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2020年2月

ラックスマン製真空管FMチューナーキット製作(2020年2月26日)

数ヶ月前に購入した真空管FMチューナーを製作。
製品名はラックスマン製真空管シリーズ「真空管FMチューナーキット 『LXV-OT8』」
ムック本の付録形式になっているキットだ。
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管球式FMチューナーなど今後発売されることはめったにないと鑑み、やや高価だったが購入に至った。
詳細は以下の通り。


●ラックスマン製真空管シリーズ「真空管FMチューナーキット 『LXV-OT8』」
Stereo編 ONTOMO MOOK「電波を受信せよ! 真空管FMチューナー」
特別付録:ラックスマン製真空管FMチューナーキット
・発売日:2019年9月19日(木)
・定価:15000円(本体)+税

真空管FMチューナーキット 「LXV-OT8」スペック
 ・出力電圧(100%変調、1kHz):0.9V
・受信周波数範囲:《FM》76.0~90.0MHz《ワイドFM(FM補完放送)》87.0~108.0MHz
・50dB S/N 感度:8μV
・周波数特性:30~15kHz(-3dB)
・電源電圧:DC12V
・消費電力:3W
・寸法:180W×86H×118D㎜(脚部、突起物含む)
・質量:620g

【付属品】
ACアダプター(出力DC12V 1A)、アンテナ線(ミニプラグ付き) 、真空管(12AU7)

【付属回路】
チューニング・インジケーター、ステレオ・インジケーター、FM/ワイドFM切替スイッチ、ワイドFM・インジケーター


今時、真空管形式によるFMチューナーなど珍しい。
ラジオ全体として考えても、真空管を使った受信機は電子工作的教材アイテムやビンテージ中古品を除き、新製品として発売されることは殆どない。
1990年頃、嘉穂無線の真空管ラジオキット、TU-896というのを作ったことがある。
整流管をダイオードに変更した、5球スーパー相当の4球ラジオ。
TU896aa
文系の自分にとっては半田付けに難儀した記憶があるが、紆余曲折の末、何とか完成させた。
中波ループアンテナを接続すると最新の受信機と比べても遜色ない受信性能だった。
むしろ内部雑音が少なく、受信環境に恵まれればアンテナ次第で遠距離受信も可能。
かつて、中波DXには管球式の受信機がよいとされ、その代表格となるトリオの9R59Dが今でも高値で取引されている。
何より、真空管の持つエモーショナルな雰囲気がモチベーションを高めてくれる。


さて、この真空管FMチューナーキット 『LXV-OT8』。
キットといっても躯体と基板をネジ止めするだけで、半田付けも必要なし。
工学知識がなくともムック本に記載されている組み立て説明書を見れば誰でも1時間以内で作れる。
ただ、ネックはネジでシャージに溝を切っていくタッピングネジを採用している点。
ねじ山に合っていなかったり、力を入れられないドライバーだと全く埒が明かない。
あいにく、それに合致するドライバーを持ち合わせていなかったので最初から頓挫。
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DIY店で改めてドライバーを購入する手間を要した。
それでなんとか事なきを得る。

このキットに使われている真空管は「12AU7」一本のみ。
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他の方の製作記事等を読むとラジオの受信部分に関してはシリコンラボの「Si4831」というIC一つで全て賄っているとか。
おそらくこの中央の黒いチップがそうであろう。
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このICはFMラジオを受信するための必要な機能を全て内蔵し、アンテナを接続するだけでステレオのオーディオ信号出力が可能だとか。
「12AU7」は「Si4831」で検波した後の音声信号増幅用らしいので受信性能としては同様のICを搭載したDSPラジオと基本的には変らないということだろうか?
因みにDSPラジオとは同調・検波等を"Digital Signal Processor"というデジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサで行う方式の受信機のこと。
管球式FMチューナーと銘打ってはいるが、古典的真空管ラジオとは中身がだいぶ違うようだ。

さて、組み立ては適合したドライバーを使えば難なくあっという間に完成する。
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最後に天井板をネジ止めして完成。
フロント正面左から電源スイッチ、チューニングノブ、FM周波数帯切り替えスイッチと並ぶ。
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「FM WIDE SELECTOR」とあるが選択度切り替えではなく、FM周波数帯76~90MHz帯と87~108MHz帯切り替えスイッチ。
チューニングノブは段差なしの直線的アナログチューニング。
右側の小窓から真空管が覗ける。その脇にチューニング、ステレオ、FMワイド(87~108MHz帯)時のランプが並ぶ。
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裏側には音声ステレオ出力端子、アンテナ端子、電源端子が並ぶ。
イヤフォーン端子はないので音声出力をオーディオアンプに繋がないと聴くことが出来ない。
アンテナ端子は3.5mmミニプラグ。
付属品のアンテナコードでは貧弱すぎるのでF型接栓変換アダプターを使い、同軸ケーブル経由で外部FMアンテナに接続。

