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2020年8月

IC-705変更申請審査完了と初移動運用(2020年8月30日)

8月19日、IC-705変更申請の審査終了メールが届く。
局免送付用の返信用封筒を関東総合通信局に送り、8月26日に新しい局免到着。
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IC-705変更申請してから約2ヶ月弱。
免許の日付けは8月18日。
官報で「アマチュア局において使用する電波の型式を表示する記号」の一部改正の1日前だからか、電波形式記号は1910KHzは「3MA」「A3E」「J3E」となっている。
いずれにしろ、これでやっとIC-705を晴れて無線機として使用出来ることに。
IC-705での初交信は26日の21時台に常置場所から430FMで板橋区の局長様にお声掛けQSO。
アンテナはいつものログペリ。
最初は5WでRS51のレポートを頂く。交信中に試しに10Wを出してみるとRS55位に。
これまで使っていたFT-817はMAX5Wだったので、10W出すのは開局当時、FT690Mk2+リニアで運用していた以来。
ただ、常置場所でパワーを5Wから10Wにしても大きな差はなく、2.5Wでも充分交信出来た。
今後もディフォルトでは5Wを維持していきたい。
やはり、新しい無線機を導入したばかりだと操作に慣れず、戸惑うことも多々。
FT-817ではアンテナ端子が二つあるのでそれぞれHFとVHF、UHFで使い分け可能だったが、IC-705は端子がひとつなので、その都度同軸切り替え器のスイッチを捻らねばならず、面倒。
一方で大きなディスプレイで直感的に操作出来、機能も多彩なIC-705はメニューやファンクションスイッチでフィルター、プリアンプなど設定を変えるのが楽。
FT-817は各種機能を数少ない押しボタンスイッチで兼用しているから、10年以上使っているのにも拘らず周波数帯とモード切替スイッチをよく間違えるし、その他機能はマニュアルを見ないと未だにわからない。
その点、IC-705はディスプレイをタッチすればたちどころに操作出来てしまう。
使い勝手に限っては雲泥の差。
IC-705は聴覚より視覚優先の無線機であることを実感する。
逆に言えば情報量が飛躍的に増えてしまい、それを処理する手間や時間も増える。
IC-705のスコープを使えばどの周波数にどの程度の信号強度の局が入感しているか一目瞭然だが、FT-817はそれを知る手立てがなかった分、シンプルな運用で済んだ。
多くの情報を得たところで、それを効率よくこなせるテクニックがないと宝の持ち腐れと化してしまう。
いずれにしろ、運用を重ねて慣らしていくしかない。

●IC-705初移動運用
8月最後の週末日曜日に初のIC-705移動運用を実施した。
まず手始めに専用のマルチバックLC-192を搬送手段とした移動運用を試す。
マルチバックの詳細についてはこちらを参照。
容量は11リットル程度なので無線機本体と同軸ケーブル、電鍵、アンテナ、コネクター等の備品、小冊子位で一杯。
普段の移動運用で持ち歩くレジャーシート、ミラーレス一眼、ドリンクボトル、ライト等は入らない。
当然、三脚、アンテナポールも無理。
否応にも必要最小限の備品に絞られる。
移動場所はその条件でも可能な生田緑地の飯室山展望台を選択。
最寄り駅の向ヶ丘遊園に着いたのは15時。時間帯は遅かったが天候はFB.
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現地には15時15分頃到着。
視界も良好。
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マルチバックLC-192は防水加工されていないので、念のために迷彩防水カバーを装着。
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備品はB5ケースからレンズのソフトケースに入れ替え、同軸ケーブルも若干短いものに。三脚もミニにすることで収まる。
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そのため、容量と重さは普段の3分の2位に抑えられ、移動の負担はかなり軽減。
但し、入り切らないカメラやドリンクボトルは別途、首から提げたり、上着ポケットに分散しなければならない。
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今回は本体をマルチバックに入れたままの運用を試す。
バックを柱に寄りかからせて安定を図る。でないとトップヘビーなのでバックごと倒れる可能性も。
早速アンテナ設置を始めるが、ここで同軸ケーブルを繋ぐ変換コネクターを忘れたことに気がつく。
いつものFT-817に装着したまま家に置いてきてしまった。不覚。
これではポケットダイポールが使用できない。
やむを得ず、4分の1ラムダのホイップアンテナとGAWANTで運用。
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いきなり出鼻をくじかれた。
16時頃から運用開始。
取り合えず、最初は6mにオンエア。
アンテナ端子保護のために 第一電波工業製ハンディアンテナ用ユニバーサルクリップベースMCR2を経由させたのだが、ケーブルの位置によってはノイズが発生。SWRも高くなる。
他のIC-705ユーザーのブログ等でも指摘されているがこの機種特有の現象のようだ。
出力は2.5Wを試す。
これまでのFT-817のエネループ運用ではあっという間に消耗してしまうので1w運用が限界だったがIC-705専用充電池ではどうか?
2.5Wで10分近くCWでCQを出したが応答は1局のみ。出力アップの効果はあまり感じられず。
もっともアンテナがホイップ故に出力を上げても単純比較出来ないが。
144MHzSSBに移り、港南区移動局にお呼び掛けしてなんとかRS55で繋がる。
この後、アンテナをGAWANTに代えてHFに。
21、24MHzは比較的コンディションがよく、何局かCWで良好に入感していたので呼んでみるも全くだめ。
SWR計をみると無限大に近く、これでは話にならず。
クリップベースを経由せず、GAWANTをIC-705本体に直付けするとSWRは下がってなんとか21MHzで2局ほど2.5WでQSO出来た。
どうもIC-705は同軸コネクターや延長ケーブルとの相性を選ぶらしく、マッチングさせる手間を要するようだ。
これも諸々試行錯誤しつつ、コツを掴むまで慣れが必要と感じる。
飛ばないホイップアンテナかつSWR調整でバタバタ、結局1時間20分の運用時間内に5局しか交信出来ず。
電力消費は出力2.5Wをベーシックに1Wから5Wの間を行ったりきたりして電池マークが3分の1に。
やはり2.5Wベースで運用すると2時間位が限界のように思われる。
単純比較は出来ないがFT-817にエネループだと0.5~1W運用で3時間以上は維持出来たのを鑑みると特段IC-705/2.5W運用での優位性は感じられない。
むしろ運用時間が減ってしまうほうが問題なので、必要に迫られる場合を除き、今後も0.5Wベーシックでよいだろう。
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18時半前に飯室山展望台を撤収。帰り際に430FMハンディーでQRV.
スカイツリーのピーク照明がランダムに色変化していた。
今回は専用マルチバックに固定しての運用だったが、調整のためにアンテナを交換したりする作業はストレスになる。
やはり一旦本体を外に出したほうが扱いやすい。
安定性にも難があり、うっかりケーブルを引っ掛けて倒したりして、ディスプレイ破損させる可能性は少なくない。
FT-817なら多少ぶつけても大丈夫だったのでその点は不安材料。
反面、タッチパネルで操作出来る利点は絶大。
IC-705の操作性を優先させるか、FT-817の堅牢性を優先させるかはケースバイケース。
もともと設計思想も作られた年代も違うから単純比較すること自体無意味なのだろうと思う。
更にIC-705での移動運用を重ねて修練させていきたい。

