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2021年6月

「VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブ」でEsの正体を探る(2021年6月19日)

今シーズンのEs伝搬状況は自分がワッチしている範囲に限っての印象としては低調で、6月上旬まではあまり大きなオープンに遭遇することはなかった。
しかし、6月13日からは5日連続で比較的強力で長時間のEs伝搬を観測することが出来た。

スポラディックEsは春から夏ごろにかけて、主に昼間に上空約100km付近に局地的に突発的(スポラディック)に発生する特殊な電離層。
Eスポの電子密度が極度に高い場合は、F層でも反射できないVHF(Very High Frequency)帯の電波をも反射するという特殊な性質がある。(ウィキペディアより引用)
また、なぜか日本の上空付近でのEs発生率が高いという観測記録もある。
Esに関してはまだまだ謎が多い。
ISSから見た地球大気画像を見ると薄っすらと層がかかった部分を垣間見れる。

Iss040e062704_largeaa
(出典:NASA Image and Video Library )

ここが上空100Km位としたらこの層を構成している物質が何らかのEs層成因に関与しているのかもしれない。

自分は国内民放FM開局ラッシュが始まる1987年頃から自宅の屋根にFMアンテナを建てて遠距離受信を嗜み始め、毎年Es伝搬記録も付け始めた。
HPにも「年度別Es伝播受信記録」「1987年~2003年における17年間のEs伝播データ自己解析」を載せてEs伝搬に関する自己流の考察レポートを記したりした。
また、以前所属していた「関東DXサークル」機関誌「CALL SIGN」にもEs関連レポートを投稿。
一例としての1992年7月号掲載の「Es一考察『風と太陽と流星』」のJPG画像をUPしておく(当時の原稿は手書きしかなく、改めてテキスト化する手間省略のため機関紙に載ったページをそのまま転写)。
Es199204aaa Es199204baa

(出典:「関東DXサークル」機関誌「CALL SIGN」1992年7月号)

近年はEs伝搬考察のアクティビティーが低くなってしまい、久しくレポートも記していなかったが今回は直近の受信記録や新しいEs研究サイトからの引用等を活用し、久々にEs伝搬一考察忘備録として書き留めておく。

〇Es層の発生傾向
「年度別Es伝播受信記録」「1987年~2003年における17年間のEs伝播データ自己解析」 にも載せているが一般に言われているようにお昼前の10~12時、そして夕方から夜に掛けての16~18時の時間帯にピークがある。
これはEsの発生する高度100Kmの風の動きや磁力線の日変化に連動していると思われる。
また、大凡シーズン中に三つの大きなピークがあって、これは太陽の自転周期にシンクロしている可能性も高い。
Es層は夏至中心にピークがあるので、太陽の影響を大きく受けていると思われる。
但し、黒点の11年サイクルとの相関関係はあまりはっきりしない。
経験則からEs伝搬にも様々なパターンがあり、あくまで個人的な観察記録ではあるが以下のカテゴリーに分類している。

●南方(強力)型
長時間に渡って沖縄、石垣島方面(距離1000Km~2000Km)がオープン。ステレオで長時間安定した受信が可能。シーズン中には最も多く観測される。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。また、九州、四国、山陰、山陽地方が伴って入感する場合もこのタイプに含める場合あり。

●北上(強力)型
朝のうち沖縄地方が入り、F/outした後30分~2時間位で九州南部、北部、山陰、山陽、四国地方と入感し、韓国へ至る。時として北海道まで至る時がある。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。

●南下型
朝のうち韓国、北九州が入り、F/outした後、沖縄地方が入感してくる。

●北方(強力)型
北海道、及び極東ロシア、華北方面が長時間入感してくる。頻度は南方に比べ低い。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。

●南北同時型
距離1000km以上の距離で南北同時に開ける。頻度低い。

●全面強力型(近距離Es)
距離1000kmより近い局が全方面から一度に強力に入感。頻度低い。
(JH1EAF「年度別Es伝播受信記録」から引用)

