受信機/アンテナ

移動運用その131/東京都稲城市若葉台「みはらし緑地」移動(2015年2月11日)

「建国記念日」の休日。関東UHFコンテストが開催される日でもある。
厳寒のシーズンながら、天候も良いので昨年に続いて移動運用。
場所は何度か訪れた東京都稲城市の「見晴らし緑地」。
今回はカメラ用三脚の雲台にも接続出来る一脚「SポールⅡ」をアンテナ伸縮ポールとして流用するテストも兼ねる。
移動運用の際、これまではミズホの簡易ポケットダイポールを木の枝に引っ掛けて運用していた。
しかし、適当な樹木や枝が見つからない場合は難儀する。せいぜい身長よりも低い柵等に垂らす他なかった。これでは効率よく電波を飛ばせない。
とはいえ、徒歩中心の移動運用では重たくて嵩張るアンテナポールなど論外。
しかし、いろいろ検索してみるとカメラ用品の一脚がかなり使えることに気が付く。
どちらかというとモービル移動中心のアマチュア無線よりもフリーライセンスQRP移動運用愛好者のサイトの方が自分の移動スタイルとシンクロして役に立つ。
今回、導入した「SポールⅡ」もそんなフリーライセンス無線家の記事からヒントを得たものだ。
さて、当日は若干遅い起床。コンテスト開始の午前9時をすでに回っている。家で少しだけ運用したり、移動準備などで出発したのは正午頃になってしまった。
京王線新宿12時29分発橋本行き急行に乗り込む。
天気はほぼ快晴。風も弱い。しかし、気温は10度に達しない雰囲気。
若葉台駅には13時に到着。
430FMハンディーでコンテストに参加しつつ、「みはらし緑地」へと向かう。
好天故にもしかすると「先客」が居るかもしれない。その場合は近くの天王森公園に変更するつもりだった。
「みはらし緑地」には13時25分頃到着。
幸い、「先客」も居らず、椅子テーブルとも空席状態。
ただし霜柱が融けて、足元は泥んこ状態。靴に泥がべったり付いて大変だったが。
早速、アンテナ設置に入る。
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新たな装備「SポールⅡ」と三脚は折りたたみ椅子用のキャリーバックがあったのでその中に入れて持ち運んだ。
「SポールⅡ」は重さ580g。縮めた時の全長は55cmほど。三脚はそれより質量があるが意外と負担にならなかったのは幸い。
まず、三脚を机の上に設置。三脚の幅が机の大きさギリギリだったので慎重に進める。
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三脚の雲台に「SポールⅡ」をねじ込む。プレートを外すとカメラの底と同じ雌ネジ構造になるから簡単に取り付けられる。
それが終わると反対側先端のゴム石突にアンテナ金具を取り付ける。ゴムだから少しがたつくがミズホポータブルDP程度であれば問題ない。しっかり接続させたい場合はポール本体に取り付ければよいだろう。
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アンテナと同軸ケーブルを金具に設置して「SポールⅡ」を伸ばしていく。3段式の伸縮ポールは全部伸ばすと161cmになる。三脚は大体150cm。更に机の高さをプラスすると地上高3,5mは稼げる。
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アンテナポールが垂直になるよう三脚を調整し、完成だ。
時間にして10分も掛からない。ストレスもなく、実に快適にアンテナ設置が完了する。
木の枝に引っ掛ける場合は、高さもせいぜい2m程度だから革新的だ。
風が弱い日ならステーも必要ない。

準備も整い、運用開始したのは13時40分過ぎ。
関東UHFコンテスト終了まで1時間20分しかない。
15時まで430MHzCW中心に運用。例によって出力はQRP0.5W~1W。
アンテナの高さを稼げたせいか、心持ち今までよりも電波が飛んでいるように思える。
コンテスト終了後も暫く運用を続けた。
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17時までにVX-3、FT817での交信含め430MHz40局(CW27、FM13)、144MHz5局(SSB4、CW1)のトータル45局と交信。内、関東UHFコンテストでの交信は35局。こちらのCQでの応答局は24。
県別では東京27、神奈川10、埼玉4、千葉2、茨城1、群馬1。
残念ながら肝心の50MHzは15時過ぎの時点では殆ど移動局も聞えず、CQを出しても空振り。どうやらVKが開けていてDXのほうに流れてしまったのか交信局数ゼロ。

