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移動運用その196/神奈川県足柄下郡箱根町金時山山頂移動前編(2018年3月25日)

穏やかに晴れ渡った3月25日。
この日は以前から移動地候補に上げていた神奈川県足柄下郡箱根町の金時山に赴いた。
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金時山は箱根外輪山北西部に位置する標高1,212mの寄生火山。
箱根がまだ巨大な成層火山でカルデラ陥没する前に山腹から噴火して形成された。
湘南方面から富士山を望むとその手前にぽつんと目立つピークがある。
これが金時山だ。
下の写真は2016年1月に湘南平から見た金時山シルエット。
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江戸時代に足柄辺りに「金太郎伝説」ができ、この頃から金時山と呼ばれるようになったという。
また、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で主人公碇シンジがNERV作戦部長葛城ミサトと共に第三新東京市(桃源台、せんごく仙石原付近)を見下ろすシーンのポイントが丁度金時山になる。
箱根観光協会でもこのアニメの「聖地巡礼」には力を入れおり、エヴァンゲリオン箱根補完計画地図やスタンプラリーを実施して、金時山もイベントコースに取り入れられている。
下図は観光協会が無料配布した「エヴァンゲリオン箱根補完計画地図」の一部。
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また移動運用場所としても神奈川県足柄市、足柄下郡箱根町、静岡県駿東郡小山町の境が交わる独立峰であるので興味深いポイント。
金時山ハイキングに関してはこのサイト(https://yamahack.com/1650)がシンプルでわかりやすい。
ただ、公共交通機関を使っての東京都内から日帰り移動運用は時間的にハード。以前、同じ箱根町の駒ケ岳移動の時は泊りがけだったが、宿泊を含めると費用、日数も掛かりなかなか赴くチャンスに恵まれなかった。
しかし今回、たまたま新しい小田急ロマンスカー70000系の25日夜の上り列車後部展望指定席が予約出来たので、急遽そのついでに金時山まで遠征しようと計画した。
但し押さえていたのは帰路のロマンスカー座席予約だけで、往路のことは何も考えていなかったので当日朝は少しバタバタした。
新宿駅に着いたのは朝7時10分過ぎ。箱根登山を考えるとちょっと遅すぎ。
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さすがに普通の通勤型電車のロングシートに座ったまま箱根まで行くのは難儀だし、時間もかかる。
そこで往路もロマンスカーを利用することに。
しかし、直近の7時20分発「はこね51号」は満席。
仕方なく、次の8時発「はこね3号」の指定席を券売機で購入。
乗車券のほうは取り合えず保留に。
なぜなら「箱根フリーパス」という周遊券があって、これを使えば、小田急系列の登山鉄道、バス、ケーブルカー、ロープーウェイが大人一人二日間5140円で乗り降り自由になるからだ。但しロマンスカーの特急料金は含まれない。
単純計算してみると、今回の遠征では
新宿ー箱根湯本電車運賃(特急券除く) 1190円×2=2380円
箱根湯本ー仙石バス運賃  750円×2=1500円
トータル   3880円