交信データ
移動地/神奈川県川崎市多摩区飯室山展望台(海抜80m)
交信日時/2020年8月30日
交信時間/1603~1815JST
周波数/21・50・144・430MHzSSB/CW/FM
天候/晴れ
無線機/IC-705 スタンダードVX-3 
アンテナ/1/4λホイップ・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/1~5W
延べ交信局数/6(相手のCQ呼び出し局/4・当局のCQ応答局/2)
21MHz2(CW2)、50MHz2(CW2)、144MHz1(SSB1)、430MHz1(FM1)
交信相手所在地/北海道1、東京都3(渋谷区、大田区、三鷹市)、神奈川県2(横浜市港南区円海山、川崎市麻生区)


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KCJコンテストとFTパーティー参加移動運用(2020年8月16・18日)

8月半ばに実施される各種QSOパーティーやコンテストに参加するため16日、高尾山中腹の神変山に移動運用実施。
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まず「第2回 FTQSOパーティ」。
これはJARL QRP Clubが八重洲無線株式会社の協賛を得て、同社のポータブル機「FT-817」「FT-817ND」「FT-818ND」の国内ユーザーを対象にした昨年から始まったQSOパーティー。
今回からは該当機種以外での交信も認められる。
期間は8月15日(土)9時から8月18日(火)21時まで。
他にKCJコンテスト(8月15日21時~16日21時)や日本アマチュア無線振興協会主催の交信イベント「HAMtte交信パーティー2020 夏」(8月15日~30日)も開催されて賑やかだ。
例年ならば、この時期出展イベントに忙殺されて、なかなか無線コンテストなどに参加出来なかったが今年は「コロナ禍」でイベントが尽く中止に。
その分、図らずも無線に時間が割けた。