「みはらし緑地」からの眺望については以前の運用レポートでも紹介したが、簡単におさらいしてみる。
標高は162mながら北東方向には新宿新都心と都心のビル群が覗えるし、南東方向には横浜ランドマークタワーも確認出来る程の絶好のロケーション。
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尾根幹線道路に平行して伸びる「多摩よこやまの道」上でも指折の移動運用地だ。ライセンスフリーの無線家にとっては聖地に近いか。
この日はやや靄っているものの、都心や横浜は辛うじて確認出来た。
16時15分頃、都心方面でオレンジ色に輝く光の玉を確認。恐らく夕日がビルに反射しているのだろう。方角からすると六本木ヒルズらしい。眩しい位だ。
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17時15分頃日没。陽が長くなった。
特徴的な通信鉄塔が黄昏に栄える。
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17時半前に「みはらし緑地」を撤収し、若葉台駅へと戻る。
駅までの道筋に『馬車道』というファミレスがある。気にはなっていたがこれまではスルーしていた。
思えば15年近く前、一度だけ『馬車道』に入ったことがある。当時はウエイトレスが袴姿だったのを思い出し、久しぶりに利用してみることに。
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ところが店内に入って吃驚。ウエイトレスが地味で無個性なパンツルックのユニフォームに変わっていた。『馬車道』はいつしか普通のファミレスに落ち着いてしまったのか?それとも系列が違うのだろうか?
何だか肩透かしを食らった気分だったが、取り合えずパスタとドリンクバーをオーダーし、30分位休憩。休日の夕方なので家族連れで一杯だ。
それにしても15年の歳月は抗えない。
若葉台駅周辺も若干新しい施設が増えたものの、基本的には変っていない。
節電のためなのか、出張所付近の特徴的なライティングがなくなっているのは残念。
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駅前のベンチに設置されている猫の像は相変わらずだ。以前と同じくマフラーが巻かれている。
18時半過ぎ、若葉台駅より新宿経由にて帰路に就く。

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SANYO ICR-RS110MFのAM/FM受信性能検証

Dscn1010a_4 先日の日記にも記したICレコーダー付きラジオ。
熟考の末、サンヨーのICR-RS110MFを購入するに至った。当初、価格ドットコムで最安値のアマゾンで購入を考えたが暫く在庫切れのようだったので致し方なく家電量販店のネット通販で入手した。
購入価格は1万8千円代。アマゾンの最安値が1万6千円代だったので約2千円割り高だったがポイントが付くので実質変わらない。
基本性能や筐体形状に関しては前回の日記に記したのでそちらを参照のこと。
スペックは製品サイトに詳しく記されているので此処では省く。
アマゾンのレビューを見ても、ラジオとしての基本性能が高く評価されているこのサンヨーICR-RS110MF。
しかし抽象的に「感度が良い」だけでは実質的な性能は測れない。
そこで他のラジオと受信性能を比較したり、各種アンテナを接続してサンヨーICR-RS110MFの受信性能を中心にチェックしてみたい。

Dscn1014_3 さて、パッケージを開けて最初の印象は、やはり小さいとのイメージ。
携帯ICレコーダーなのだからこの大きさは普通なのだが、ここにFM/AMラジオの受信機能も詰め込まれていると考えると如何に凝縮した造りなんだろうと期待が膨らむ。
金属製の筐体なので予想したほどの安っぽさはない。電池の出っ張りがオシャレだ。
クレードルもズッシリしているから安定感がある。

早速、このクレードルにアンテナを装着する。クレードル裏面には、それぞれAM/FM用のアンテナ端子がある。
AM用は付属のループアンテナを電話線のコネクターのようにカチッと接続する方式。
FMはアンテナとアース用の端子が二つ並んでいる300Ωアンテナ端子。ちょうど昔のFMチューナーと似たような構造。ここに付属のリード線を接続してアンテナにするのだが、これでは余りに貧弱すぎる。
そこでF型プラグに接続出来る変換コネクターを用意。
300Ωと75Ωを整合するアンテナ整合器だ。スーパーでも簡単に手に入るマスプロ製。これで屋外アンテナ接続が可能となる。

