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2020年6月

IC-705納品(2020年6月24日)

6月21日に予約していたアイコムIC-705が到着。
メインリグとしては1987年開局以来、三代目。
初代FT-690MK2、二代目FT-817、そして三代目IC-705。アイコム製品は初めて。
IC-705の詳細スペックについては以前のブログ参照。
ハムフェアー時のレポート
アイコムIC-705「プレ視聴会」見学
3月末発売の予定だったが「コロナ禍」で延期。やっと6月末に発売となった。
早速開封。
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予約特典の煎餅付き。
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FT-817の梱包と比べ、倍近い大きさ。
開封すると販売店サービスのコールサインステッカーが同封されていた。
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分厚いマニュアル。
FT-817も15年以上使っているが全機能の2割程度しか活用していない。メモリーにも殆ど登録していないから、このIC-705も果たしてどれだけ使いこなせるか未知数。
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内容物は本体にマイク、バッテリー、電源コード、予備ヒューズ等。
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まず、クッションシートを底部に貼り付ける。
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次にマイクロフォン。
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なぜかジャックが二つ。
マイクがスピーカーにもなるそうだが、屋外でも常置場所でも基本はイヤフォーン。
音が外に漏れるのは極力避けたいのでこれはあまり自分の無線運用スタイルに合っていない。
マイク接続に関してはFT-817のほうがシンプル。
わざわざGND端子を外してマイクプレートを取り付けるのが億劫。
ただ、無線機やラジオで故障しやすいのは物理的衝撃や圧力で接触不良による各種端子周辺。
これまでのトラブルは殆どがこの部分だった。繰り返し脱着する部分なのでどうしても無理なストレスが発生する。それを防止する工夫は必要だ。
バッテリーを装着して基本的な準備は終わる。
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FT-817の隣に何とかスペースを設けて置いてみる。
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少々不安定だがアンテナ端子に同軸ケーブルを接続して設置完了。
スピーカー端子はオーディオセレクターに接続。マイクのスピーカージャックが余計に宙ぶらりんになるが仕方なし。
局免の変更申請は昨日したばかりなのでまだ電波は出せない。
まだマニュアルは熟読していないが、取り急ぎFMとAMの受信性能を調べてみる。
FM放送帯はWFM,FMモード両方対応。
但しFMモードだと音声が「モガモガ」状態で実用に耐えず、結局WFMに戻す。
またWFMモードではデジタルIFフィルターは選択出来ないようだ。
ログペリに接続すると都内強電界域ではアンテナの向きによっては混変調、相互変調起こす。
RFゲインを変えてもあまり効果なし。
しかしアンテナの向きを調整すれば一般のFMラジオレベルの受信性能あり。
FT817よりは実用に耐える。
ただF777等のFMチューナーと比べると数ランク劣るか。
近隣CFMもチューナーで受信出来る局がIC-705では入らない場合も。
スペクトラムスコープは最大±500KHz?。FM放送帯全体を一括して表示確認は無理なのか?
マニュアルを熟読していないので表示範囲がこれ以上拡大出来るかは不明。
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次にAM放送帯。
中波帯はDPアンテナを同軸の芯線のみ接続のほうが感度上がる。
なぜか波長の合っていないV,UHF帯域のログペリで受信したほうがFB.理由はよく解らず。
AM受信性能は良好。
混変調、相互変調もなし。ノイズも乗らない。
特にデジタルIFフィルターが利いてローカル局の混信を綺麗にカット。通信型受信機並みの性能。
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昼間は1557KHzのSBS熱海も入る。
936KHzで秋田放送や宮崎放送がTBSのサイドQRMなしに受信可能。
また久しく常置場所で受信出来なかった1665KHzの東京マーチスも入感。
スペクトラムスコープでMW放送帯をほぼ一括で表示できるのは便利で画期的。
夕方と深夜の受信状態の違いが視覚的に確認出来るのもよい。
まだ暮れぬ18時台は1134KHz文化放送中心に±500KHz内にはローカル局のみが見える。
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しかし夜間にはたくさんの遠距離局が入感していることが直感時に解る。
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またここ数年前から常置場所でVHF帯に発生源不明の等間隔ノイズが発生していたのだが、これもIC-705のスペクトラムスコープで見事可視化。
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すでにスペクトラムスコープ搭載のRXを使っているユーザーからするとこれが普通なのだろうが、自分にとっては全てが新鮮。
FM放送受信はいま一つだったがAM放送はBCLラジオとして充分な性能を有する印象。
ディスプレイタッチで直感的ビジュアル的に操作、送受信バンドを把握出来るポータブル機は従来の同ジャンル機と比べてもワンランクステージが上がった感がある。

