ハムフェア2025サークル参加忘備録（２０２５年８月２３～２４日）

８月２３～２４日に有明ＧＹＭ－ＥＸで開催されたハムフェア。
昨年に引き続き『あびゅうきょ工房』としてサークル参加を実施。
その忘備録を綴る。

今年は２０２４年度にはあった小口スペースがなく、やむなく最も安いB-1（1.98×1.98mシステムパネルなし）の１小間で出展。

それでも出展料が昨年より１万円以上負担が増え、椅子、机代合わせると３万３千円以上に。

同人誌イベントと比べ１日分と計算しても２倍以上。

手続きも煩雑で、相変わらず個人での出展は厳しい。

とはいえ、アマ無線を題材とした創作活動の成果を頒布する場としてハムフェアは欠かせない。

暫くは継続して参加してみようと考えている。

さて、今回も「ＰＯＴＡ日本有志の会」が無料配布するＰＲ団扇イラストにも採用していただいたり、HAM LIFE JP様にも事前告知して頂いたり、更には恒例ハムフェア仕様QSLを作ったりと準備万端で挑んだ。

２２日金曜日夕方に前日搬入。

今回クラブ出展は種別ごとに分けられており、自分の配置されたエリアは「電子工作・DIY・製作物」。
スペースナンバーはC-74。

同人冊子頒布もこの分野らしい。

B-1の小間スペースの幅は同人イベントと変らず。

ただ両側はやや余裕があり、出入り可能。更に後ろは壁まで１０ｍ以上空間がある。

隣接サークルは当日設営らしく、まだ机も置かれていない。

設営後、準備中の会場を観て回り、１７時半頃引き上げる。

〇２３日（１日目）

午前９時半過ぎに最寄り駅「有明テニスの森」到着。

猛暑の中、黙々と会場へ向かう参加者の列。

４３０ＦＭハンディーに最寄りＰＯＴＡ公園からの運用交信が入る。

自分のスペースに到着後、同人イベントで使っているサークル幟を揚げ、準備完了。

１０時開幕。

この時間帯がハムフェアで一番混む。

いつもの如く、一人で接客、挨拶、無線交信を熟す。

早速7K1BIB 山内貴博OM（JARL常務理事/総務担当）にも新刊購入していただく。TNX.

４３０FMは相変わらず混変調に悩まされ、１４４FMで時たま出てみるが交信数はなかなか伸びない。

その上持参した筆記具のインクが尽く出ず閉口。

この日は特小トランシーバー持参せずアマ無線のみの運用。

「POTA日本有志の会」から分けて頂いた団扇も配り、PRに努めたりと頒布活動に励む。

１３時過ぎ、元KDXCのI氏に店番を頼んで１時間程会場を観て回る。
「POTA日本有志の会」ブース前はいつも盛況だ。

ハムフェアのプログラムが従来の小冊子からペライチのパンフレットに。

弱冠寂しいものが漂う。

今回の配置はジャンル毎に分けられているが、例年とそんなに違いは感じられなかった。

企業関連では昨年突然発表され、今年の５月から発売中の八重洲FTX-1シリーズを実際触る事が出来た。

デザインやスタイルはなかなかFBだ。



オプションも充実。

今のところIC-７０５で充分賄われているので導入することはないだろうが、ライバル機として興味深い存在。

ケンウッドは１４４・４３０MHｚデュアルバンダー機TM-D７５０を発表。


こちらは守備範囲外なのでちょっと眺めただけ。

他のメーカーも相変わらずデジタル系に力を入れているようだが、一向に関心が湧かない。

D-STARも始めるきっかけすら未だに見つからず。
ICOMブースではIC-7300MkⅡが発表されていた。

CWデコーダー搭載との事。
どうもこのデコーダーが微妙。
CW符号を文字に変換表示してくれるというが、なんだかこれだと単なる文字だけの低速ファクシミリみたいで面白味が解らない。CWは耳で聞いて脳内で文字変換するのが醍醐味なので、最初から文字化されると「カンニング」している感覚。
それに聴覚に加えて視覚でCWを追うと脳内でバグってしまい、逆に正確に聴き取れなくなってしまう。更にデコーダーが必ずしも正しく文字変換できるとは限らない。
符号を覚えなくともCWが解るのが利点なのだろうが、わざわざ趣味としての電信の面白さを削ぐようでやっぱり微妙だ。

アツデンのヘッドセットには前から興味があるものの、いろいろ機材が増えるのが難。

GHDキーではパドルを試すがやはり慣れが必要。

ストレートキーで過不足ないので敢えてパドルを導入するには至らずのまま。

オノウエ印刷がQSLカード印刷撤退。たくさんのカードが貼られたブースはもう見られないのだ。
ユニデンが久しぶりにブースを出したとか。

ユニデン製の特小トランシーバーを一つ持っている。

今後国内で出版社と提携してレシーバーを出すらしい。

記念局はアンテナが敷地内に立てられない為、リモート運用らしい。
これも微妙。
アマ無線は災害時に有効な通信手段で公共性もあるからイベントの際でもアンテナ設置は許可されてよいのではと思う。
その辺りを通すのがJARLの重要な役割ではなかろうか？
晴海からビックサイト時代までアンテナ設置が許可されていたのにどうなっているのか疑問。