1.ICR-RS110MF単体での受信結果
Dscn1016a 取りあえずICR-RS110MFをクレードルに装着せずに単体でラジオ受信を試みる。
まずFMから。
単体の場合はイヤフォーンコードがアンテナの代わりをするのでイヤフォーン装着は必須だ。
自宅のロケーションは都区内なので在京県域局は比較的強電界エリアだ。更に木造2階の部屋だからシールドされておらず在京FM局受信は屋内でも良好である。
イヤフォーンコードを動かして最良の位置を見つければ大凡シグナル5で全局受信出来た。しかし横浜FMやBAYFMはやや苦しい。ナック5(埼玉)は比較的送信所から近いので在京局並に受信出来る。あと近場にある世田谷FMも何とかイヤフォーンアンテナで受信可能だ。
普段、使っているソニーSRF-M100と比較しても遜色ない。
若干、受信感度が劣る程度だが問題にするほどではないだろう。
通勤型携帯ラジオ並の受信性能は確保出来ているようで安心する。

次はAMだ。
単体でも在京の基幹局は難なく良好に受信出来る。甲府のYBSラジオや宇都宮の栃木放送も入感する。この小ささである程度の受信レベルを確保出来ているのは驚きだ。430FMハンディー機スタンダードVX-3並だったらどうしようという心配があったが杞憂に終わる。
Dscn1018a 但し、さすがに多信号特性は今ひとつという感じはある。
所々の周波数に相互変調や混変調の「お化け」が出現。ちょっと気になる。
ソニーSRF-M100と比べてもやや目立つ。
当地ではAFNが強いので在京局の民放と相互変調を起しやすく、多信号特性が劣るラジオやチューナーだとバンド内「お化け」だらけとなる。
このICR-RS110MFでも666KHz、720KHz、864KHz、1008KHz、1098KHz、1188KHzに在京強電界局同士の相互変調による混信が発生していた。また1620KHzにはAFNの2倍高調波も目立つ。
オートスキャンするとこの相互変調混信が引っかかるほどである。
しかし、これはロケーションの問題でもあり、別の地域に移動すれば改善される訳で受信機の欠陥ではない。あくまで固有の特性だ。
またラジオの位置をずらして混信を避けると比較的改善も可能なので致命的な問題とは言えないだろう。

2.クレードル装着時の受信結果
単体での受信テストを終えると、いよいよクレードルに装着だ(詳しいテスト結果は表1を参照)。
表1.SONY SRFM-100とSANYO ICR-RS110MFとのFM放送受信情況比較リスト
まずFMから。
手始めにアンテナ端子に屋内アンテナを接続して受信状況をチェックする。
手ごろな屋内VHFアンテナとしてアマチュア無線機八重洲FT690MK2用50MHzローディングホイップを装着してみる。
ところが思うように受信感度がアップしない。
むしろ単体でのイヤフォーンコードで受信しているほうが良かったりする。これは意外だ。
T型フィーダーアンテナも試してみるが芳しくない。どうも相性がよくないのか?
適当な屋内FMアンテナが見つからず困った。
次は本命の地上高約8mに上げているローテーター付き屋外FMアンテナ(ログペリアンテナ)を接続してみる。
普段FMDX用の高性能FMチューナーに装着している最強アンテナだ。
現地ではこの組み合わせで相当数のFM局が受信可能だ。
ICR-RS110MFでも流石に在京局のみならず、千葉、横浜、水戸、浦和、三つ峠のFMがフルスケールで受信出来る。
ただ、適切な方角にアンテナを向けないとマルチパスが原因の「ジュルジュル」という雑音が気になる。
インターFM、FM富士、ナック5、BAYFM、東京FM、J-WAVE、NHK東京、横浜FM全てが同時にベスト受信出来る最適なアンテナ方角はみつからない。各局ごとに微妙にアンテナの位置を回さねばならぬ。
もっともこれは高性能FMチューナーでも同じことでICR-RS110MFに限った事ではない。
問題はAMの時と同じ多信号特性。
高性能アンテナを接続すると、やはり強力な在京FM局の電波を受信機内で「消化」しきれず、FMバンド内に混変調による妨害波がたくさん出現する。
そのため、F-777のような高性能FMチューナーでは難なく受信出来る近隣の弱電界コミュニティーFMはこの混変調や感度抑圧に潰されて聴くことが出来ない。
かつしかFM、いちかわFM、武蔵野FM、渋谷FM等はこのICR-RS110MFでは受信不能。
僅かに世田谷FM、FM西東京、FM入間位が確認出来る。
とはいえ、ICR-RS110MFクラスのラジオに高性能FMチューナーレベルのスペックを求めるほうが酷。
この程度に収まっているのであれば寧ろ大したものだと思うべきだ。
結論から言うと、FMに限ればやはりICR-RS110MFは単体で使用する上で最適な性能を発揮出来る造りになっている。
その限りで言えば、いつも比較対照にするソニーSRF-M100と比べても大きな差はなく、FMラジオとして合格点は与えられよう。
一方、クレードル装着時のAM受信性能はどうか?
昼間と夜間に分けてチェックしてみた(詳しい受信結果は表2及び3を参照)。
表2.SONY SRFM-100とSANYO ICR-RS110MF中波放送受信情況比較リスト(昼間)
表3.SANYO ICR-RS110MF中波放送受信リスト(夜間)
昼は前述した混変調、相互変調が気になったが、夜間は差ほど目立つ事もなくなった。
やはり中波用ループアンテナはそれなりに威力を発揮する。
SRF-M100と比べても何ら遜色はない。
夜間の受信結果を見ても解るように、中波受信環境が劣悪なこの地でもこれだけの局が受信出来た。一般の中波ラジオのレベルは完全に確保出来ている。
AM選択度も悪くない。高性能チューナーF-777のスーパーナロー並だ。
受信環境のよい場所ならばちょっとしたDXも可能かもしれない。
何よりこの小ささで録音も可能という性能を考えればこのレベルの受信性能は補っても余りあると言える。
各サイトでのICR-RS110MFレビュー評価はこれで納得できた。