交信数を稼ぐため、ある程度標高のあるポイントを探す。しかし連日の猛暑の中で徒歩での低山ハイク山登りは過酷。
結局、公共交通機関でもアクセスしやすい場所ということで、高尾登山電鉄ケーブルカーを利用していつもの高尾山中腹にある神変山へ。
ケーブルカーはお盆の時期にしては空いている。
この時間帯はビヤマウントに向かう客がちらほら。
昼過ぎに神変山到着。
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まずは6mCWでKCJコンテスト参加。
その片手間でVX-3から聴こえるHAMtte交信パーティー参加局に430FMでお声掛け。
15時40分過ぎからは6mSSBでFTパーティー参加局としてCQを出す。
16時15分過ぎまでに6局ほどお繋ぎ頂き、ナンバー交換。
しかしここでFT-817が電池切れ。
フル充電したはずなのに時間が短い。
エネループ使用し始めて10年。そろそろ劣化もあるのか?
FT-817自体も満身創痍。CW運用時にキーイング信号が時折途切れてしまう。原因が端子なのかケーブルなのか電鍵にあるのか解らず。端子自体は昨年修理に出して治っているはずなのだが。
更に付属マイク端子接続のピンが折れて本体と固定出来なくなり、やむなく規格が同じ1500円程度の安いマイクを購入し代用。
また老眼も進んでFT-817の小さい液晶表示では見辛くて限界を感じる。
遠雷も聞こえ始めたので雨が降る前に撤収。 
この日は延べ50局とQSO。うちKCJコンテストでの交信は33局。
HAMtteパーティーは4局。FTパーティーは7局。
FTパーティーは20局交信しないと参加記念品が貰えない。
せっかく参加したのだからそのノルマは果たしたい。
しかし、あと最低13局、残り二日で交信できるのか?それも平日である。
このFTパーティーでは17、18日にも最低1局は交信しなければならないルール。
おそらくFT-817、818に引っ掛けたのだろう。
翌17日月曜日、常置場所から「CQ FTP」でオンエア。
7、50、430MHzでそれぞれ1局ずつ、延べ3局と交信。
お互い5w以下QRPだからノイズすれすれの局も。
常置場所からQRP局をピックアップするのは難しいが、微かにこちらを呼んでいる信号を捕らえる醍醐味もある。しかし、あとノルマは10局も残っている。
FTパーティーはHAMtteパーティーよりも参加局は少ない印象。
更にQRPなので相手局を見つけるのも大変。開催期間も4日間と短い。
あと1日でこの局数を常置場所から交信するのはハードルが高そう。
翌18日火曜日、FTパーティー最終日。
朝、7MHzCWで何とか1局FTPでQSO。しかし家に居ては埒が明かぬ。
思い切って再度神変山へ。
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到着したのが16時近く。
平日夕方ゆえにFTパーティーでの交信は難しいかなと思ったが6mでCQを出すと意外にも呼ばれる。
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18時前までに14局とFTPで交信出来、何とか20局のノルマは達成。
各局様交信ありがとうございました。
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その後、ケーブルカー高尾山駅前まで徒歩で戻る。
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このシーズン、ビヤマウント開催に合わせてケーブルカーも21時過ぎまで運行している。
時間もあったのでVX-3ハンディーで430FMにて「駅前QRV」にチャレンジ。
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風が通り、下界と比べて体感的にかなり涼しく感じる。
夜景も綺麗だ。
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20時までにハンディー1Wで14局と交信頂く。
20時過ぎのケーブルカーで下山。乗客はビヤガーデンの帰り10人ほど。
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高尾駅でJRに乗り換え。北口に備え付けられている駅スタンプを持参したQSLカードに交信分捺印し、本日の運用終了。
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ちなみにこのスタンプ台、以前は改札外にあったのだが、なぜこの日はホームに設置されていた。
夏の移動運用は続く。

●交信データ
移動地/東京都八王子市高尾山中腹神変山(標高500m)・ケーブルカー高尾山駅前(標高472m)

交信日/2020年8月16日・18日
交信時間/1214~1616JST(16日)・1558~2000
JST(18日)
周波数/21・28・50・144・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール
PAN-62・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/0.5~1W
延べ交信局数/78(相手のCQ呼び出し局/23・自局のCQ応答局/55)

21MHz1(CW1)、28MHz1(CW1)、50MHz52(SSB18、CW34)、144MHz1(CW1)、430MHz23(FM23)
交信相手所在地/東京都25(世田谷区、練馬区、板橋区、目黒区、品川区、大田区、港区×2、日野市、立川市、多摩市他)、神奈川県32(横浜市旭区、緑区、港北区、鶴見区、都築区、戸塚区、青葉区、泉区、相模原市中央区×2、南区×3、緑区、藤沢市×2江ノ島、大和市、茅ヶ崎市他)、埼玉県7(さいたま市南区、飯能市天覧山他)、茨城県2(つくば市、石岡市)、千葉県2(松戸市他)、山梨県2(中巨摩郡昭和町他)、福島県1(西白河郡)、未確認7

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移動運用その248/埼玉県日高市高麗川河川敷巾着田/飯能市宮沢湖畔(2020年8月15日)

猛暑下の15日、埼玉県日高市の高麗川河川敷巾着田と飯能市宮沢湖畔から移動運用。
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移動運用といってもバーベキューと川遊びついでに無線機も持ってきたというレベル。
標高もなく、山に囲まれた場所なので電波の飛びは期待出来ない。
朝10時前、西武秩父線高麗駅到着。徒歩15分程で高麗川河川敷のバーベキューエリアへ。
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ここは彼岸花群生地としても有名だが、昨年の台風19号被害でダメージを受け、キャンプ場も暫くは閉鎖状態。
7月頃から再開されたが、以前は宿泊を伴うキャンプも可能だったのに現在は禁止となっていた。
公式サイトには台風19号による増水の影響により、河原の状況が大きく変貌し、増水による被害や河川沿いの崖崩れの危険性も増したためとあるが、他にもどうやらマナーの悪化で近隣住民からの苦情も多いらしい。
そのデイキャンプのみとなった河川敷は家族連れで一杯。場所を確保するにも一苦労。
午前10時40分過ぎ、空いた時間にFT817で6mに出てみる。
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早速ホイップアンテナで入間郡越生町移動局とお繋ぎ頂く。
昼近くなると日差しがきつくなる。タープもなかったので木陰のある場所に避難。
ポケットDPを上げ、午前11時40分過ぎ、144MHz帯で石岡市移動局とSSB交信。
他、430FMハンディーに日高市ローカル局のCQが入ったのでお声掛けする。
結局、巾着田ではこの3局のみのQSO。
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ここにテントを張ってソロキャンプし、程近い日和田山で移動運用する構想もあったが、このデイキャンプエリアは雰囲気的に落ち着ける要素が乏しい。駅から近いのでアクセスは楽だが他の条件がNG過ぎる。
17時には駐車場が閉鎖されるらしく、16時近くになると車で来た人たちは次々撤収し始めた。
こちらも16時前に片付けて、高麗駅へ。
沿道から見上げる積乱雲と畑に咲いていた花。
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高麗駅から普通電車で飯能へ。
猛暑で汗だくだったため、バスで宮沢湖畔の温泉に寄ることに。
湖畔では430FMで午前中6mでお綱ぎ頂いた越生町移動局と2バンド交信。
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宮沢湖温泉には展望テラスがあってメッツアやムーミンパークの明かりが眺められる。
星空も広がっていた。まだペルセウス座流星群の名残りでもあるかと見上げたが流れ星は確認できず。
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結局、この日は近郊の移動局や地元固定局4局のみの交信で終わる。
20時台の最終バスで飯能駅に戻って帰路に就く。

