったのは幸い。
まず、三脚を机の上に設置。三脚の幅が机の大きさギリギリだったので慎重に進める。
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三脚の雲台に「SポールⅡ」をねじ込む。プレートを外すとカメラの底と同じ雌ネジ構造になるから簡単に取り付けられる。
それが終わると反対側先端のゴム石突にアンテナ金具を取り付ける。ゴムだから少しがたつくがミズホポータブルDP程度であれば問題ない。しっかり接続させたい場合はポール本体に取り付ければよいだろう。
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アンテナと同軸ケーブルを金具に設置して「SポールⅡ」を伸ばしていく。3段式の伸縮ポールは全部伸ばすと161cmになる。三脚は大体150cm。更に机の高さをプラスすると地上高3,5mは稼げる。
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アンテナポールが垂直になるよう三脚を調整し、完成だ。
時間にして10分も掛からない。ストレスもなく、実に快適にアンテナ設置が完了する。
木の枝に引っ掛ける場合は、高さもせいぜい2m程度だから革新的だ。
風が弱い日ならステーも必要ない。

準備も整い、運用開始したのは13時40分過ぎ。
関東UHFコンテスト終了まで1時間20分しかない。
15時まで430MHzCW中心に運用。例によって出力はQRP0.5W~1W。
アンテナの高さを稼げたせいか、心持ち今までよりも電波が飛んでいるように思える。
コンテスト終了後も暫く運用を続けた。
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17時までにVX-3、FT817での交信含め430MHz40局(CW27、FM13)、144MHz5局(SSB4、CW1)のトータル45局と交信。内、関東UHFコンテストでの交信は35局。こちらのCQでの応答局は24。
県別では東京27、神奈川10、埼玉4、千葉2、茨城1、群馬1。
残念ながら肝心の50MHzは15時過ぎの時点では殆ど移動局も聞えず、CQを出しても空振り。どうやらVKが開けていてDXのほうに流れてしまったのか交信局数ゼロ。

「みはらし緑地」からの眺望については以前の運用レポートでも紹介したが、簡単におさらいしてみる。
標高は162mながら北東方向には新宿新都心と都心のビル群が覗えるし、南東方向には横浜ランドマークタワーも確認出来る程の絶好のロケーション。
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尾根幹線道路に平行して伸びる「多摩よこやまの道」上でも指折の移動運用地だ。ライセンスフリーの無線家にとっては聖地に近いか。
この日はやや靄っているものの、都心や横浜は辛うじて確認出来た。
16時15分頃、都心方面でオレンジ色に輝く光の玉を確認。恐らく夕日がビルに反射しているのだろう。方角からすると六本木ヒルズらしい。眩しい位だ。
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17時15分頃日没。陽が長くなった。
特徴的な通信鉄塔が黄昏に栄える。
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17時半前に「みはらし緑地」を撤収し、若葉台駅へと戻る。
駅までの道筋に『馬車道』というファミレスがある。気にはなっていたがこれまではスルーしていた。
思えば15年近く前、一度だけ『馬車道』に入ったことがある。当時はウエイトレスが袴姿だったのを思い出し、久しぶりに利用してみることに。
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ところが店内に入って吃驚。ウエイトレスが地味で無個性なパンツルックのユニフォームに変わっていた。『馬車道』はいつしか普通のファミレスに落ち着いてしまったのか?それとも系列が違うのだろうか?
何だか肩透かしを食らった気分だったが、取り合えずパスタとドリンクバーをオーダーし、30分位休憩。休日の夕方なので家族連れで一杯だ。
それにしても15年の歳月は抗えない。
若葉台駅周辺も若干新しい施設が増えたものの、基本的には変っていない。
節電のためなのか、出張所付近の特徴的なライティングがなくなっているのは残念。
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駅前のベンチに設置されている猫の像は相変わらずだ。以前と同じくマフラーが巻かれている。
18時半過ぎ、若葉台駅より新宿経由にて帰路に就く。

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SANYO ICR-RS110MFのAM/FM受信性能検証