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ICレコーダー付きラジオICZ-R50とICR-RS110MF

Iczr50 「ラジオ放送を録音する」。
かつてはエアチェックと呼称され、FM誌に掲載された放送局のタイムテーブルを見ながら番組や音楽を録音していた時代があった。
パソコン、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、インターネットの台頭により、いつしか「ラジオ放送を録音する」という行為自体が廃れてしまい、エアチェックも死語に近い。
録音媒体もカセットテープ、DAT、MDと移り変わってきたものの、いまや主流はICレコーダー。パソコンに接続して音声ファイルに録音、再生、データ管理する時代となった。
どうしてかは定かでないが、かつてのラジカセのようにICレコーダーが搭載されたラジオという製品をあまり見ない。
そのせいか自分は1980年代のエアチェック時代よりずっと録音媒体はカセットテープだった。DATやMDに乗り換えることなく、此処まで来てしまった。音声ファイルに保存という手段も取らなかった。
思うにカセットテープの扱いやすさに慣れて、敢えて新しい録音媒体に乗り換える必要性を感じなかったのだろう。それにデジタル記憶媒体は仕様や保存媒体が頻繁に変わるため購買意欲が湧く前に製品が市場から消えていってしまうという理由もあろうか。
あと、何よりもラジカセやカセットデッキのようにラジオを録音する事に特化された製品がないということ。
デジタル媒体が主流になって以降はそれが著しい。結局カセットテープに固執する以外に選択肢がなくなってしまったのである。
パソコンを立ち上げなければラジオを録音出来ない煩わしさを考えたら、よほどカセットテレコのほうが使い勝手がよい。
だが、此処に来てやっと原点に立ち返ったような「ICレコーダー付きラジオ」がソニーから発売されることを知る。
それがICZ-R50
これまでにも「ラジオサーバー」のような「ラジオ付きICレコーダー」は存在していたようだが、非常に地味でどういう理由かは知らぬが販路が大型書店に限られていたりで、価格も割高。手を出す気力は殆ど湧かなかった。
いわいるラジオがメインのICレコーダー製品はこれが初めてな気がする。
なぜ普通のラジオにICレコーダーを載せるという発想がなかったのか?
レコーダー部から発する各種ノイズがラジオ受信に著しく妨害を与えて、実用に耐えなかったのだろうか?
それとも、もはやかつての「ラジカセユーザー」は切り捨てる対象なのだろうか?
理由ははっきりしないが、ICZ-R50の登場により、やっとカセットテープから卒業出来る選択肢が見えてきた。