●交信データ
移動地/埼玉県日高市巾着田・飯能市宮沢湖畔

交信日/2020年8月15日
交信時間/1043~1432JST・1723
JST
周波数/50・144・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール
PAN-62・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/0.5~1W
延べ交信局数/4(相手のCQ呼び出し局/4・自局のCQ応答局/0)

50MHz1(SSB1)、144MHz1(SSB)、430MHz2(FM2)
交信相手所在地/埼玉県3(入間郡越生町×2、日高市)、茨城県1(石岡市)

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移動運用その247/東京都八王子市富士見台公園展望台(2020年8月10日)

3連休の最終日、8月10日の「山の日」に移動運用。
場所は八王子市富士見台公園。
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大栗川と大田川に挟まれた野猿街道沿い京王相模原線南大沢駅北側に位置する。
京王相模原線沿いには多摩丘陵上の「よこやまの道」や「見晴らし緑地」などの移動ポイントが多数ある。
また眺望が利く公園も点在し近郊の長沼公園や蓮生寺公園には過去、移動運用で赴いた事があるが、この富士見台公園は初。
ここには展望台があるので前から気にはなっていた。
カシミール3D地図で表示するとこんな地形の場所。
富士見台公園展望台01
特段、周りの地形より突出して高い訳でもないから電波の飛びは期待出来ない。

 

当日昼過ぎ、新宿経由京王線橋本行きで現地に向かう。
例年ならお盆帰郷シーズンで都内の公共交通機関は空いているのだが、このご時勢で雰囲気も違う。
逆に混雑しているようにも感じて季節感が解らない。
出掛けるのが遅かったので、最寄の南大沢駅に着いたのは13時40分過ぎ。
ここから公園までは京王堀之内駅行きバスで「富士見橋」下車だったのだが、バス停を探しているうちに直近の便が出てしまい、20分待つ事に。
しかし、次に来たバスは運行会社が別で行き先は同じでも経路が異なり「富士見橋」を通らず、結局京王堀之内駅から折り返すロス。1時間近くも無駄にしてしまった。
最近、どうにも路線バスアクセスミス多し。
事前に調べたつもりでもバス路線は場所によって複雑。
因みに正しくは南大沢駅バス停2番で京王バス [南64](首都大北経由)京王堀之内駅行に乗り、「富士見橋」下車すぐ。
国際興業バスは別ルートなので「富士見橋」は通らない。
結局、富士見台公園に着いたのは15時近く。
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もう粗方、移動局は撤収している時刻だ。
公園は芝に覆われた丘陵斜面を利用した造り。大きな樹木が点在して自然の環境を生かしている。
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遊具も多く、子供連れの家族が目立つ。
急いで展望台へ向かう。
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展望台の外観は高射砲塔のよう。
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ここからは丘陵沿いの住宅街や都立大学舎が樹木の陰から窺える。
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西のほうには丹沢方面の山も見えるが、それほど眺望が利くポイントでもない。
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早速VX-3で430FMに出てみる。
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塔ノ岳移動局が強力に入感していたが、もう下山ということでQSOに至らず。
CQを出してみたが応答なし。
交信出来たのは高尾山山頂移動の1局のみ。
30分程で一旦展望台を降りて、公園の芝生にレジャーシートを敷いてポケットDPとGAWANTでHFと50、144MHzにFT-817QRP1~2.5WでQRV。
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標高120m程の平地の公園なので地上波は殆ど飛ばない。
「山の日」とはいえ、もう大多数の移動局は撤収した後の時間。時たま0エリアの移動局CQが弱く受信出来るが、お呼びしてもこのロケーションではまったく届かない。
それでも北方面がEsで開いていたので21と50MHzで8エリアと一局ずつ繋がる。
この日は東京も猛暑日。風もなく湿度も高かったため、耐え難い暑さ。
17時半過ぎ、アンテナを畳んで再び展望台へ。
夕焼けが綺麗に染まり、典型的な夏の夕べの光景。
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富士山もシルエットで確認出来た。
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18時40分過ぎに南大沢ローカルの局と430FMでQSO.
結局、この日の交信数は延べ7局。
18時45分、現地撤収。
交信ありがとうございました。