しかし、このIC-705の形状が従来のポータブル機のような「お弁当箱」型ではなく、レンガ状なため、単体で持ち運ぶ方法が思いつかない。
FT690MK2やFT-817はショルダーベルトで首から提げて容易に扱えるが、IC-705ではそのような状態で操作は難しい。
専用マルチバッグLC-192が用意されているが、背負ったままでは別途スマホ等で遠隔操作が必要だし、容量がやや少なく、徒歩移動となると別途荷物を入れるバッグが必要となる。
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FT-817ならば専用ソフトケースに入れて無造作にリュックに詰め込んでも問題なかったが、このIC-705は専用ソフトケースもなく、剥き身だとディスプレイが破損する恐れもあってそうもいかない。
理想を言えば背中でなく、前に抱えるように持ち運べるフロント型の専用バッグがあると良いのだが。
現状ではやはりLC-192を導入するのが安全な搬送方法かもしれない。
欲を言えば黒だけでなく、迷彩柄があると好みに合う。
あと、IC-705はアンテナ端子がひとつなのでHFとV・UHFアンテナ脱着を繰り返すと余分な負担がかかり、故障の原因となり得る。そのトラブルを避けるため、同軸切り替え器は必須。
まだまだIC-705を有効に使いこなすには諸々関連アイテムを整備する必要がありそうだ。

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移動運用その245/東京都稲城市みはらし緑地(2020年6月20日)

4月7日に出された新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言が5月25日解除。東京都独自の「東京アラート」も6月19日に解除され、都道府県を跨ぐ移動の制限も緩和。
これでアマチュア無線の移動運用もやっと再開出来る状況が整った。
だが1年で最も移動運用に適したシーズンが丸々失われてしまった現実は取り戻せない。
「コロナ禍」に対する国やメディアの対応がどれだけ科学的根拠に基づいていたのか甚だ疑問で、自粛自体が本当に必要だったかも疑わしく感じる中、世間の「同調圧力」という窮屈な日常を強いられたこの2020年上半期は様々な意味で忌まわしい記憶として残りそうだ。
それはさておき、緩和処置が発せられた翌日の20日土曜日。早速移動運用に出掛けることにした。
FT817での移動は3月20日の秩父美の山以来、実に3ヶ月ぶり。
移動運用再開の最初の移動地はお馴染み稲城市のみはらし緑地。
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ここはもう何回も訪れている移動運用メッカのポイントだが、まずは近場で慣らしていくことに。
13時20分、新宿から京王線下り特急に乗り込む。電車内も人の数は戻ってきてはいるが、コロナ以前の混雑からするとまだ空いている。
乗客はほぼもれなくマスク姿。
14時少し前に最寄の若葉台駅に到着。
天候は梅雨の晴れ間で雲は多いながら青空も広がる。気温は30度近く。
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沿道にはアジサイが咲いていた。
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20分ほどでみはらし緑地着。
移動運用で訪れたのは5年ぶり4回目位だろうか。
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三沢川と乞田川に挟まれた多摩丘陵の尾根筋「多摩よこやまの道」上、稲城市と多摩市の境に位置する標高162mの緑地。
3年前に緑地南側から撮った写真を参照に↓。
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奥右側の鉄塔は東京都防災行政無線多摩稲城中継所。
手前左側の鉄塔は東京ガスの所有で地上波デジタルの永山中継所も兼ねているとか。
カシミールスーパー地形地図で見ると周りは多摩ニュータウンとして造成されて削られているが、「みはらし緑地」は辛うじて宅地化を免れ、緑地帯として残されている。
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「多摩よこやまの道」東側から観たみはらし緑地↓。
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しかし、天然の丘というイメージではない。
巨大な滑り台も設置されているから、一旦天然林は剥ぎ取られ、後に植林され、人工的な緑地として整備されたのかもしれない。
但し、駐車スペースもトイレも水場も設けられていないので利便性に欠ける。
だから「公園」ではなく「緑地」と呼称されているのだろう。
その分、利用者も限られるので徒歩移動運用の場所としては重宝出来るポイント。