また昼間に強力なEsが発生した際、夜遅くまで安定的な伝搬が続く場合がある。
ウェキペディアによると、これはE層で「FAI(Field-aligned Irregularities)」と呼ばれる電離層構造が要因と考えられる。
FAIとは、Es層内プラズマ中の不安定な構造が地磁気の磁力線に沿った鉛直方向に対して電子密度が高くなる濃淡構造をいう。FAIは磁力線に直行の方向から入射する電波を強く後方散乱し、夏の夜半前にしばしば現れるといわれている。


〇Esの成因
〇「キングソロモンの法則」説
Esの成因については昔から様々な研究が成されている。
かつてはアマチュア無線家が「キングソロモンの法則」(発案者JA1KS氏のサフィックスを捩った名称)として「日本列島を温暖前線が縦断した時、かつ雲が垂れ込めていると発生しやすい」という研究が有名。
Aa
(出典:八重洲無線発行ハムジャーナルNO.17/昭和51年12月20日発行)
(参照サイト/https://blog.goo.ne.jp/49contest/e/d97989f6b0ac6c14f98e0f6c0cffb97a)
但しこれはあくまで上空10km以下の対流圏での現象で、上空遥か100kmに発生するEsとの直接的な因果関係はなさそうと考えられた。
Esのピークは梅雨時であるから梅雨前線が日本列島を縦断している日は珍しくはない。
ただ、自分の経験則で言うと、雷雨時に強力なEs伝搬に遭遇することがよくあるので対流圏での気象現象がEs層発生に全く関与していないと言い切るのは疑問とも思っていた。
実際、今回の6月13~17日のEs伝搬オープンも連日雷鳴が轟いていた。
これに関しては後述する「大気重力波」で説明がつくかもしれない。

〇流星成因説
VHF波すら反射するEs層であるからかなり高密度の電気を帯びた金属イオンが上空100Kmに滞留しなければならぬ。
ではその金属イオンがどこから供給されているのかと考えると恐らく流星ではなかろうかと。
流星もちょうどEs層と同じ上空100Km辺りで大気との摩擦で蒸発するというから可能性は高い。
「Es一考察『風と太陽と流星』」でも記したがEsシーズンにはいくつかの流星群があり、時差を置いて強いEsが観測されることもあった。
ただ、なぜこの夏至を中心にしたシーズンにEsが集中するのかについては、単に流星だけでは説明が付かない。

〇「ウインドシアー理論」説
最近の研究では「ウインドシアー理論」がEs層成因の最有力説。
これは上空100Km付近の東西風の速度が高さによって変化する時、電気を帯びたイオンが特定の高度に集積されるという説。
前述した流星が齎した金属イオンがこのシーズン特有の高度の違う風の向きや速さによって集積し、太陽の影響で何らかの作用で活性化してVHF波を反射するまでに至るのではなかろうかと。
ただ、ウインドシアー理論だけでは説明がつかないEs層もあると聞くので万時解決という訳でもなさそうだ。

〇「大気重力波」説
大気重力波にも影響されている説もある。
大気重力波とは、比較的短いスケールの大気振動を指すそうだ。
「大気のてっぺん50のなぜ」サイトの解説によると積乱雲が発達する時、その上空の大気は持ち上げられる。その大気は圧力が下がって膨張し、気温が下がり、周りの大気より重くなって落ちていく。落ちた大気は周りの圧力が上がるため縮んで温度が下がって軽くなり、また上昇するという振動を繰り返す。
簡単に起こる振動なので高層大気内にはこの振動で満ちているという。
積乱雲発達などの対流圏で起きる大気重力波は更に高い高度まで伝搬し、空気が薄い中間圏ではその影響力は無視出来ない程のポテンシャルになる。
上空90km位で大気重力波は壊れて熱や力を放出。その時、中間圏の風系を変えてしまう程の影響を与える。
参考文献/「大気のてっぺん50のなぜ」https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/50naze/taiki/10.html)
ちょうどその辺りはEs層が発生する高度。
これが上空100Kmあたりに金属イオンを集積させる原因になっているとしたら、雷雨時にEsが発生する説も強ち的外れではなさそうだ。
「キングソロモンの法則」も梅雨時の集中豪雨の際、梅雨前線に発達する積乱雲によって発生した大気重力波が遥か上空100kmの超高層大気層に影響し、Es層生成に寄与しているとしたら、これもEs発生要因の目安として間違っているとは言えまい。