ということで、「ラジオ付きICレコーダー」をネットでいろいろ調べてみることにした。
するとすでにサンヨーICR-RS110MFというかなり高い評価を得ている製品を見つける。
本体は従来のICレコーダーと変わらない形状なのだがクレードルという外部アンテナ端子が付いた多機能ラックが付いており、ラジオとしての性能を十分に発揮できる構成となっている。
ネット上の評価を見るとソニーの新製品に勝るとも劣らない。
Rs110mf そこで実際、どんなものか、吉祥寺のヨドバシに行ってICR-RS110MFを触ってきた。
この製品が置かれていたのはICレコーダー売り場。あくまで「ラジオ付きICレコーダー」の扱いだ。
本体のサイズは49.5×113.5×18mm。クレードルを含むと193×124.5×100mm。
本体は手のひらに簡単に乗る位小さい。クレードルを含めても小ぶりの置時計クラス。
電源はAC電源と単3電池1本。クレードルに装着していればエネループに充電可能。
持続時間はラジオ受信だとエネループでAM:約20時間45分、FM:約17時間30分。ラジオ録音だとエネループでAM:約16時間15分、FM:約13時間45分。アルカリ電池なら更に持続時間を稼げるようだ。
単3電池1本でこれだけ持てば大したもの。屋外で丸1日受信していても問題ない。
内蔵マイクもあって、そのままICレコーダーとしても使える。
本体に小さな液晶画面があってラジオ選局もここでする。
カタログによると受信周波数帯はFM:76~90MHz AM:522~1629kHz。
選局方法はエリア別プリセット、オートスキャン、マニュアルチューニング(AMの場合は9kHz、FMの場合は0.1MHzステップ)、ダイレクトの4つ。プリセットの場合は日本語で局名も出る。
受信感度のほうだが、店頭ではクレードルに装着されていたものの外部アンテナは接続されておらず。仕方なく本体単独でラジオ局を受信してみる。
FM受信は本体のみの場合、イヤホーンコードがアンテナの代わりをするため手持ちのものを装着してみた。
家電量販店の中という悪条件下だったので真っ当な評価は下せないが、在京の基幹局はなんとか受信出来た。
持参したMX-3と比べても極端に悪いという感じはしない。本体のみでもロケーションのよい場所であれば取りあえず使い物になるだろう。
またマイク音声入力端子もついているため、他の高性能受信機の出力端子から音声を録音する事も可能だ。
実際、クレードルに装着して外部アンテナを接続してみない事には本来の性能を測ることが出来ない。
折角、八木アンテナを接続したのに「消化不良」で混変調だらけという可能性もある訳でこの辺り気になるところ。
ただ、各サイトのレビューを見るとそのような心配はなさそうだ。
録音性能に関しては、ICレコーダーを扱ったことがなく疎いので優劣を付ける術がない。
付属のSDマイクロカード2GBを使いMP3形式で録音すると約32時間だそうだ。
カセットテープC120で16本分。容積を考えると圧倒的に省スペース。もっともカセットと比較する事自体、時代錯誤かも知れないが。
また、時差修正付き時計も内蔵されており、正確なタイマー録音も可能。
つまり、おおよその「ラジカセ」機能は十分搭載されており、過不足もない。
ペディションなどでラジオモニターする際、必要な機能は全部あるといってよい。本体のみならポケットに忍ばせる事も出来て負担にもならない。これまでのウォークマンタイプのラジカセと比べても3分の1位の容積だ。
ICR-RS110MFは2008年11月にはもう発売されていた製品。
アマゾンのレビューでも100を超えるコメントが寄せられて評価も高い。
価格は実勢で1万6千円から2万円5千円前後というところか。吉祥寺ヨドバシでは2万4千円代。発売当初は3万円近かったのでかなり安くなってはいるがICZ-R50と比べると店によっては8千円近く割高だ。

