移動運用その199/埼玉県飯能市関八州見晴台移動(2018年4月29日)
昨日の景信山移動に続いて29日も移動運用実施。
場所は埼玉県飯能市と入間郡越生町の境にある標高770mの関八州見晴台。
安房、上野、下野、相模、武蔵、上総、下総、常陸の関東八州が見渡せるという由来から命名されたらしい。
移動運用地としても有名なのだが、これまで一度も赴いたことがなかった。
理由はアプローチの難度。
車利用であればすぐ直下まで車道があり、比較的楽だ。
しかし、公共交通機関と徒歩での移動となると麓の西武鉄道秩父線西吾野駅より2時間近くかけて標高差500m以上を登らなければならず、かなり敷居が高いポイント。
今回は意を決し、同行者数人とハイキングを兼ねてアプローチすることにした。
当日も移動日日和の快晴。
西武新宿線鷺ノ宮駅を午前6時15分発の下り電車で所沢へ。
所沢で6時47分発の飯能行きに乗り換える。
途中、同行者との待ち合わせ等で若干の遅れ。
飯能で7時52分発三峰口行きに乗り込む。車内は行楽客で満員。
西吾野駅に着いたのは8時24分。
20人近くのハイカーが下車。
トイレ、屈伸体操などで準備し、8時50分頃、見晴台に向けて出発。
暫くは秩父線沿いに車道を歩く。
西武秩父線のガードを潜って小川の橋を渡り、橋梁の跡が残る道沿いに右折すると左側に「パノラマコース」の入り口道標がある。
迷いそうになると近所の人が道を教えてくれた。
暫くは長閑で明るい眺望が利く落葉樹の森を九十九折で登っていく。
途中から植林地帯の岩場の多い急斜面になる。
なんとか這い上がって10時06分頃、尾根沿いの道に合流。
この先は比較的緩やかな登山道となる。途中フクロウのような「ホーホー」と鳴く鳥の声も聞こえる。
駅から登り始めて1時間50分、午前10時40分にやっと経由地の高山不動到着。
ここでトイレ休憩。意外にもドリンクの自販機がある。値段は若干高めだが思ったほどではない。
本堂は改修中らしく足場が掛けられていた。
正面参道の階段が長い。
11時08分、トイレを済ませた後、見晴台へ再出発。
途中、2回ほど車道を横切る。車利用ならば確かに便利だ。関八州見晴台移動運用局の大半は車利用と思われる。
車道脇には落書きだらけのシャッターが降ろされた茶屋の跡。
この時期、この時間帯に営業していないということは、廃業して久しいのだろう。
高尾、秩父辺りのハイキングコースにはこのような廃業茶屋が点在する。少子高齢化、人口減でハイカーも減って営業が成り立たなくなったのか、後継者がいないのか定かでないが、昭和40年頃は盛況だったのだろうと想像に難くない。
外国人ハイカーや山ガール、トレイルランナーも増えて若干復興の兆しもあるので営業再開も望みたい。
昨年、赴いた顔振峠の茶屋は営業していたし。
高山不動から見晴台までは結構急坂。息が切れる。
しかし沿道のツツジが満開で好天の日差しに映えて大変美しい。ハイキング時期としては今が旬であることは間違いない。
高山不動から36分、11時42分に関八州見晴台に到着。
西吾野駅から2時間52分掛かった。
見晴台には高山不動の奥の院と東屋がある。思ったより狭い。
ちょうどお昼時なのでハイカーでいっぱい。
ライセンスフリーの無線機でONAIRしている男性ハイカーが一人「先客」としていらしたので、距離を開けてレジャーシートを敷き運用準備。
ポケットダイポールを枝に掛けて正午過ぎより6mCWオンリーでALL JAコンテストに参戦。
ロケーションが良いためか多くのコンテスト参加局の抑圧でATTをオンにしてもQRMが凄く、御呼びいただいてもなかなかコールがコピー出来ない程。
13時半過ぎからはコンテストから離脱。430ハンディーでCQを出す。
こちらはのんびり風景を見ながらQSOを楽しむ。
樹木が生い茂って期待したほどの眺望は望めなかったが、都心方面は開けていてランドマークの西武ドームも確認出来る。
その手前の飯能市、入間市周辺の各施設も望める。
しかし、都心は霞んではっきりしない。
季節も天候もベストで申し分ないコンディション。限られた時間を無線だけで消費するのは勿体無い位だ。
14時半で無線は切り上げる。
交信局数はコンテスト含めて40局。
見晴台近くにアマ無線らしきアンテナタワーが建っているのをみつける。
どうやら埼玉在住の無線家が共同でリモート運用されているらしいとのこと。
15時を廻ると、見晴台も閑散としてくる。
15時10分、撤収して下山開始。
高山不動を経て、帰路は途中より往路とは別の真野集落登山口方面へ降りる。こちらのほうがパノラマコースより傾斜が緩い。
落ち葉に埋もれた荻の平茶屋跡を経由して下っていく。
往路と別ルートだからどの辺りにいるのか不安になるが、スマホで位置確認も可能だし次第に西武秩父線の音が大きくなって麓に近づいていくのが分かる。
西吾野駅に戻ったのはちょうど17時。
下山にも1時間50分かかった。
徒歩での関八州見晴台は遠かった。
この時間帯ではもうハイカーも引けていて駅前には数人しかいない。
西日に照らされた西吾野駅周辺も趣がある。
アカゲラだろうか?木をつつくドラミングの音が響く。ツツジも夕日に映える。
17時24分の下り電車で西武秩父駅へ向かう。
約20分後に西武秩父駅着。
武甲山を間近で見たのは久しぶり。
駅前の「祭の湯」に寄る。GWとあって人出が多く、入場に行列も。
二日連続の移動運用ハイクだったので湯が身に沁みる。
施設となりのフードコートで冷えたハイボールで打ち上げ。
21時15分発飯能行き電車で帰路に就く。
余談だが、景信山、関八州見晴台共に思ったよりも外国人観光客が目立たなかった。
桜のシーズンが終り、一段落したのか、たまたま場所的に少なかったのか定かでないが。
交信データ
移動地/埼玉県飯能市関八州見晴台(標高771m)
交信日時/2018年4月29日
交信時間/1207~1428JST
周波数/50・430MHz/CW・FM
天候/晴れ
無線機/ヤエスFT817・スタンダードVX-3
アンテナ/ミズホポケットダイポール・付属垂直ヘリカル
出力/0.5~1W
延べ交信局数/40
50MHz32(CW32)、430MHz8(FM)
交信相手所在地/東京都15(八王子市滝山公園、多摩市他)、神奈川県6(横浜市都築区月出松公園他)、千葉県1、埼玉県11(入間市、入間郡越生町オガミ山、比企郡滑川町森林公園、秩父市武甲山山頂他)、茨城県3、群馬県4(太田市他)
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