恐らく、どの説も様々な多角的視点から見た相違があるだけでEs層成因としては間違っていないのだろう。
成因は朧げに分かったとして、では果たしてEsは実際にどのようなカタチでどんな動きをするのだろう。

〇Esの発生とその正体を知る
15年位前まではアナログ地上波テレビLOWチャンネルの異常伝搬テロップをEs発生の目安にしてきたが、今日では、NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)のionospheric-signalサイトが便利。
日本の4か所の観測地点から得られたデータより電離層概況をリアルタイムで知ることが出来る。
見かけ高度120km以下で臨界周波数8MHzを超える強いスポラディックE層が発生するとその地域が赤く記されて明瞭だ。
しかし、あくまで「点」としてのEsデータであり、高い数値が示されていても実際はEs伝搬が観測されなかったり、その逆もあった。
また2次元的にEs層がどんな状況で生成されているかは判らない。

〇Es層を2次元視覚化する「VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブ」
ところで先日、ネットでEs関連記事を検索していると興味深いサイトを見つけた。
それが「VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブ」
これは電気通信大学,電子航法研究所,情報通信研究機構の 3 機関の共同で実施されているEs観測プロジェクト。
サイトの概要を要約すると「FM放送帯や航空航法無線帯におけるEs異常伝搬を観測の目的とし、日本国内6か所(サロベツ、大洗、菅平、調布、呉、沖縄恩納)において2019年より航空航法用VHF通信(VORなど)を定常観測し、準リアルタイムにてデータを表示するシステムを構築」しているとのこと。
そしてGPS受信機から取得された電離圏全指数(GPS-TEC)から上空100KmのEs層を可視化しているらしい。
詳細は(http://gwave.cei.uec.ac.jp/~vor/contents/roti.pdf)
どういう仕組みなのかは難しくて解らないが、要するにこれまでは推測するしかなかったEs層の現在位置や分布場所、形状、移動方向が2次元映像として手に取るように見ることが出来るということ。
これは実に画期的なサイトだ。

トップページにあるスペクトル画像の特定の時刻をクリックすると,その時間を含む 1 時間分の Es層2次元分布データが見られ、更に1 日分の ムービーもダウンロード可能。
下の図は2021年6月17日の1200JST台のEs層画像。5分毎ごとの2次元画像になって表示される。
暖色系ほど強いEs層の存在を表記しており、直感的にEsをイメージすることが可能。

20210617030000
20210617_1140j_esaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)


またNICTの日本の4か所の観測地点から得られた臨界周波数データもシンプルな表でまとめられて、一日のEs発生状況を直感的に見ることが出来る(稚内W、国分寺K、山川Y、沖縄O)。
20210613_foesaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)

これまでは想像するしかなかったEs層の正体がいよいよ準リアルタイムで見ることが出来る時代となった。
今後はこのデータも活用し、自分が受信したEs伝搬状況と照らし合わせてアマチュアならではの考察をしていきたい。

(GPS-TEC ROTIデータ出典:https://kaken.nii.ac.jp(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)

(引用は出典元の科学研究助成事業サイトの利用規定にある「文部科学省ウェブサイト利用規約)【https://www.mext.go.jp/b_menu/1351168.htm】に準拠)

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2021年6月17日Es伝搬記録

〇2021年6月17日東京都杉並区にてEs伝搬で受信出来たFM局一覧
Esタイプ/北上型

1132JST 89.1MHz 韓国局 QSB強
             (この時間帯、50MHz4エリア岡山、鳥取地方オープン)
1152JST 77.4MHz FM熊本(熊本)QSB強
1157JST 77.0MHz クロスFM(北九州)
1158JST 76.1MHz LOVE FM(福岡)
1159JST 79.2MHz FM山口
1210JST 81.6MHz NHK佐賀 /ローカルN
             他中国、韓国局多数入感
             (50MHz4、5、6エリアオープン)
1500JST 50MHz 8エリア札幌市
1527JST 50MHz 7エリア下北郡     