緑地のピークからは北東方向に新宿新都心と都心のビル群、南東方向には横浜ランドマークタワーも確認出来る程の絶好のロケーション。
南東方向には横浜方面が遮るものがなく見渡せる↓。
残念ながらこの日は視程が良くなく、みなとみらい地区がはっきり窺えない。
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北東方面に都心のビル群が並ぶ。
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中央に東京スカイツリー。
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2005年12月に訪れた際、望遠レンズで撮った写真も改めてアップ。
都心方面。中央に東京タワー↓。
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池袋方面↓。
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新宿方面↓。
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横浜ランドマークタワー↓。
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冬場の落葉時に南西方面には視界が良いと富士山も窺えた。
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これだけ眺望も利くポイントなので戦国時代に山城など設けられても不思議ではないが、特に遺構などはないようだ。
早速緑地のピークにある机をお借りして14時15分頃より運用開始。
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時折散歩する人が上ってくる程度で終日閑散。
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すでに蚊のシーズンに入っており、スキンガードは必須。
運用開始は14時15分過ぎ。
各バンドとも移動局が復活しつつあり、やっと賑わってきた。
6mは16時前より少しだけ8エリア方面がEsでオープン。2局ほどお繋ぎ頂く。
他、18、21、28MHzでも数局とGAWANTで交信。
ALL ASSIAN DXコンテストが開かれていたらしく18、21MHzCWでは海外局も聞えていた。
18時過ぎまでに延べ19局と交信。
久しぶりの移動運用を過ごす。
各局様交信ありがとうございました。
18時半に撤収開始。夏至直前なのでまだ明るい。茜色の空が映える。
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帰り道、若葉台駅に至る路肩の土手で雑草対策のためにヤギが放し飼いされていたを見つける。
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●交信データ
移動地/東京都稲城市みはらし緑地(海抜162m)
交信日/2020年6月20日
交信時間/1419~1827JST
周波数/18・21・28・50・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール
PAN-62・付属垂直ヘリカルSRH805S・GAWANT
出力/0.5~1W
延べ交信局数/19(相手のCQ呼び出し局/16・自局のCQ応答局/3)

18MHz2(CW2)、21MHz1(CW1)、28MHz1(CW1)、50MHz10(SSB3、CW7)、430MHz5(SSB2、FM3)
交信相手所在地/北海道3(旭川市、根室市、亀田郡)、東京都8(中央区、練馬区、三鷹市、日野市平山城址公園×2、日野市、あきる野市、稲城市)、神奈川県3(横浜市緑区、港南区、相模原市緑区城山)、群馬県3(渋川市×2、甘楽郡甘楽町)、栃木県1(鹿沼市)、未確認1

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コメット新型9バンドアンテナUHV-9を常置場所に設置(2020年6月4日)