ACアダプターをコンセントに差し込み、電源を入れると真空管が輝きだす。
ゆっくりとチューニングノブを回して選局。
同じアンテナに接続したFMチューナーと受信性能を比較してみる(巻末表参照)。
感度は遜色ない。
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強電界域で起こる混変調や相互変調も発生しないし、周波数ずれも起こらない(そもそもDSPラジオではそんな現象は起きないか?)のでアンテナ次第で遠距離受信も可能。
ただ選択度が広いので隣接局との分離が微妙で同調しにくい。
ローカル局の近くに出ている信号の弱い局は受信困難。
当たり前だが周波数表示がなく、ノブの目盛りも数字が入っていないので選局に手間取る。
一方、音質はFBで同じアンプを経由してF-777と聞き比べても重厚さが勝る感じ。
真空管の仄かな灯りにエモーショナルな気分が増幅される。
基本的にこの『LXV-OT8』は安定して受信できる局を高音質で聴取するためのFMチューナーと言えよう。
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改めてFMをいい音で聴きたくなるようなチューナーだが、今や殆どの局がトーク中心。せっかく真空管で増幅された贅沢な音声も無粋なお喋りばかりでは勿体無い。


LUXMAN LXV-OT8とONKYO NFR-9X
FM放送受信情況比較リスト

受信地/東京都杉並区・受信日時/2020年2月27日0800JST~
アンテナ/5エレ八木FM・地上高6m(南西固定)

周波数(MHz) 局名

LUXMAN LXV-OT8   

ONKYO NFR-9X   

77.7 FM入間
2

3
78.0 BAY-FM(千葉)
5(ST)

5
78.2 武蔵野FM
5

5
78.6 FM富士(三ッ峠)
5(ST)

5
79.5 NACK5(埼玉)
5(ST)

5
80.0 東京FM
5(ST)

5
80.7 NHK千葉
5(ST)

5
81.3 J-WAVE
5(ST)

5
81.6 NHK前橋
-

2
81.9 NHK横浜
5(ST)

5
82.5 NHK東京
5(ST)

5
83.2 NHK水戸
-

3
83.4 FM世田谷
5(ST)

5
83.8 調布FM
4

4
84.2 FM西東京
4

4
84.7 FM横浜
5(ST)

5
85.1 NHKさいたま
4

4
86.0 NHK三ッ峠
5

5
86.6 東京FM(檜原)
5(ST)

5
88.3 J-WAVE(六本木)
5

5
89.7 INTER FM
5(ST)

5
90.5 TBS補完
5(ST)

5
90.9 YBS補完
5(ST)

5
91.6 文化放送補完
5(ST)

5
92.4 RF日本補完
3

3
93.0 ニッポン放送補完
5(ST)

5
94.6 茨城放送補完
4

4
   

   

   

 



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移動運用その241/東京都八王子市神変山で関東UHFコンテスト参加(2020年2月11日)