〇概況
6日連続の比較的強いEs伝搬。
前日と異なるのは沸騰するような激しいQSB伴う受信状況。コンディションが良いときにシーズン中何回か体験する。
正午前からオープンした九州北部FM局は13時近くなっても入感し続けた。
15時15分頃より50MHzで8エリア開ける。
更に7エリアもオープン。北上型Esが連日続くのは珍しい。

この時間帯のNICTの観測による国分寺上空のEs層臨界周波数の最大値は1115JSTの15.9MHz(継続時間1時間)。


〇1140JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es層2次元画像(画像の表示はUTC)
東京で北九州、山陽方面がEs伝搬で入感していた時間帯。北陸地方から山陰を経て北九州まで弧を描くように赤く鮮明に強力なEs層が映っている。沸騰したような激しいQSBを伴うEs層のビジュアルを初めて直感的に捉えることが出来た。
20210617_1140J_Esaa

出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi


〇1230JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es層2次元画像(画像の表示はUTC)
この時間帯でもEs層はほぼ同じ場所で衰えず。
20210617_1230J_Esaa

出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi


〇6月17日のGPS-TEC ROTIデータによる24時間 Es2次元動画リンク先
http://gwave.cei.uec.ac.jp/~vor/roti_product/movs/2021/06/20210617.mp4


〇NICT による6月17日 foEs の観測(稚内W、国分寺K、山川Y、沖縄O)
国分寺はお昼前に強いピークが記されている。

20210617_foEsaa

〇6月17日12時天気図
SPAS_COLOR_202106170300
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html?show=202106)   


受信地/東京都杉並区
受信機/PIONEER F-777・ONKYU NFR-9X(S)・ICOM IC-705
受信アンテナ/FM5エレメント八木、CREATE CLP5130-1
天気/曇りのち晴れ


(GPS-TEC ROTIデータ出典:https://kaken.nii.ac.jp(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi

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2021年6月16日Es伝搬記録

〇2021年6月16日東京都杉並区にてEs伝搬で受信出来たFM局一覧
Esタイプ/北上型

1050JST 77.4MHz FM熊本(熊本市) S4 
1051JST 76.1MHz LOVE FM(福岡)S4
1059JST 77.1MHz レインボーFM(諫早市)S3/虹色カフェ
1118JST 77.3MHz FMわっしょい(防府市)? S5 35dB
1120JST 79.2MHz FMゆめウェーブ(岡山県笠岡市)? S2/ローカル 岡山県食中毒警報(女声)
1131JST 81.7MHz 広島FM(呉) S2/シーテルスタイル
1133JST 77.0MHz クロスFM(北九州)S3/米須謙信
1138JST 80.4MHz FMきらら(宇部市) S2/ローカルプロ 猶本直美
1140JST 85.4MHz NHK熊本 S2/
1142JST 77.0MHz クロスFM(北九州) S5 40dB/
1154JST 79.2MHz FM山口(山口市)S2/ローカルプロ
1636JST 50MHz  アマ無線8エリア 小樽市


〇概況
4日続けての大きなオープン。
15日はモニター出来なかったが144MHz帯でロシアが入感したという情報もあり、北方面が大きく開けたようだ。
この日も北上型。
一昨日、Esが北に抜けた後は、Es伝搬は静かになるパターンが多いのだが、今回は日を置かずに再び北上型Es。
とはいえ、今回はFM放送帯で北海道方面は確認出来なかったのでスケールは小さい印象。

この時間帯のNICTの観測による国分寺上空のEs層臨界周波数の最大値は1145JSTの14.9MHz(継続時間1時間45分)。


〇6月16日1145JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es層2次元画像(画像の表示はUTC)
東京で北九州、山陽方面のFM局がEs伝搬で受信出来た時間帯。ちょうど北九州から東京まで北緯35度線辺りにEs層の帯が見える。
20210616_1145J_Esaa