約25年ぶりに常置場所に新たなアンテナを設置。
機種はコメットアンテナ製のUHV-9。
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50MHz 帯・144MHz 帯・430MHz 帯を基本にHF 帯3.5~28MHzバンド(24MHz帯除く)のコイルを追加することにより、最大 9 バンドで使用出来る固定、移動兼用のバーチカルアンテナ。
メーカーサイトによる仕様は以下の通り。


●UHV-9

3.5/7/14/18/21/28/50/144/430MHz マルチバンド 移動用/固定用
●周波数・利得

3.5MHz~28MHz:短縮 (1/4λ)
50MHz:2.15dBi (1/4λ)
144MHz:2.15dBi (1/2λ)
430MHz:5.5dBi (5/8λ 2段)
※アースが必要

V.SWR
インピーダンス1.5以下50Ω

耐入力

120W(SSB)

全長・質量

2.6m(3.5MHz対応時)
900g(全バンド対応時)


今年の3月に発売された新しい製品。
おそらくアイコムIC-705との併用を意識して商品化されたものと思われる。


現在、常置場所に上がっているアマチュア無線用アンテナは2本。
メインはクリエイトデザインのログペリアンテナCLP5130-1。
写真は1991年3月、完成当時の姿。
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50~1300MHzまで帯域があり、これ一本でV・UHF帯のアマチュア無線とFM放送遠距離受信を賄える。
かなり重量もあり、しっかりした屋根馬にローテーターも乗せたため、なかなか一人では建てられるものではなく、結局当時は業者さんに依頼した。
そのせいか1991年に建てて以来29年経つが、今でも問題なく使える。
現在でもなくてはならないメインアンテナだ。
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アマ無線用としてはもうひとつ、DPアンテナの一種である7MHz帯用ツエップ型ワイヤーアンテナが水平V字型に架かっている。
これも20年以上そのままだが特に劣化もなくCWのQRP運用ならまだまだ使える。
他に5エレのFM八木アンテナがベランダにあるがこちらは受信専用。1987年頃建てたものだからもう33年経っている。
結局、1987年にアマ無線開局してから常置場所に上げていたアンテナは開局当初のHB9CVを含めて3本だけ。
写真は1988年11月、家の物干し台に設置されていたHB9CV.
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近年は移動運用に重心が移ったので、あまり常置場所での設備更新の必要性はなくなっていた。
しかし最近GAWANTアンテナを導入して以来、移動運用で18~28MHz帯にも出られるようになり、常置場所でもたまにこのGAWANTを窓際に出して7MHzに加えてHF帯にQRV出来るようになったため、常置場所専用のHFアンテナも欲しくなってきた。
とはいえ、幅を取る大きなHFアンテナを上げるスペースはどこにもない。
小型のバーチカルANTやVダイポールも気になったが購入に至るモチベーションには達しなかった。
しかし、このUHV-9は予算、スペース的にも合致。
IC-705導入というタイミングもあり、久々に常置場所でのアンテナ増設に至った。
2004年以来、メインリグとして使ってきた八重洲FT-817はアンテナ端子が二つあってHFとV/UHFアンテナをストレスなく2系統使い分けることが出来たが、今月納品予定のIC-705はアンテナ端子がひとつしかない。
もっとも同軸切り替え器を導入すればよいのだが、更なる手間と費用負担が増える。
IC-705は常置場所でもメインで使っていきたいので一本のアンテナで賄う事が出来るUHV-9はその点でも購入の動機付けになった。