Dscn1010a_4 先日の日記にも記したICレコーダー付きラジオ。
熟考の末、サンヨーのICR-RS110MFを購入するに至った。当初、価格ドットコムで最安値のアマゾンで購入を考えたが暫く在庫切れのようだったので致し方なく家電量販店のネット通販で入手した。
購入価格は1万8千円代。アマゾンの最安値が1万6千円代だったので約2千円割り高だったがポイントが付くので実質変わらない。
基本性能や筐体形状に関しては前回の日記に記したのでそちらを参照のこと。
スペックは製品サイトに詳しく記されているので此処では省く。
アマゾンのレビューを見ても、ラジオとしての基本性能が高く評価されているこのサンヨーICR-RS110MF。
しかし抽象的に「感度が良い」だけでは実質的な性能は測れない。
そこで他のラジオと受信性能を比較したり、各種アンテナを接続してサンヨーICR-RS110MFの受信性能を中心にチェックしてみたい。

Dscn1014_3 さて、パッケージを開けて最初の印象は、やはり小さいとのイメージ。
携帯ICレコーダーなのだからこの大きさは普通なのだが、ここにFM/AMラジオの受信機能も詰め込まれていると考えると如何に凝縮した造りなんだろうと期待が膨らむ。
金属製の筐体なので予想したほどの安っぽさはない。電池の出っ張りがオシャレだ。
クレードルもズッシリしているから安定感がある。

早速、このクレードルにアンテナを装着する。クレードル裏面には、それぞれAM/FM用のアンテナ端子がある。
AM用は付属のループアンテナを電話線のコネクターのようにカチッと接続する方式。
FMはアンテナとアース用の端子が二つ並んでいる300Ωアンテナ端子。ちょうど昔のFMチューナーと似たような構造。ここに付属のリード線を接続してアンテナにするのだが、これでは余りに貧弱すぎる。
そこでF型プラグに接続出来る変換コネクターを用意。
300Ωと75Ωを整合するアンテナ整合器だ。スーパーでも簡単に手に入るマスプロ製。これで屋外アンテナ接続が可能となる。

1.ICR-RS110MF単体での受信結果
Dscn1016a 取りあえずICR-RS110MFをクレードルに装着せずに単体でラジオ受信を試みる。
まずFMから。
単体の場合はイヤフォーンコードがアンテナの代わりをするのでイヤフォーン装着は必須だ。
自宅のロケーションは都区内なので在京県域局は比較的強電界エリアだ。更に木造2階の部屋だからシールドされておらず在京FM局受信は屋内でも良好である。
イヤフォーンコードを動かして最良の位置を見つければ大凡シグナル5で全局受信出来た。しかし横浜FMやBAYFMはやや苦しい。ナック5(埼玉)は比較的送信所から近いので在京局並に受信出来る。あと近場にある世田谷FMも何とかイヤフォーンアンテナで受信可能だ。
普段、使っているソニーSRF-M100と比較しても遜色ない。
若干、受信感度が劣る程度だが問題にするほどではないだろう。
通勤型携帯ラジオ並の受信性能は確保出来ているようで安心する。

次はAMだ。
単体でも在京の基幹局は難なく良好に受信出来る。甲府のYBSラジオや宇都宮の栃木放送も入感する。この小ささである程度の受信レベルを確保出来ているのは驚きだ。430FMハンディー機スタンダードVX-3並だったらどうしようという心配があったが杞憂に終わる。
Dscn1018a 但し、さすがに多信号特性は今ひとつという感じはある。
所々の周波数に相互変調や混変調の「お化け」が出現。ちょっと気になる。
ソニーSRF-M100と比べてもやや目立つ。
当地ではAFNが強いので在京局の民放と相互変調を起しやすく、多信号特性が劣るラジオやチューナーだとバンド内「お化け」だらけとなる。
このICR-RS110MFでも666KHz、720KHz、864KHz、1008KHz、1098KHz、1188KHzに在京強電界局同士の相互変調による混信が発生していた。また1620KHzにはAFNの2倍高調波も目立つ。
オートスキャンするとこの相互変調混信が引っかかるほどである。
しかし、これはロケーションの問題でもあり、別の地域に移動すれば改善される訳で受信機の欠陥ではない。あくまで固有の特性だ。
またラジオの位置をずらして混信を避けると比較的改善も可能なので致命的な問題とは言えないだろう。