(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi


〇6月16日1640JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es層2次元画像(画像の表示はUTC)
50MHz帯で8エリアが東京でオープンした時間帯。昨日同様東北北部にEs層の強い部分が掛かっている。
20210616_1640J_Esaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブ
http://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi

〇6月16日のGPS-TEC ROTIデータによる24時間 Es2次元動画
http://gwave.cei.uec.ac.jp/~vor/roti_product/movs/2021/06/20210616.mp4


〇NICT による6月16日 foEs の観測(稚内W、国分寺K、山川Y、沖縄O)
0900JST過ぎに国分寺のデータが赤くなっているのでモニターする前の時間帯に別のピークがあったかもしれない。
20210616_foEsaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi


〇6月16日12時天気図
SPAS_COLOR_202106160300
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html?show=202106


受信地/東京都杉並区
受信機/PIONEER F-777・ONKYU NFR-9X(S)・ICOM IC-705
受信アンテナ/FM5エレメント八木、CREATE CLP5130-1
天気/雨(雷雨)のち曇り


(GPS-TEC ROTIデータ出典:https://kaken.nii.ac.jp(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi

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2021年6月14日Es伝搬記録

〇2021年6月14日東京都杉並区にてEs伝搬で受信出来たFM局一覧
Esタイプ/北上型

1128JST 77.1MHz レインボーFM(諫早市) S2 
1130JST 77.0MHz クロスFM(北九州)S4
1136JST 77.3MHz FMわっしょい(防府市)S4/ドネードコネード
1140JST 93.5MHz ラジオ佐賀補完(佐賀市)? S2/フィンガー5の曲
1211JST 88.7MHz 中国国際広播電台 Hit FM
1216JST 91.1MHz 韓国局 他多数
1251JST 50.0MHz (アマ無線8エリア網走局)
1305JST 76.1MHz FM WING(帯広) S3/QRM数局
1315JST 76.3MHz FM釧路(釧路市) S2/ローカルプロ
1318JST 79.4MHz FM富良野(富良野市) S2/ローカルプロ
1337JST 78.8MHz AIRてっしー(名寄市)S2/ローカルプロ
1352JST 76.1MHz FMわっぴー(稚内市)S4/CM(稚内グリーンファクトリー)
1400JST 91.4MHz ロシア語局
1402JST 92.7MHz ロシア語局
1403JST 88.8MHz ロシア語局

他、中国、韓国局多数が強力に入感。

〇概況
この日は昼前より九州北部地方がオープン。
その後、韓国、華中方面経由して13時過ぎより北海道が開ける。
14時過ぎると北海道稚内を通過してロシア極東部に抜けるという典型的な北上型Es.

この時間帯のNICTの観測による国分寺上空のEs層臨界周波数の最大値は1115JSTの19.7MHz(継続時間4時間30分)。

〇6月14日1130JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es層2次元画像(画像の表示はUTC)
九州北部のFM局がEs伝搬で入感してきた時間帯のEs層の位置。関東から九州にかけて太平洋沿いにEs層の帯が確認できる。
20210614_1130J_Esaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)

〇6月14日1300JSTと1335JSTのGPS-TEC ROTIデータによる Es2層次元画像(画像の表示はUTC)
帯広や釧路のCFMが東京で入感し始めた頃のEs層の位置。1130JSTに太平洋岸にあったEs層が北九州と東北中部まで北上していったのが解る。
20210614_1300J_Esaa
20210614_1335J_Esaa

(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)

〇6月14日のGPS-TEC ROTIデータによる24時間 Es2次元動画
http://gwave.cei.uec.ac.jp/~vor/roti_product/movs/2021/06/20210614.mp4


〇NICT による6月14日 foEs の観測(稚内W、国分寺K、山川Y、沖縄O)
20210614_foEsaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)


〇6月14日12時天気図
この日も「キングソロモンの法則」で九州方面がオープンする天気図に近い気圧配置。

SPAS_COLOR_202106140300
出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html?show=202106