●UHV-9設置記
先月末、ネット経由にて購入したUHV-9が到着。価格は本体1万5千円弱。
このアンテナはラジアルがないと使えないので、CQオームから出ている「ラジアルセット」や、同軸、アンテナ基台等も同時購入。
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早速UHV-9を開封。
各バンドの短縮コイルや補助エレメント、固定用の六角レンチ2種類が入っている。
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設置場所は最近使っていない物干し台の柵。既存のアンテナからも比較的離れている。
早速設置に取り掛かるがアンテナ基台のボルトの長さが足りない。
やむなく物干し台の細い突起部分に取り付け。いずれはもっとしっかりした場所に設置する前提で作業続行。
ラジアルセットの接続金具をコネクターと基台の間に入れる。5本出ているラジアル線を放射状に展開。
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このアンテナは最大9バンドを任意で組み合わせて設置することが出来るようで、取り扱い説明書にはそれぞれの組み合わせ例が記されている。
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だから順番に読んでいくのではなく、自分が望む組み合わせのページだけを選べばよい。
とりあえず全てのバンドに出れるページを参考に組み立てていく。
アンテナ基部に全方向折り曲げ機構というのがあって、基台に設置したまま各エレメントを取り付け調整出来るようになっている。
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補助エレメント取り付けには付属している六角レンチでロックナットを緩めるのだが、老眼が進んだ目にはこれが小さくて扱い難い。うっかり外して落としてしまうともうどこにいったか解らなくなる恐れもあり慎重に作業する。
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常置場所でのアンテナ設営など久々だったので勘が鈍っていて部屋まで届くはずの同軸ケーブルが短すぎたりで思い通りに作業が進まず、改めて無線ショップに足を運んで備品を購入したりで時間を食う。
半日掛けてやっと設営完了。
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思ったよりコンパクト。
しかしトップヘビーで強風で折れないか心配だ。
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同軸ケーブルを部屋に引き込み、FT817とアンテナの間にSWR計を接続してマッチングを計る。
21MHzから上の430MHzまでは未調整でも概ねVSWRは下がるが18MHzより下は「HSWR」が出て実用に耐えられない。
補助エレメントを調整してみるがそれほど大きな差はない。
このアンテナのHF帯は小型化優先で全長をローディングコイルで短縮しているため使用可能帯域幅が狭い。
数ミリ幅で帯域が変わってしまうので調整が難しい。
またアンテナ設置場所やラジアルの配置や雨でも変動するらしく、あまり神経質になるときりがなくなる。
アンテナアナライザーがあれば調整しやすいのだろうが、めったにアンテナなど建てないのに何万円もする機器に投資するのはとても見合わない。
それにこの補助エレメントは容易にカット出来ないほどの硬さ。ニッパーやペンチでは困難。
他の方のレビューを読むと電動のこぎりでカットしたとのこと。
そんな道具は持ち合わせておらず、エレメントカットでの調整は諦める。
そこで移動運用のために購入していたが荷物になるため最近出番のなかったコメットのアンテナカップラーCAT-10を使ってみる。
するとこれがかなり効果あり。
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3.5MHz帯を除いてほぼ全バンドマッチングが取れて実用に耐えうるVSWRに納まってくれた。
早速設置した当日と翌日に7MHzCWで1,2,3,7、9各エリアと5WQRPで交信、21MHzCWでも1局QSO出来た。
従来の7MHzDPアンテナやGAWANTと比べても遜色ない印象。
ただ、3.5MHz帯だけはカップラーを使ってもマッチングが取れず、RST599で入感していた川崎市宮前区移動局を呼んでも気付かれず。
本体の調整がまだ必要かも。
取り合えずこれで最低限常置場所でのHFアンテナ環境は整った。
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しかし、アンテナカップラーを介してバンド切り替え毎にチューニングし直さなければならない煩雑さは否めない。
あとこのアンテナを徒歩移動運用に用いるのはやや難あり。
ラジアルやカップラーという荷物が増える上に、調整しているだけで陽が暮れてしまいそう。
徒歩移動だと最低限の機材しか持ち運べず、手間のかかる作業に時間は割けない。
移動に使えるといっても基本は車載前提のアンテナと思われる。
ラジアル等を必要としないDPやGAWANTが如何に徒歩移動において優れものアンテナであるかを思い知る。
IC-705にはいずれオプションで専用のオートアンテナチューナーも出るようだから期待したい。

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