「建国記念日」の祭日。
天候も良く、関東UHFコンテストも開催されるので移動運用を実施。
場所はいつもの高尾山系。
今回はケーブルカー山頂駅から徒歩5分程のお馴染み「神変山」へ。
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因みに発音は「じんべんやま」だそうである。てっきり「かみへんやま」と勘違いしていた。
出発する時刻が遅くなってしまい、その上、電車の乗り継ぎがうまくいかない。
時間が勿体無いので暫くJR三鷹駅ホームで高尾行きを待っている間、430ハンディーでQRV。
午前11時過ぎ、三鷹市の局長さんとお繋ぎ頂く。
世間は新型肺炎ウイルス禍で外出を控えているのか、電車内は普段の休日にしては若干人が少なめか。
例によって多摩川鉄橋から富士山を撮影。
IMGP1772aa
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高尾山周辺も同様に外国人観光客の比率が低い印象。
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ケーブルカー経由で神変山に到着したのは午後12時半近く。
コンテストは15時までなので、あと2時間半しかない。
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430MHzCWメインでQRV。アンテナはいつものミズホポケットDP。RXはFT-817で0.5WQRP運用。
自分にとってのコンテストはCW送受信術の維持継続が主な目的。
空母艦載機のタッチアンドゴーみたいなものか。
CWは常に聴取していないと符号を忘れる恐れもあるので、集中的に電信局がQRVするコンテストには出来るだけ参加に努める。
少なくとも欧文ラバースタンプQSO程度の技能は維持したい。
なので、特段コンテストで上位成績を狙うとかはまったく考えて居らず、ある程度交信が出来ればそれで充分というレベル。
この日は15時過ぎまでに延べ49局程とCW交信(この内関東UHFコンテストでの交信46)。コンテスト以外にも6mでCW局を探してお呼び出しする。
ここは標高500mあるので0.5Wでもそれなりに飛んでくれる。アクセスもよい割には訪れるハイカーも少なく、気兼ねなく運用できる稀有な移動ポイント。
IMGP1796aa
風も弱く、日向に居たので凍えることはなかったが、暖冬と云えど2月の屋外、暖があるに越したことはない。
今回もイワタニの「カセットガス ジュニアバーナーCB-JRB-3」を持参し、お湯を沸かしてインスタントスープを作ってみた。これはなかなかFB。
IMGP1789aa
この程度のコッフェルの水ならあっという間に沸騰する。
IMGP1794aa
カップ麺やコーヒーなら250ml程度のペットボトルのミネラルウォーターでも十分なので荷物にならない。
寒い屋外で熱いお湯を沸かすという「時間」もまた一興。
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神変山は樹木に覆われて殆ど視界がない。それでも木立の間から僅かに都心方向が望める。手前には圏央道と中央高速道路のジャンクションも覗える。
IMGP1804aa
16時前に神変山から撤収。
表参道との合流点近くに大木が何本か立ち枯れして倒れていた。昨年の台風が原因かは解らぬが樹齢100年は越しそうな大木が複数枯れているのは妙な感じ。
IMGP1810aa
まさか高尾山トンネルの影響ではないと思うが少し気になる。
ビアマウント手前の展望ポイントで少し430FMハンディー0.1WQRPでQRVするが応答なし。
眼下には相模原市と横浜みなとみらい地区が望める。視程もよく東京湾対岸の房総半島もうっすら解る。
IMGP1817aa
IMGP1819ab
この日は横田基地所属と思われるC-130輸送機が何機も編隊飛行をしていた。
後で調べると最大7機による飛行訓練が実施されていたらしい。
IMGP1816aa
IMGP1819aa
今日は帰路時間短縮のため復路もケーブルカーを利用。
駅前には下山者の行列。
VXー3で92.4MHzに合わすとRFラジオ日本の補完FM試験放送がイヤフォーンアンテナでも良好に受信出来た。
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各局様交信ありがとうございました。


交信データ
移動地/東京都八王子市高尾山中腹神変山(海抜500m)
交信時間/1248~1459JST
周波数/50・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール・付属垂直ヘリカル
出力/0.5~1W
延べ交信局数/49
(相手のCQ呼び出し局/33・自局のCQ応答局/16)
50MHz3(SSB1、CW2)、430MHz46(SSB1、CW41、FM4)
交信相手所在地/東京都12(杉並区、渋谷区、練馬区、新宿区、三鷹市、東大和市×2、稲城市、町田市、青梅市、武蔵野市、多摩市)、千葉県8(習志野市、松戸市×2、佐倉市、君津市×2、富津市、袖ヶ浦市)、神奈川県15(横浜市鶴見区、都築区×2、緑区、青葉区×2、川崎市宮前区、海老名市×2、大和市、茅ヶ崎市、小田原市、愛甲郡、中郡、高座郡)、栃木県1(足利市)、埼玉県11(さいたま市西区、桜区、北区、見沼区、所沢市、川口市、東松山市、鴻巣市、越谷市×2、戸田市)、茨城県2(つくば市、久慈郡)

 

 


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移動運用その241/東京都八王子市神変山で関東UHFコンテスト参加(2020年2月11日)