有明ＧＹＭ－ＥＸには飲食店がなく、キッチンカーが出ているも殆ど売り切れ。

結局チャージも出来ず。
警察の無線車両や自衛隊もブースを出していた。

最後にA4マニアックスの岩田氏にご挨拶して自分のスペースに戻る。

１７時の閉会まで頒布、アイボール、移動運用に励む。

この日交信頂いたのは延べ１６局。多くの方にスペースまでお越し頂きカード交換。

１日目は何とか無事に乗り切る。

イベント終了後、かつて盛んに番組参加した旧市川FM某番組のDJさんとリスナー初のオフ会に参加。

もう四半世紀前からの長寿番組で旧市川FM閉局後はネット配信を続けている。

番組内での呼びかけのみで、どの程度の人数が集まるか未知数だったがハムフェアという限られたイベントの場で５人ものリスナーが集合。

待ち合わせ場所は場外ではあったが、中にはアマ無線未経験なのに有料入場までされた女性リスナーもいらっしゃった。

有明ガーデンのお好み焼き屋でアナログ時代のラジオトークに華が咲く。

久しぶりに新鮮な時間を過ごさせていただいた。

明日もあるので２０時半ごろ解散。

〇２４日（２日目）

この日も３５度以上の猛暑。

会場で食料を調達する目途がないので途中のりんかい線国際展示場近くのコンビニで昼食用の軽食を購入。

会場に着いて、先ずは１年近く溜めてしまったQSLカードをJARLの受付に出す。

１０時開場後、自分のスペースに戻って頒布活動開始。

暫くしてコンビニで購入したものがない事に気が付く。

多分、カード受付の場所で置き忘れたのだろう。

慌てて戻ると、場外の総合案内所に預けられているとの事。

何とか回収成功したが、どこか朝から抜けていてバタバタ。

この日は特小も持参。

フィールドでは殆ど交信が聞かれなくなった特小だがハムフェア会場では健在。お声掛けで４局程と交信頂いた。

一方、VX-3のステレオイヤフォーンが断線してしまい、スピーカーで対応。

イヤフォーンコードがＦＭアンテナも兼ねているのでラジオがモニター出来ず難儀する。

それでもこの日は１４４、４３０MHｚ帯、特小含め延べ１０局と交信。

前日に続き、読者の方、いつもＰＯＴＡで交信していただいている局長さん等多数に訪れて頂いた。

正午過ぎに３０分程会場を観て回るが買い物するには時間がなく、結局今回は購入アイテムなし。

一人サークル参加だと席を外せる時間が僅かなので講演イベント等も聴取する機会を得られず。

１５時半にハムフェア二日目も無事終了。

撤収作業を終え、昨年と同じく荷物は会場内の宅配サービスから発送し、帰りは身軽に。

〇江東区有明親水海浜公園JCC＃100108（POTA JA-2068）移動

会場を出てすぐ道を右に渡ると有明親水海浜公園（POTA JP-2068)だ。

昨年もこの公園で帰り際に運用したが、今年は新しく整備されたＧＹＭ－ＥＸ直近の芝広場から１６時４０分頃より運用開始。

ハムフェアが東京ビッグサイトで開かれていた頃は閉会後も周辺に残っている参加者との交信が容易だった。
しかし、ＧＹＭ－ＥＸになってからは近隣に飲食店や屯する空間も少なく、皆すぐに帰ってしまうのか、交信相手が見つからない。

それでも周辺のPOTA登録公園で運用されているアクティベーター局が残っており、１８時までに延べ１１局と交信頂いた。

１８時過ぎに公園撤収し、有明テニスの森駅から国際展示場近くのサイゼでチャージして本年のハムフェアを終える。

今回も多くの方に当スペースに足を運んで頂き、感謝。

慣れぬ接客で頓珍漢な受け答えや至らないコミュニケーション等あったかも知れませんがご容赦下さい。

特に「POTA日本有志の会」のメンバー各位並びに臨時店番していただいたI氏にはお世話になりました。

この場を借りて御礼申し上げます。

一応単純収支は黒字にはなったものの、もう少し参加費がリーズナブルにならないものだろうかと思う。

昨年のようなミニスペース並の料金復活を願いたい。

各局お疲れ様でした。

交信データ

移動地／東京都江東区有明親水海浜公園JCC＃100108（POTA JA-2068）標高5.5ｍ
交信日時／２０２５年８月２４日
交信時間／１６３９～１８００JST
周波数／４３０MHｚ
モード／FM
天候／晴れ
無線機／VX-3
アンテナ／RH-770

出力／１W
延べ交信局数／１１
４３０ＭＨｚ１１（FM１１）
交信相手エリア／

東京都／８（江東区×５、品川区、北区、港区）
神奈川県／１（横浜市金沢区）
栃木県／１（栃木市大平山）
埼玉県／１（入間郡越生町）