●交信データ
移動地/東京都八王子市富士見台公園展望台(標高120m)
交信日/2020年8月10日
交信時間/1526~1844JST
周波数/21・50・144・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール
PAN-62・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/1~2.5W
延べ交信局数/7(相手のCQ呼び出し局/7・自局のCQ応答局/0)

21MHz1(CW1)、50MHz3(SSB2、CW1)、144MHz1(SSB)、430MHz2(FM2)
交信相手所在地/北海道2(帯広市、
幌加内町)、東京都4(八王子市×3<高尾山、南大沢他>、小金井市)、群馬県1(前橋市赤城山)

 

東京都八王子市富士見台公園展望台でのFM局受信リスト(CFMのみ)
受信日/2020年8月10日1640JST・受信機/スタンダードVX-3・アンテナ/イヤフォーンアンテナ

周波数(MHz) 局名 信号強度(5段階)
備考
77.5 FM八王子(八王子市)
5
 
77.7 FM入間(入間市)orFM大和       
3
 
78.2 武蔵野FM(武蔵野市)
3
1833J/ ローカルインフォメーション
79.1 川崎FM(川崎市)
 
83.4 FM世田谷(世田谷区)
3
 
83.9 FM相模原(相模原市)
4
CM/東邦電子
87.4 ラジオフチューズ(府中市)
4
1831J/ ローカル天気予報


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フィールドデーコンテスト参加ソロキャンプ移動運用IN野反湖<後半>(2020年8月2日)

●野反湖ソロキャンプ移動運用二日目
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午前6時10分頃起床。気がつくとテント内にも日差しが。
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天気は申し分のない快晴。
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二日目には昨日実施できなかったエビ山登山を敢行するつもりだったが起床時間が遅く、本日も断念。
チェックアウトは午前11時まで。朝7時頃発っても山頂へは8時過ぎ、1時間運用して戻ってきたらもう10時近く。
慌しく片付けても間に合わない可能性が。
少なくとも午前5時位には起きて登っていないと余裕ある行動が出来ない。
とにかく時間がなさ過ぎる。
チェックアウト後に登山するにしても今度はキャンプ道具をどこかに預ける必要が出てくる。こんな荷物をカートに引いて登山など不可能。
登山するにはもう1泊するか、時間を切り詰めた行動するしかなさそうだ。
とはいえ、ソロキャンプだとあまり余裕のない行動して問題が起こってもフォローは見込めない。
難しいところだ。
0705JST頃よりコンテスト再開。
運用中、トンボが手にも止まってくる。
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昨日は出ていなかった移動局と6mCWで何局かQSO。
午前8時前、気がつくと湖面がまた霧に包まれ始めた。
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でも空は快晴のまま。これまた幻想的。
この時間帯より21MHzのコンディションが良いらしく、2、5、6、7、8エリア移動局が多数受信出来る。
だが1Wで呼んでみるもなかなか繋がらない。
思い切って2.5Wにパワーアップするも単に電池消耗を早めるだけで効果は殆どなし。
この日は午前9時20分前までに14局とQSO。
二日合計で延べ38局と交信頂いた。
近隣の群馬、埼玉、長野移動局が多いが電離層伝播で北海道も比較的多くQSO出来た。
一方、前回の野反湖移動運用でもそうだったが、都内局とは一局もQSO出来ず。受信すら難しい。
アンテナの指向性にもよると思うが不思議だ。
榛名山系や秩父山系に阻まれているからだろうか。その割には更に遠方の千葉は比較的聴こえてくる。恐らく都内はスキップしてしまうのだろう。
午前9時20分過ぎ、片付け撤収開始。
ゴミも分別して所定の場所へ。
荷造り完了するまで45分位かかる。
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午前10時半過ぎ、ビジターセンターに戻ってチェックアウト。
ここの休憩所で暫しFMラジオの受信状況をチェックしてリスト制作。
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今回はいつものSRFM-100ではなく、受信性能の劣るVX-3とICレコーダー内臓のラジオを使ったので、当然受信出来るはずの局の幾つかチェック漏れが出た(巻末表参照)。
2010年ぺディション時の受信リストはこちらにあるので合わせて参照願いたい。
だが10年前には開局していなかったFM秩父等が受信できたのは収穫。
FM群馬は地元の高校野球を実況していた。
帰り際、ビジターセンター玄関に設置してあったスタンプを持参QSLカードに捺印。20枚ほどしか持ってきておらず交信分には足りぬか。
ビジターセンターから野反ダムを渡って駐車場へ。
野反湖の水は日本海に注がれる。
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野反湖駐車場前で暫く430FMをワッチするが聴こえるのは昨日交信したJA2の長野県移動クラブ局のみ。
12時19分発長野原草津口駅行きバスに乗り込む。
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乗客は自分を含めて3人だが、他の2人はすぐ野反峠で降りてしまった。
天気も上々でバスは15時台にまだ1本ある。自分も野反峠で暫く移動運用しようかとも考えたが、やはりキャンプ用具が邪魔。
峠から徒歩15分位で登れる前回移動運用した弁天山にすらアプローチ出来ない。
それに万一最終バスに乗り遅れたら帰れなくなる。
迷った末、そのままバスに留まる。
結局、駅まで乗客は自分ひとり。思えば前回10年前の移動運用時もそうだった。
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昨今の時勢に拘らずマイカーを使わないバスでの野反湖キャンプ、登山、観光、フィッシングする人は相当珍しいのだろう。
ましてや徒歩アマ無線移動運用などシーズン通して自分ひとりだけかもしれない。
13時35分、長野原草津口駅着。
次の上野行き特急の時間を調べるとなんと15時43分までない。
ここまで在来線特急が減ってしまったことに吃驚。
かといって往路のように通勤型ロングシートの鈍行に1時間20分も乗り、かつ重い荷物を引いて新幹線乗り継ぎなんて御免こうむる。
これなら野反峠で一旦下車して近場で移動運用していたほうが時間を有効利用出来たと悔やむが後の祭り。
もっとも最終バスで駅に戻ったとしても在来線特急の便はもうないが。
長野原草津口で「駅前QRV」しようかとも考えたが、このような山間部平地で430FMハンディー1Wでお繋ぎいただける局も見込めず。
幸い特に急ぐ用事はなかったので諦めて近場の食堂で昼食をチャージし、土産屋を回って時間を潰す。
15時15分に改札が開いたのでホームに。
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いつからか上野行き特急「草津」はこの駅が始発になっていた。
少なくとも10年前は万座鹿沢口が始発駅だったと記憶する。
自由席車両を利用したが疎らな草津温泉からの帰り客だけで空席が目立つ。
最初に野反湖に行った45年前の1975年8月の上野行き急行は帰りの行楽客でごった返し、ずっと立っていなければいけなかった。
もうあんな時代はインバウンドが復活しない限り戻ってこないのだろう。
15時43分、「草津4号」は定刻どおり長野原草津口を出発する。
帰路は出来るだけ沿線CFMを受信しようと試みる。
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以下、「草津4号」車内で受信出来たCFM。受信機はラジオ受信機付ICレコーダー。
1630JST、新前橋駅前後走行中、84.5MHz前橋シティーFMを受信。J-WAVE中継に切り替わる前にステーションジングルで確認。
1644JST、高崎駅前後走行中で76.2MHzラジオ高崎受信。しかしミュージックストリームの時間でミスチル等のJPOPがノンストップで流れる時間帯。局名告知など確認できぬまま受信可能エリア通過。
1715JST、熊谷駅前後走行中、87.6MHzFM熊谷受信。ローカル番組「熊谷ウイークエンド」で確認。
1725JST、鴻巣駅付近通過時に76.7MHz鴻巣FM受信。
1750JST、浦和駅付近で87.3MHz浦和FM受信。「JPTOP20」
これ以外にいくつか受信可能なCFMもあったが、全て網羅出来ず。
やはり、在来線特急のほうが旅情もあり落ち着く。
車窓から見た赤城山の裾野が雄大。
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18時09分、上野駅着。
料金も往路より安上がりだった。
今回、初のソロキャンプ移動運用を実施したが、幸い天候に恵まれて絶景の中、移動運用を楽しむことが出来た。
しかしやはり荷物の多さは問題。
それでもまだキャンプ道具は足りない感じがある。焚き火台、タープも欲しいところ。
が、これ以上増やすと無線関連の機材を削らなくてはならず、移動運用自体が中途半端なものになりかねない。
宅配でキャンプ用品を現地に送るシステムもあるようだが、どの程度普及しているのか未知数。
如何に必要最小限に荷物を抑えるかが今後の課題かも知れない。
QSO TNX。