2.クレードル装着時の受信結果
単体での受信テストを終えると、いよいよクレードルに装着だ(詳しいテスト結果は表1を参照)。
表1.SONY SRFM-100とSANYO ICR-RS110MFとのFM放送受信情況比較リスト
まずFMから。
手始めにアンテナ端子に屋内アンテナを接続して受信状況をチェックする。
手ごろな屋内VHFアンテナとしてアマチュア無線機八重洲FT690MK2用50MHzローディングホイップを装着してみる。
ところが思うように受信感度がアップしない。
むしろ単体でのイヤフォーンコードで受信しているほうが良かったりする。これは意外だ。
T型フィーダーアンテナも試してみるが芳しくない。どうも相性がよくないのか?
適当な屋内FMアンテナが見つからず困った。
次は本命の地上高約8mに上げているローテーター付き屋外FMアンテナ(ログペリアンテナ)を接続してみる。
普段FMDX用の高性能FMチューナーに装着している最強アンテナだ。
現地ではこの組み合わせで相当数のFM局が受信可能だ。
ICR-RS110MFでも流石に在京局のみならず、千葉、横浜、水戸、浦和、三つ峠のFMがフルスケールで受信出来る。
ただ、適切な方角にアンテナを向けないとマルチパスが原因の「ジュルジュル」という雑音が気になる。
インターFM、FM富士、ナック5、BAYFM、東京FM、J-WAVE、NHK東京、横浜FM全てが同時にベスト受信出来る最適なアンテナ方角はみつからない。各局ごとに微妙にアンテナの位置を回さねばならぬ。
もっともこれは高性能FMチューナーでも同じことでICR-RS110MFに限った事ではない。
問題はAMの時と同じ多信号特性。
高性能アンテナを接続すると、やはり強力な在京FM局の電波を受信機内で「消化」しきれず、FMバンド内に混変調による妨害波がたくさん出現する。
そのため、F-777のような高性能FMチューナーでは難なく受信出来る近隣の弱電界コミュニティーFMはこの混変調や感度抑圧に潰されて聴くことが出来ない。
かつしかFM、いちかわFM、武蔵野FM、渋谷FM等はこのICR-RS110MFでは受信不能。
僅かに世田谷FM、FM西東京、FM入間位が確認出来る。
とはいえ、ICR-RS110MFクラスのラジオに高性能FMチューナーレベルのスペックを求めるほうが酷。
この程度に収まっているのであれば寧ろ大したものだと思うべきだ。
結論から言うと、FMに限ればやはりICR-RS110MFは単体で使用する上で最適な性能を発揮出来る造りになっている。
その限りで言えば、いつも比較対照にするソニーSRF-M100と比べても大きな差はなく、FMラジオとして合格点は与えられよう。
一方、クレードル装着時のAM受信性能はどうか?
昼間と夜間に分けてチェックしてみた(詳しい受信結果は表2及び3を参照)。
表2.SONY SRFM-100とSANYO ICR-RS110MF中波放送受信情況比較リスト(昼間)
表3.SANYO ICR-RS110MF中波放送受信リスト(夜間)
昼は前述した混変調、相互変調が気になったが、夜間は差ほど目立つ事もなくなった。
やはり中波用ループアンテナはそれなりに威力を発揮する。
SRF-M100と比べても何ら遜色はない。
夜間の受信結果を見ても解るように、中波受信環境が劣悪なこの地でもこれだけの局が受信出来た。一般の中波ラジオのレベルは完全に確保出来ている。
AM選択度も悪くない。高性能チューナーF-777のスーパーナロー並だ。
受信環境のよい場所ならばちょっとしたDXも可能かもしれない。
何よりこの小ささで録音も可能という性能を考えればこのレベルの受信性能は補っても余りあると言える。
各サイトでのICR-RS110MFレビュー評価はこれで納得できた。