Dsc00211a 一方、新製品のICZ-R50はどうだろうか?
これも2月10日過ぎに吉祥寺のヨドバシで実機を触ってきた。
ネット上のレビューなどを見てみると期待感は大きいようだ。
天下のソニーがいままでこの手の製品を出さなかったこと自体、不思議でもある。ICZ-R50単独のチラシも用意されていた。
語学講座をイメージさせる内容。これを見るとラジオで語学を学ぶリスナーが主なターゲットのようだ。
さて、とにかくも一見してラジオという趣がある。これまでの既製品はいかにも「ラジオ付きICレコーダー」であるが、こちらはやはりメインがラジオの「ICレコーダー付きラジオ」だ。
ICR-RS110MFは扱われていなかったラジオ売り場にも展示されていたのが何よりの証。
大きさは約195.0 mm×122.5 mm×35.0 mm。
結構嵩張る。幅が20cm近くあるから、自分が屋外で愛用しているSRF-M100の倍近い。これでは手軽に持ち運びという訳にはいかない。ポケットには無理だ。
持った感じは軽くて中空なイメージ。
操作ボタンをとにかく大きくして中高年にも扱いやすく設計したという感じ。
多機能のための大きさ確保ではなく、あくまで操作性重視とみた。
ただし、不用意にボタンに触れて誤操作しやすい。一応ロックスイッチは付いているのだが。
電源はAC電源と単3電池4本。ICR-RS110MFの単3電池1本と比べると省電力とは言いがたい。
録音時間はSTモード(ステレオ標準)44時間40分 STSP(ステレオ長時間)67時間5分 SP(モノラル標準)178時間0分。
ICR-RS110MFのカタログスペックと基準が違うので単純比較は出来ないがこちらのほうが長時間録音出来そう。
受信周波数はFMが76.0 MHz - 90.0 MHz。AMが531 kHz - 1,629 kHz。
選局方法はカタログに明記されていなかったが、レビューなどをみるとICR-RS110MFと差ほど違いはなさそうだ。
実際、マニュアルでAM9KHzステップ、FM0.1MHzステップでの選局は可能だった。プリセット受信も可能。当然局名は日本語で表示される。
受信性能は一般のラジオと差ほど違わない。
店内ではAMだと在京基幹局はすべて受信出来た。FMはロッドアンテナを伸ばしてもまともに受信出来る局はなかったが、これは他のラジオも同じ。
よって、受信感度は従来のラジオ並の性能は維持していると思われる。
ICR-RS110MFと比べても受信出来る局数の差は殆どない。むしろ大したAMアンテナが付いていないのにICZ-R50と遜色ないほうが驚きだ。
無論フェライトバーアンテナと長いロッドアンテナが内蔵してあるICZ-R50のほうが単独では有利であることは間違いない。。
もっとロケーションのよい場所で比較する必要があろう。
ただ、AMの外部アンテナ端子はあるものの、FMには外部端子がない。
単体でのFM遠距離受信やFM難聴地域では苦戦しそうな予感。
もっとも、この機種にも音声入力端子があるので別の受信機から録音することも可能。
そもそもICZ-R50でFMDXを考えること自体、ちょっと無理があるかもしれない。あくまで「普通のラジオ」なのだ。
一方録音、記憶性能はどうか?
内部メモリーが4GBあり、他にもSDカード等が使える。
たしかICR-RS110MFには内部メモリーはなかったはずだからこちらのほうが記憶容量が大きい。
専用のアプリケーションを使ってパソコンから録画予約等が出来るようなので利便性は断然ICZ-R50のほうが勝っている。
ICZ-R50単独では時刻補正が自動で行なえないが、パソコン側のアプリケーションで調整は可能のようだ。。
ICレコーダーはパソコン接続が前提の録音機種であるからラジオ単独の性能を説いてもナンセンスかも。
結局、録音記録されたデータは一旦パソコンで編集保存するわけだからパソコンでの操作性を無視することは出来ない。
吉祥寺ヨドバシでの価格は1万8千円前後。ICR-RS110MFと比べ、こちらのほうが若干お得だ。

もし今ICレコーダー内蔵ラジオを購入するとしたらこの2機種に絞られるだろう。
どちらがよいかは一長一短で一概に判断しがたい。
ただ、屋外でラジオの録音を想定した場合、ソニーのICZ-R50はいささか大きすぎる。これだけ嵩張ると従来使用していたSRF-M100とウォークマンタイプラジカセを合わせた容積よりも大きくなりそう。
ICZ-R50はあくまで据え置きラジオ。
屋外ペディションなどに持参することを考えると圧倒的にICR-RS110MFが有利だ。
またクレードルにFM外部端子が付いているのでDXを試す面白みもある。
一方、ICZ-R50は付属ソフト「Sound Organizer Ver.1.1」を使うとパソコン接続で録音予約や任意のフォルダー名が付けられて、録音ファイルの管理が容易かつ機能的。
録った素材を如何に管理するかがデジタル録音の醍醐味ということを考えるとICZ-R50のほうが勝っているともいえる。
SDカードに撮り溜めたものはいずれ満タンになり、パソコン内に保存したりCDに焼く作業が必要となる。
その時の利便性が最後には決め手になるのだろう。
その辺りが手間取る事になると、結局カセットテープのシンプルさに勝てず、箪笥の肥しとなりかねない。

どちらを購入するにせよ、それなりの満足感は得られよう。
実際手にして初めて解ることもあるし、予期していなかった機能を発見できるかも知れぬ。甲乙付けがたい。
今後、このようなラジオ録音に特化したICレコーダーがどのような展開を見せるのか楽しみだ。
BCLラジオやオーディオチューナーにICレコーダーが付属になるのかどうか?
今後に期待したい。

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