受信地/東京都杉並区
受信機/パイオニアF777・オンキョーNFR-9X(S)・IC-705
受信アンテナ/FM5エレメント八木、CREATE CLP5130-1
天気/曇り時々雷雨


GPS-TEC ROTIデータ出典:https://kaken.nii.ac.jp(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi

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移動運用その270/東京都調布市野川公園(2021年6月13日)

最近、SOTAに続いてPOTA (Parks on the Air)にも登録してみる。
POTAとは公園から無線運用して公園をアクティベートするアクティベータと、その公園からオンエアする人を狙って交信するハンターからなる競技。
SOTAは山頂からだがPOTAは公園。対象となるポイントもSOTAに比べて比較的多くアクセスしやすい。
POTAの公式サイトはこちら
本部は米国にあるらしく、全て英語だが日本語での解説サイトもあるのでこちらを参考にしつつ、なんとか登録を済ませてみた。
あとは実践しつつ、試行錯誤で覚えていくしかない。
取り敢えず、近場の登録公園をPOTAのMAPで探す。
せっかくなので処女地である都立野川公園を選択。
IMGP8406aa
先日赴いた武蔵野の森公園の近く。
実はここもPOTA移動として運用したのだが、その時はまだ登録前。
ログも提出していないので、実質的には今回がPOTAとしての初運用。
都立野川公園は調布市他2市に跨る古多摩川河岸段丘国分寺崖線南側の緑地。
国際基督教大学のゴルフ場だった場所を都が買い取って1980年に開園。
北側に野川が流れ、中央を東八道路が貫いている。
カシミール3D地図で見るとよく解るが崖線下なので標高が40m程度。都心方面に見通しもなく電波の飛びも期待出来ない。
野川公園20210613a
13日移動日当日。
最寄り駅西武多摩川線新小金井駅には14時半過ぎ到着。
電車を降りるといきなり雨がパラついてきた。
天気予報では終日曇りだったはず。
ここ最近の移動運用はどうにも雨に祟られている。
土曜のほうが晴れていたので昨日にすればよかったと悔やむが後の祭り。
事前にPOTAサイトに運用予告も入れてしまったのでここまで来たらもう行くしかない。
IMGP8378aa
傘をさして多摩川線線路沿いに道を南下。
この道は29年前に知人と浅間山公園から新小金井駅までを自転車を使って特定小電力無線トランシーバーの遠距離交信実験した時以来。
当時はまだライセンスフリー無線なんて言葉もなかった。
そんなことを思い出しつつ、15分ほど歩くと国分寺崖線の急坂。
下りきった所が二枚橋。左側に野川公園北の入り口がある。
IMGP8381aa
野川は水量が僅かで殆ど流れもない。
川岸は昆虫や水生動物採取の子供で賑わう。
IMGP8383aa
IMGP8384aa
園内は樹木と芝で構成されており、昔のゴルフ場の面影が濃い。
シロツメグサが一面覆っており心地よい。
IMGP8385aa
晴れた日に訪れていればさぞ快適だったであろう。
しかし、雨は依然として弱いながらも降り続いている。
これではレジャーシートも敷けない。
時間もないのでやむなく、東屋の下で運用することに。
IMGP8419aa
庇にアンテナケーブルを潜らせてポケットダイポールを上げる。
15時40分頃から6mで運用開始。
IMGP8389aa
IMGP8413aa
幸いにもEsが発生していて6エリアが聴こえる。
更には16時近くになって3エリアの局も入感し始めた。
ロケーション的に良いとは言えない野川公園でポケットダイポール5w以下QRPでも比較的容易に交信出来た。
GAWANTで28,21MHzにもONAIR。
17時過ぎまでに延べ14局と交信。内10局がEs伝搬交信。
全てCWモード。
Esも収まった後、50と430MHzでPOTA移動としてCQを出してみるも応答なし。
この国分寺崖線下のロケーションではQRPで地表波交信は難しいか。
雨もいつしか止んでいたので、IC-705をシロツメグサの中に置いて写真撮影。
IMGP8394aa
IMGP8408aa
IMGP8409aa
天気さえよければ青天井の下で運用したかった。
19時過ぎに公園を撤収。
新小金井駅へ戻る。
途中、多摩川線に架かる「いちご橋」に立ち寄る。
IMGP8428aa
29年前、ここから浅間山公園に居る有志と特小交信したことを思い出す。
IMGP8430aa
19時25分、新小金井駅着。
IMGP8438aa
帰宅後、ログをPOTAサイトにデータアップしなければならない。
これがちょっと面倒。
ハムログ入力後の処理方法はこちらのサイトを参考にさせていただいた。