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ICレコーダー付きラジオICZ-R50とICR-RS110MF

Iczr50 「ラジオ放送を録音する」。
かつてはエアチェックと呼称され、FM誌に掲載された放送局のタイムテーブルを見ながら番組や音楽を録音していた時代があった。
パソコン、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、インターネットの台頭により、いつしか「ラジオ放送を録音する」という行為自体が廃れてしまい、エアチェックも死語に近い。
録音媒体もカセットテープ、DAT、MDと移り変わってきたものの、いまや主流はICレコーダー。パソコンに接続して音声ファイルに録音、再生、データ管理する時代となった。
どうしてかは定かでないが、かつてのラジカセのようにICレコーダーが搭載されたラジオという製品をあまり見ない。
そのせいか自分は1980年代のエアチェック時代よりずっと録音媒体はカセットテープだった。DATやMDに乗り換えることなく、此処まで来てしまった。音声ファイルに保存という手段も取らなかった。
思うにカセットテープの扱いやすさに慣れて、敢えて新しい録音媒体に乗り換える必要性を感じなかったのだろう。それにデジタル記憶媒体は仕様や保存媒体が頻繁に変わるため購買意欲が湧く前に製品が市場から消えていってしまうという理由もあろうか。
あと、何よりもラジカセやカセットデッキのようにラジオを録音する事に特化された製品がないということ。
デジタル媒体が主流になって以降はそれが著しい。結局カセットテープに固執する以外に選択肢がなくなってしまったのである。
パソコンを立ち上げなければラジオを録音出来ない煩わしさを考えたら、よほどカセットテレコのほうが使い勝手がよい。
だが、此処に来てやっと原点に立ち返ったような「ICレコーダー付きラジオ」がソニーから発売されることを知る。
それがICZ-R50
これまでにも「ラジオサーバー」のような「ラジオ付きICレコーダー」は存在していたようだが、非常に地味でどういう理由かは知らぬが販路が大型書店に限られていたりで、価格も割高。手を出す気力は殆ど湧かなかった。
いわいるラジオがメインのICレコーダー製品はこれが初めてな気がする。
なぜ普通のラジオにICレコーダーを載せるという発想がなかったのか?
レコーダー部から発する各種ノイズがラジオ受信に著しく妨害を与えて、実用に耐えなかったのだろうか?
それとも、もはやかつての「ラジカセユーザー」は切り捨てる対象なのだろうか?
理由ははっきりしないが、ICZ-R50の登場により、やっとカセットテープから卒業出来る選択肢が見えてきた。