●交信データ
移動地/群馬県吾妻郡中之条町野反湖キャンプ場(湖面標高1513m)
交信日/2020年8月1~2日
交信時間/1549~2201JST(8月1日)・0705~0918JST(8月2日)
周波数/21・28・50・144・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/曇りのち晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール
PAN-62・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/1~2.5W
延べ交信局数/38(相手のCQ呼び出し局/36・自局のCQ応答局/2)

21MHz7(CW7)、28MHz2(CW2)、50MHz18(SSB5、CW13)、144MHz9(SSB4、CW5)、430MHz2(CW1、FM1)
交信相手所在地/北海道5(空知1、宗谷1、上川1、オホーツク1、石狩1)、岩手県2(九戸郡1)、福島県1、長野県5、栃木県1、茨城県3、千葉県4、群馬県6、埼玉県8(秩父妙法ヶ岳1)、静岡県1、宮崎県1、福岡県1





群馬県吾妻郡中之条町野反湖ビジターセンター2階におけるFM放送受信リスト

受信日/2020年8月2日・受信機/SANYO ICR-RS110M・アンテナ/イヤフォーンアンテナ

周波数(MHz) 局名 信号強度(5段階)
備考
76.5 インターFM(横浜)?
2
 (推定)
76.9 伊勢崎FM
3

77.5 NACK5(秩父)
3
  
78.0 BAY-FM(千葉)
5
 
79.0 FM秩父
2
 1045J/サンデーブランチ 
79.5 NACK5(浦和)
5
 
79.7 FM長野(美ヶ原)
3

80.0 東京FM
5
 
80.7 NHK千葉
5
 
81.3 J-WAVE
4
 
81.6 NHK前橋
3
 
82.0 FM群馬(長野原)
2
1105J/群馬県高校野球中継
前橋工業戦
82.2 FM群馬(榛名)
5
 
82.5 NHK東京
2
 
84.7 FM横浜
2
 
85.1 NHK浦和
5
 
86.3 FM群馬(前橋)
5
1112J/SJ 
89.7 INTER FM(東京)
3
  
90.5 TBS補完(スカイツリー)
5
  
91.6 文化補完(スカイツリー)
5
  
93.0 ニッポン放送補完(スカイツリー)
5
  

 