となると周遊券を買ったら1260円の損になる。
先日の江ノ島遠征で周遊券を使いきれずに僅かに赤字となってしまったので今回は慎重に考えた。
現地では予定通りに行かないこともあり、余分な交通費がかかってしまうこともあるが、さすがに日帰りで1200円以上交通費負担が増える可能性は低いと考え、改めて通常の新宿ー箱根湯本運賃1190円の切符を買う。
「はこね3号」は展望席のない車種。別に展望席に座る訳ではないのにテンションは落ちる。ワクワク感がない。
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定刻どおりに出発したロマンスカー。
座席はほぼ満席。やはり外国人観光客が目立つ。
車窓からは春分の日に降った雪がまだ残っている丹沢の山々や富士山が見える。
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快晴で申し分ない天候。
が、乗車後のアナウンスで、自分の乗った後ろ2両は小田原止まりであることを知る。乗車券を見ると確かにそうなっている。まったく気がつかず。恐らく箱根湯本行きの座席は購入時点で満席になっていたのだろう。
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午前9時6分、小田原着。
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9時13分小田原発箱根湯本行きの箱根登山鉄道に乗り換え。
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9時31分箱根湯本着。
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小田急では新ロマンスカー就航記念スタンプラリーを実施中でこの箱根湯本にもスタンプ台があるので台帳に捺印。
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駅を降り、バスターミナルへ。箱根登山バスの3番バス停から出ている桃源台行きに乗る。
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便が多い路線なので待つ必要はさほどない。
0945発の便に乗り込む。料金は後払い。乗り降りは両方とも前のドアから。
ワインディングロードをどんどん上がっていく。金時山登山の最寄バス停は仙石。約30分程度で到着。
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料金は750円。
バスはこの交差点を左折してしまうが、登山口はそのまま箱根裏街道を直進したところにある。
殆どが寂れてはいるが思ったよりも店舗や住宅、別荘が立ち並んでいる比較的開けた場所。
徒歩10分ほどで「金時登山口」バス停に至る。
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こちらのバス停が登山口最寄なのだが、便数が少ない。
歩いてもたいした距離ではないので、登山者は皆仙石で下車するようだ。
目の前にローソン。コンビニを見つけるとなぜか安心できる。
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帰りのバス運賃小銭がなかったのでほっとした。ここでお札を崩せる。
店名を見ると「第三新東京市北店」。
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『新世紀エヴァンゲリオン』とタイアップしているコンビニ。
噂では聞いていたがここだったのか。
店内もそれ仕様でエヴァ関連グッズも売っていた。
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昼食用のおにぎりを買って、いざ登山開始。
登山道入り口はコンビニのすぐ西隣。
石碑や案内掲示板があるのですぐ分かる。
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登山口は今回登る矢倉沢口の他に神社口、乙女口がこの街道先にある。
時刻は10時31分。登山には遅すぎるが止むを得ない。
暫くは別荘地が立ち並ぶアスファルトの道を歩く。
まだ道端には雪が残っている。
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歩き始めは体が慣れずしんどいのはいつものこと。
金時山ハイキングコース入り口に着いたのは10時40分。
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ここから本格的な山登りだ。案内板によると山頂まで距離2.3Km。所要時間は110分。
標高差549m。
今回は三脚とアンテナポールを持ってきているのでリュックの重さは約8Kg。
これを背負っての、この距離、標高差はかなりきつい。
とにかく一歩一歩進むしかない。登山用ストックを持参したので、昨年仏果山に登ったときよりは楽かもしれないが。
最初は樹林帯を進む。杉の植林地帯は少ないので奥多摩や奥武蔵の登山道のような陰湿な薄暗さはない。
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所々の残雪でぬかるみが気になる。
少しずつ傾斜もきつくなり、小休止を取りつつよじ登る。
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登山者は殆どいない。時折、下山者とすれ違う。この時間帯でもう下山なのか?少々焦る。
残雪とぬかるみが段々とひどくなってくる。雪解け水が小川のように登山道を流れている場所も。靴の中にも水が染込んで来た。
まるで独ソ戦の春先の泥沼のようだ。足が滑る。
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上りでこれだから下山時が不安になる。
登山口から登り始めて約42分。11時13分に矢倉沢峠に到達。
尾根道の合流点に営業していない小屋がある。
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ここから先は急に視界が開けて笹野が広がる尾根道に。
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その遥か先に金時山の頂上らしきピークが覗える。
暗い樹木帯から一転して明るくなったので気分も楽になった。
登山者の姿も増えてきた。
しかし足元のぬかるみは一層酷くなり小川の中を歩いている感じ。
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ふと振り向くと仙石原から桃源台にかけての平地と箱根のカルデラ火口丘の神山や大涌谷の噴煙が一望に。
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これは素晴らしい風景だ。
雄大なパノラマを目にすると一気に疲労も解け、足が前に進むようになる。
11時25分。笹原が切れて巨岩が転がる開けた場所に至る。
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ここでまた小休止。
登山道は更に傾斜を増し、狭くなる一方で上り下りとも登山者は増え、すれ違うにも難儀する。中には普段着、スニーカーで登っているカップルも。
山頂はまだまだ先。
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11時56分。登り始めてから約1時間半。金時神社方面の登山道との合流地点に到達。
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何人もの登山者が小休止中。
下山ルートをどちらにするか迷うハイカーも。
自分は初めての金時山登山なので他のルートはまったく分からず。いずれにしろどのルートも春分の日に降った雪の解け水で難儀しているようだ。
標識にはあと20分で山頂到達と記されているが果たして自分のペースだとどの位かかるか見当も付かぬ。
更に上は岩がごつごつした急斜面が続く。ロープが張られている所も。
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途中430FMのハンディーで2局ほどCQに応答して交信。
箱根三国山移動と都内江東区ゲートブリッジ移動局。QSO TNX。
そして、やっと目の前の視界が開ける場所まで這い上がると、そこは金時山山頂。
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時刻は12時56分。
(後編に続く)

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