ということで、「ラジオ付きICレコーダー」をネットでいろいろ調べてみることにした。
するとすでにサンヨーICR-RS110MFというかなり高い評価を得ている製品を見つける。
本体は従来のICレコーダーと変わらない形状なのだがクレードルという外部アンテナ端子が付いた多機能ラックが付いており、ラジオとしての性能を十分に発揮できる構成となっている。
ネット上の評価を見るとソニーの新製品に勝るとも劣らない。
Rs110mf そこで実際、どんなものか、吉祥寺のヨドバシに行ってICR-RS110MFを触ってきた。
この製品が置かれていたのはICレコーダー売り場。あくまで「ラジオ付きICレコーダー」の扱いだ。
本体のサイズは49.5×113.5×18mm。クレードルを含むと193×124.5×100mm。
本体は手のひらに簡単に乗る位小さい。クレードルを含めても小ぶりの置時計クラス。
電源はAC電源と単3電池1本。クレードルに装着していればエネループに充電可能。
持続時間はラジオ受信だとエネループでAM:約20時間45分、FM:約17時間30分。ラジオ録音だとエネループでAM:約16時間15分、FM:約13時間45分。アルカリ電池なら更に持続時間を稼げるようだ。
単3電池1本でこれだけ持てば大したもの。屋外で丸1日受信していても問題ない。
内蔵マイクもあって、そのままICレコーダーとしても使える。
本体に小さな液晶画面があってラジオ選局もここでする。
カタログによると受信周波数帯はFM:76~90MHz AM:522~1629kHz。
選局方法はエリア別プリセット、オートスキャン、マニュアルチューニング(AMの場合は9kHz、FMの場合は0.1MHzステップ)、ダイレクトの4つ。プリセットの場合は日本語で局名も出る。
受信感度のほうだが、店頭ではクレードルに装着されていたものの外部アンテナは接続されておらず。仕方なく本体単独でラジオ局を受信してみる。
FM受信は本体のみの場合、イヤホーンコードがアンテナの代わりをするため手持ちのものを装着してみた。
家電量販店の中という悪条件下だったので真っ当な評価は下せないが、在京の基幹局はなんとか受信出来た。
持参したMX-3と比べても極端に悪いという感じはしない。本体のみでもロケーションのよい場所であれば取りあえず使い物になるだろう。
またマイク音声入力端子もついているため、他の高性能受信機の出力端子から音声を録音する事も可能だ。
実際、クレードルに装着して外部アンテナを接続してみない事には本来の性能を測ることが出来ない。
折角、八木アンテナを接続したのに「消化不良」で混変調だらけという可能性もある訳でこの辺り気になるところ。
ただ、各サイトのレビューを見るとそのような心配はなさそうだ。
録音性能に関しては、ICレコーダーを扱ったことがなく疎いので優劣を付ける術がない。
付属のSDマイクロカード2GBを使いMP3形式で録音すると約32時間だそうだ。
カセットテープC120で16本分。容積を考えると圧倒的に省スペース。もっともカセットと比較する事自体、時代錯誤かも知れないが。
また、時差修正付き時計も内蔵されており、正確なタイマー録音も可能。
つまり、おおよその「ラジカセ」機能は十分搭載されており、過不足もない。
ペディションなどでラジオモニターする際、必要な機能は全部あるといってよい。本体のみならポケットに忍ばせる事も出来て負担にもならない。これまでのウォークマンタイプのラジカセと比べても3分の1位の容積だ。
ICR-RS110MFは2008年11月にはもう発売されていた製品。
アマゾンのレビューでも100を超えるコメントが寄せられて評価も高い。
価格は実勢で1万6千円から2万円5千円前後というところか。吉祥寺ヨドバシでは2万4千円代。発売当初は3万円近かったのでかなり安くなってはいるがICZ-R50と比べると店によっては8千円近く割高だ。