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フィールドデーコンテスト参加ソロキャンプ移動運用IN野反湖<前半>(2020年8月1日)

本年のフィールドデーコンテスト(8月1~2日)はソロキャンプを兼ねた移動運用で参加することに。
テント等は昨年徐々に準備していたが、実際にそれを使った本格的な移動運用は今回が初めてとなる。
場所は群馬県吾妻郡中之条町に位置する野反湖キャンプ場サイト。
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野反湖は水面標高1513m、周囲12km規模の人工湖。
上信越高原国立公園の特別地域、野反自然休養林に指定されている。
昭和31年に東京電力が発電用に野反ダムを建設。本州分水嶺に辺り、この湖の水は日本海に流れる。
ダムの畔にキャンプ場があり、キャンパーの間でも高い評価を得ている。
45年前の高校生時代に学級イベントでバンガロー宿泊したのが初の野反湖訪問。
当時のパンフが残っている。
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1975年頃はまだ若年層の人口比が卓越していて、夏休みとなれば学校の団体レベルで大挙して避暑地、キャンプ場に押し寄せた時代。
この年の8月野反湖もずいぶんと賑わっていた。
2回目は2010年9月に移動運用のためバンガローに一泊。
前回移動運用記録はこちら
そして今回が10年ぶり3度目の訪問となる。
テントでの宿泊は初。
車はないので、現地まで公共交通機関が通っている場所に限られる。
キャンプ用具と移動運用関連の荷物を含めると重さ10Kg以上。容量も嵩張り、リュックとカートに分けて運ばねばならない。
起伏のある長距離徒歩行程がある場所は不可能。
幸いこのシーズンは野反湖まで地元自治体運営によるバスが長野原草津口駅から1日4便出ている。料金は片道1570円。
バス停からキャンプ場まではほぼ平坦な道を徒歩20分位でアクセス可能だったはず。
キャンプ用具が増えた分、無線、BCL関連機器はポケットダイポール、三脚、アンテナポール含め、FT-817、VX-3、ICレコーダー付きラジオICR-RS110Mのみ。前回の訪問でAM/FM受信状況は入念に調べたので今回SRFMー100は持参せず。
ちなみにIC-705は未だに免許が下りず出番がない。
今回は野反湖キャンプ場を拠点に10年前にも移動運用した近場のエビ山にも登ってみる計画を立てる。
さて、数日前までの天気予報では両日とも晴れ。
やっと梅雨明けの気配かと安堵したのも束の間、直前の予報は雨か曇りに逆戻り。
雨具の用意もしなければならず、ただでさえ徒歩ではオーバーウエイトの荷物が更に増えてしまい、モチベーションも低下。
本格的ソロキャンプテント宿泊も初めてだったので不安を抱えつつも当日を迎える。

 