「建国記念日」の祭日。
天候も良く、関東UHFコンテストも開催されるので移動運用を実施。
場所はいつもの高尾山系。
今回はケーブルカー山頂駅から徒歩5分程のお馴染み「神変山」へ。
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因みに発音は「じんべんやま」だそうである。てっきり「かみへんやま」と勘違いしていた。
出発する時刻が遅くなってしまい、その上、電車の乗り継ぎがうまくいかない。
時間が勿体無いので暫くJR三鷹駅ホームで高尾行きを待っている間、430ハンディーでQRV。
午前11時過ぎ、三鷹市の局長さんとお繋ぎ頂く。
世間は新型肺炎ウイルス禍で外出を控えているのか、電車内は普段の休日にしては若干人が少なめか。
例によって多摩川鉄橋から富士山を撮影。
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IMGP1778aa
高尾山周辺も同様に外国人観光客の比率が低い印象。
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ケーブルカー経由で神変山に到着したのは午後12時半近く。
コンテストは15時までなので、あと2時間半しかない。
IMGP1788aa
430MHzCWメインでQRV。アンテナはいつものミズホポケットDP。RXはFT-817で0.5WQRP運用。
自分にとってのコンテストはCW送受信術の維持継続が主な目的。
空母艦載機のタッチアンドゴーみたいなものか。
CWは常に聴取していないと符号を忘れる恐れもあるので、集中的に電信局がQRVするコンテストには出来るだけ参加に努める。
少なくとも欧文ラバースタンプQSO程度の技能は維持したい。
なので、特段コンテストで上位成績を狙うとかはまったく考えて居らず、ある程度交信が出来ればそれで充分というレベル。
この日は15時過ぎまでに延べ49局程とCW交信(この内関東UHFコンテストでの交信46)。コンテスト以外にも6mでCW局を探してお呼び出しする。
ここは標高500mあるので0.5Wでもそれなりに飛んでくれる。アクセスもよい割には訪れるハイカーも少なく、気兼ねなく運用できる稀有な移動ポイント。
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風も弱く、日向に居たので凍えることはなかったが、暖冬と云えど2月の屋外、暖があるに越したことはない。
今回もイワタニの「カセットガス ジュニアバーナーCB-JRB-3」を持参し、お湯を沸かしてインスタントスープを作ってみた。これはなかなかFB。
IMGP1789aa
この程度のコッフェルの水ならあっという間に沸騰する。
IMGP1794aa
カップ麺やコーヒーなら250ml程度のペットボトルのミネラルウォーターでも十分なので荷物にならない。
寒い屋外で熱いお湯を沸かすという「時間」もまた一興。
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神変山は樹木に覆われて殆ど視界がない。それでも木立の間から僅かに都心方向が望める。手前には圏央道と中央高速道路のジャンクションも覗える。
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16時前に神変山から撤収。
表参道との合流点近くに大木が何本か立ち枯れして倒れていた。昨年の台風が原因かは解らぬが樹齢100年は越しそうな大木が複数枯れているのは妙な感じ。
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まさか高尾山トンネルの影響ではないと思うが少し気になる。
ビアマウント手前の展望ポイントで少し430FMハンディー0.1WQRPでQRVするが応答なし。
眼下には相模原市と横浜みなとみらい地区が望める。視程もよく東京湾対岸の房総半島もうっすら解る。
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この日は横田基地所属と思われるC-130輸送機が何機も編隊飛行をしていた。
後で調べると最大7機による飛行訓練が実施されていたらしい。
IMGP1816aa
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今日は帰路時間短縮のため復路もケーブルカーを利用。
駅前には下山者の行列。
VXー3で92.4MHzに合わすとRFラジオ日本の補完FM試験放送がイヤフォーンアンテナでも良好に受信出来た。
IMGP1822aa
各局様交信ありがとうございました。


交信データ
移動地/東京都八王子市高尾山中腹神変山(海抜500m)
交信時間/1248~1459JST
周波数/50・430MHz/SSB・CW・FM 
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール・付属垂直ヘリカル
出力/0.5~1W
延べ交信局数/49
(相手のCQ呼び出し局/33・自局のCQ応答局/16)
50MHz3(SSB1、CW2)、430MHz46(SSB1、CW41、FM4)
交信相手所在地/東京都12(杉並区、渋谷区、練馬区、新宿区、三鷹市、東大和市×2、稲城市、町田市、青梅市、武蔵野市、多摩市)、千葉県8(習志野市、松戸市×2、佐倉市、君津市×2、富津市、袖ヶ浦市)、神奈川県15(横浜市鶴見区、都築区×2、緑区、青葉区×2、川崎市宮前区、海老名市×2、大和市、茅ヶ崎市、小田原市、愛甲郡、中郡、高座郡)、栃木県1(足利市)、埼玉県11(さいたま市西区、桜区、北区、見沼区、所沢市、川口市、東松山市、鴻巣市、越谷市×2、戸田市)、茨城県2(つくば市、久慈郡)

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