Dsc00211a 一方、新製品のICZ-R50はどうだろうか?
これも2月10日過ぎに吉祥寺のヨドバシで実機を触ってきた。
ネット上のレビューなどを見てみると期待感は大きいようだ。
天下のソニーがいままでこの手の製品を出さなかったこと自体、不思議でもある。ICZ-R50単独のチラシも用意されていた。
語学講座をイメージさせる内容。これを見るとラジオで語学を学ぶリスナーが主なターゲットのようだ。
さて、とにかくも一見してラジオという趣がある。これまでの既製品はいかにも「ラジオ付きICレコーダー」であるが、こちらはやはりメインがラジオの「ICレコーダー付きラジオ」だ。
ICR-RS110MFは扱われていなかったラジオ売り場にも展示されていたのが何よりの証。
大きさは約195.0 mm×122.5 mm×35.0 mm。
結構嵩張る。幅が20cm近くあるから、自分が屋外で愛用しているSRF-M100の倍近い。これでは手軽に持ち運びという訳にはいかない。ポケットには無理だ。
持った感じは軽くて中空なイメージ。
操作ボタンをとにかく大きくして中高年にも扱いやすく設計したという感じ。
多機能のための大きさ確保ではなく、あくまで操作性重視とみた。
ただし、不用意にボタンに触れて誤操作しやすい。一応ロックスイッチは付いているのだが。
電源はAC電源と単3電池4本。ICR-RS110MFの単3電池1本と比べると省電力とは言いがたい。
録音時間はSTモード(ステレオ標準)44時間40分 STSP(ステレオ長時間)67時間5分 SP(モノラル標準)178時間0分。
ICR-RS110MFのカタログスペックと基準が違うので単純比較は出来ないがこちらのほうが長時間録音出来そう。
受信周波数はFMが76.0 MHz - 90.0 MHz。AMが531 kHz - 1,629 kHz。
選局方法はカタログに明記されていなかったが、レビューなどをみるとICR-RS110MFと差ほど違いはなさそうだ。
実際、マニュアルでAM9KHzステップ、FM0.1MHzステップでの選局は可能だった。プリセット受信も可能。当然局名は日本語で表示される。
受信性能は一般のラジオと差ほど違わない。
店内ではAMだと在京基幹局はすべて受信出来た。FMはロッドアンテナを伸ばしてもまともに受信出来る局はなかったが、これは他のラジオも同じ。
よって、受信感度は従来のラジオ並の性能は維持していると思われる。
ICR-RS110MFと比べても受信出来る局数の差は殆どない。むしろ大したAMアンテナが付いていないのにICZ-R50と遜色ないほうが驚きだ。
無論フェライトバーアンテナと長いロッドアンテナが内蔵してあるICZ-R50のほうが単独では有利であることは間違いない。。
もっとロケーションのよい場所で比較する必要があろう。
ただ、AMの外部アンテナ端子はあるものの、FMには外部端子がない。
単体でのFM遠距離受信やFM難聴地域では苦戦しそうな予感。
もっとも、この機種にも音声入力端子があるので別の受信機から録音することも可能。
そもそもICZ-R50でFMDXを考えること自体、ちょっと無理があるかもしれない。あくまで「普通のラジオ」なのだ。
一方録音、記憶性能はどうか?
内部メモリーが4GBあり、他にもSDカード等が使える。
たしかICR-RS110MFには内部メモリーはなかったはずだからこちらのほうが記憶容量が大きい。
専用のアプリケーションを使ってパソコンから録画予約等が出来るようなので利便性は断然ICZ-R50のほうが勝っている。
ICZ-R50単独では時刻補正が自動で行なえないが、パソコン側のアプリケーションで調整は可能のようだ。。
ICレコーダーはパソコン接続が前提の録音機種であるからラジオ単独の性能を説いてもナンセンスかも。
結局、録音記録されたデータは一旦パソコンで編集保存するわけだからパソコンでの操作性を無視することは出来ない。
吉祥寺ヨドバシでの価格は1万8千円前後。ICR-RS110MFと比べ、こちらのほうが若干お得だ。

もし今ICレコーダー内蔵ラジオを購入するとしたらこの2機種に絞られるだろう。
どちらがよいかは一長一短で一概に判断しがたい。
ただ、屋外でラジオの録音を想定した場合、ソニーのICZ-R50はいささか大きすぎる。これだけ嵩張ると従来使用していたSRF-M100とウォークマンタイプラジカセを合わせた容積よりも大きくなりそう。
ICZ-R50はあくまで据え置きラジオ。
屋外ペディションなどに持参することを考えると圧倒的にICR-RS110MFが有利だ。
またクレードルにFM外部端子が付いているのでDXを試す面白みもある。
一方、ICZ-R50は付属ソフト「Sound Organizer Ver.1.1」を使うとパソコン接続で録音予約や任意のフォルダー名が付けられて、録音ファイルの管理が容易かつ機能的。
録った素材を如何に管理するかがデジタル録音の醍醐味ということを考えるとICZ-R50のほうが勝っているともいえる。
SDカードに撮り溜めたものはいずれ満タンになり、パソコン内に保存したりCDに焼く作業が必要となる。
その時の利便性が最後には決め手になるのだろう。
その辺りが手間取る事になると、結局カセットテープのシンプルさに勝てず、箪笥の肥しとなりかねない。

どちらを購入するにせよ、それなりの満足感は得られよう。
実際手にして初めて解ることもあるし、予期していなかった機能を発見できるかも知れぬ。甲乙付けがたい。
今後、このようなラジオ録音に特化したICレコーダーがどのような展開を見せるのか楽しみだ。
BCLラジオやオーディオチューナーにICレコーダーが付属になるのかどうか?
今後に期待したい。

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