●野反湖ソロキャンプ移動運用一日目
地元駅を午前7時少し過ぎの電車で出発、東京駅に向かう。
長野原草津口駅発野反湖行きバスの始発は10時42分。
その時刻に間に合うためには東京発の北陸新幹線で高崎経由吾妻線鈍行ルートしかない。
10年前は直通の在来線特急が上野からこの時間帯でもあったはずなのだが・・。
荷物が多かったので極力乗り換えは避けたかったのだが、やむなく午前7時52分東京発「はくたか553号」自由席を利用。
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相変わらず「コロナ禍」同調圧力の影響か、乗客も疎ら。自由席すら空席が目立つ。
新幹線ではスピードが速すぎて沿線コミュニティーFM受信を実施する気にもなれず。
0842JST、高崎着。
狭い車内をカート一杯の荷物を引いて途中下車は億劫。
閑散とした高崎駅構内を在来線ホームへと急ぐ。
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0853JST発大前行き各駅吾妻線に乗り換え。
無粋な通勤型ロングシートしかない編成で旅情のかけらもなし。これに延々と1時間20分近く乗らなければならない。
途中八ッ場ダム建設で付け替えトンネルが長く、車窓の風景も楽しめず。
新幹線と在来線鈍行の組み合わせは旅としてはいまひとつ。
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1019JST、長野原草津口駅到着。
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10年前に来た時とはイメージが違う。八ッ場ダム景気で駅舎もその周辺もリニューアルしているようだ。
駅スタンプがあったのでスタンプ帳に捺印。
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乗客の殆どは草津温泉行きバスに乗り込んでいった。
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野反湖行きバスは5番。
自分の他に登山者とキャンパー風若者が二人。
夏休み中なのでもう少し利用客が居ても不思議はないが、このご時勢故なのか少ない。
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もっとも10年前の9月に利用したときもバス利用客は数人しか居なかったので元々こんなレベルなのかもしれない。
1975年8月、初めて訪れた時は国鉄の大型バスに鮨詰め状態だったから隔世の感あり。あの時はバスガイドまで居たのを思い出す。
0842JST、定刻どおり長野原草津口駅を出発。
天気は相変わらず曇天。時々霧雨まで降る。
青空がないとまったくモチベーションが上がらず。このまま先月のような悪天候の移動運用になってしまうのかと憂鬱な気分に。
1155JST、ほぼ定刻どおりに野反湖着。
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マイカーで訪れている観光客やハイカーがちらほら。
まだノゾリキスゲが咲いていた。
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バス停からダム堰堤を経てビジターセンター受付へ。
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ここは10年前来たときからリニューアルして新しい施設。
キャンプ利用料を払い、テント許可証を受け取って売店で食材を少し買う。
とにかく荷物が多くて予めキャンプ用食材を用意する余裕などなかった。
ビジターセンターからは徒歩15分位の行程。
テント場は車乗り入れ禁止なのでここからは車で来た人もリヤカーを利用しての徒歩になる。
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1245JST、テントエリア着。
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炊事場、トイレ広場中心にマウンテンエリアと湖畔に近いエリアが設けられている。
広場周辺はすでに多くのキャンパーがテントを張っている中、湖畔エリアが空いていたのでここに決定。ちなみに湖面直近はテント設営禁止の看板が立っているのでNG。
隣のキャンパーとも10m以上離れており、湖畔の風が抜けて「三密」とは対極の世界。
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何回かテント張りは試していたので少しは様になってきた。
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タープ代わりに迷彩レジャーシートを天幕にして雨対策も実施。
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ポケットダイポールも設置。ほぼ設営終了出来たのは14時20分過ぎ。
しかし本格的なキャンプ用品で装飾しないと一見貧相なホームレスの住処に映ってしまうのが難。
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それはさておき、予定ではこれからエビ山へ移動運用を計画していた。
しかし上り行程1時間強では山頂到着は15時半を回ってしまう。
1時間運用でも16時半には下山し、ここに戻ってこれるのは17時半。
天候も曇り。予報では雨もあるはず。
この状況を考えると無理は禁物。
やむを得ず、一日目はこのテント場での運用に終始することに。
湖が見下ろせて眺望ロケーション的にはFB.
反面、山に囲まれた湖畔なので電波の飛びは期待出来ない。
湖面反射はどうなのだろう?
早速6m中心にワッチしてみるが何も聴こえない。
移動局も見つからず。
14時半を過ぎる頃、曇天の空から青空が覗き始め、日差しも出てきた。
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トンボやアブ等の昆虫がたくさん飛び交う。
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オオムラサキらしき蝶も。
野鳥の囀りも心地よい。アンテナも映える。
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1500mを超える標高なので、晴れ始めると眺望はすばらしい。
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湖面と青空のコントラストは絵になる。
関東地方はこの日、梅雨明けしたとラジオから流れてきた。天気予報は良い方向に外れたようだ。
高山植物も近くで観察出来る。
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西日が遮ることなく湖畔を照らしてコントラストも見事である。
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本州の分水嶺に位置するので天候はめまぐるしく変動し、飽きることがない。
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野反峠の向こうは関東平野。その平地に沸く積雲の頭だけが見える。
天空の湖と言われる所以だ。
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陽が山に隠れそうになった頃、持参したロゴスの小型ピラミッドグリルで火を起こしつつ、夕飯の準備。自分の影も長く延びる。
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GAWANTでワッチすると21、18MHzがオープンしているようで8エリアや0エリア移動局が多数入感している。
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16時前、早々に21MHzCWで7エリアの局とお繋ぎ頂く。
しかし出力1Wだと、お呼びしてもなかなか気付かれず後が続かない。
18時、フィールドデーコンテスト開始。
早速430FMにJA2のクラブ局が長野県移動で強力に入感していたのでお呼び掛けして交信成立。コンテストでの最初の交信は意外にもVX-3ハンディー機であった。
その後、ミズホポケットダイポールで50、144、430CW、SSBで1,0,7エリア移動局と交信。
GAWANTで28MHzCWにて8エリア移動ともお繋ぎ頂く。
こちらからのCQにも6mCWで群馬と埼玉移動局から数局応答頂いた。
コンテスト交信しつつ、グリルでウインナーを焼くとこれが美味。コンパクトバーナーでお湯を沸かし、パスタも茹でる。
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持参できるキャンプ用具が限られているので他のキャンパーのように焚き火台で火を起こすことが出来ないが現状ではこれが精一杯だ。
18時20分頃、東の空に月が昇ってきたことに気がつく。
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湖面もいつしか霧に覆われてきた。幻想的。
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星野写真もチャレンジしようと考えたが19時以降は霧が覆ってしまい、時々月が覗く程度。なかなかシャッターチャンスが得られず残念。
ランタンに灯を入れて夜間運用継続。
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この日のコンテスト参加は一旦22時過ぎで終了。交信局数はコンテスト以外も含めて延べ24局。
電池運用1wQRPで風景やキャンプの雰囲気を楽しみつつ過ごしたのでこれでよしとする。
22時半、テントに潜り込んでFMラジオをワッチ。
なぜか都心局より千葉のBAY-FMやNHK千葉がよく入る。
真夏でもやはり標高1500m以上の湖畔では冷え込む。使い捨てカイロは必須だ。
時たま外でカサカサ物音が聞こえる。ネズミかトカゲサイズの小動物のようだ。
真っ暗にすると不安なのでランタンは点灯したまま。
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BAY-FMの「おーはらじお」をBGMに就寝。
(後半に続く)


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