交信データ
移動地/東京都調布市野川公園(POTA JA-1273)
交信日時/2021年6月13日
運用時間/1552~1709JST
周波数/21・28・50MHz/CW
天候/曇り時々雨

無線機/IC-705・VX-3
アンテナ/RH-770・ミズホPAN-62・GAWANT・BNC-750
・SRH805S
出力/0.5~5W
延べ交信局数/14
21MHz1(CW1)、28MHz3(CW3)、50MHz10(CW10)
交信相手所在地/
宮城県1(遠田郡涌谷町)
東京都1(稲城市)
千葉県1(市川市)
山梨県2(南都留郡道志村×2)
大阪府1(和泉市)

兵庫県2(洲本市、姫路市)
和歌山県1(有田郡有田川町)
山口県1(周南市)
高知県1(高知市)
鹿児島県1(鹿児島市)
未確認2



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2021年6月13日Es伝搬記録

〇2021年6月13日東京都調布市にてEs伝搬で受信出来た局一覧
Esタイプ/
南方型Es

アマチュア無線帯50MHzでの交信記録(Es伝搬)
1552JST 50MHz 鹿児島県鹿児島市
1556JST 50MHz 兵庫県洲本市
1602JST 50MHz 大阪府和泉市
1610JST 50MHz 山口県周南市
1610JST 50MHz 高知県高知市

(受信地/東京都調布市野川公園)

〇概況

この日は15時30分頃より調布市野川公園にて移動運用実施。
50MHz帯にて6~3エリア入感。
今シーズンこのバンドで3エリアEs伝搬交信はこの日が最初。
かなり強い南方型Es。
FM放送帯はワッチせず状況不明。
この時間帯のNICTの観測による国分寺上空のEs層臨界周波数の最大値は1515JSTの28.1MHz(継続時間9時間30分)。


〇GPS-TEC ROTIデータによる1555JSTの Es2次元画像(時刻表示はUTC)

50MHz帯で3エリア入感時の画像。東海道沿いに強いEs層が出ている。
20210613_1555J_Esaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)

〇6月13日のGPS-TEC ROTIデータによる24時間 Es2次元動画
http://gwave.cei.uec.ac.jp/~vor/roti_product/movs/2021/06/20210613.mp4

〇NICT による6月13日 foEs の観測(稚内W、国分寺K、山川Y、沖縄O)
国分寺の観測点では正午ごろから18時位まで赤く表示されていてEs層臨界周波数が長時間10MHzを超えていたのが解る
20210613_foEsaa
(出典:VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi)


〇6月13日15時天気図
「キングソロモンの法則」に載っていた天気図と照合すると、ほぼ九州方面にEsが発生する気圧配置と合致するので興味深い。
SPAS_COLOR_202106130600

(出典:気象庁ホームページ https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html?show=202106)
キングソロモンの法則aa
(出典:JA1KS栗山晴二「キングソロモンの法則」 八重洲無線発行ハムジャーナルNO.17<昭和51年12月20日発行>)

受信地/東京都調布市野川公園
受信/IC-705
受信アンテナ/ポケットDP
天候/曇り時々雨


(GPS-TEC ROTIデータ出典:https://kaken.nii.ac.jp(KAKEN:科学研究費助成事業データベース/VHF 帯電波観測によるスポラディック E のモニタリング観測 - アクティブデータアーカイブhttp://gwave.cei.uec.ac.jp/cgi-bin/vor/vhf_jpn.cgi


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