移動運用その154/神奈川県川崎市川崎区「川崎マリエン」展望台移動(2016年2月20日)
2月の第3土曜日。午前中はまだ日差しがある天候だったので移動運用に赴く。但し天気予報では昼頃から雨の予想。
そこで屋内で運用できるロケーションを探す。
未踏地リストの中から川崎市にある「川崎マリエン」を選択した。
公式サイトによると「神奈川県川崎市川崎区東扇島にある公益社団法人川崎港振興協会が指定管理者として管理運営を行う会館で、市民と川崎港の交流を深めるため川崎市によって造られたコミュニティー施設」だそうである。
ここのタワー棟10階に展望フロアがあって地上51mから360°見渡せる。入場は無料。開館時間は午前9:00~午後9:00 休館日は(12/29~1/3)を除く毎日と会館が定める休館日及び設備点検日。
ライセンスフリーの無線移動運用でも時々活用されているので、いずれは訪れてみたかった場所である。
JR川崎駅に着いたのは午前10時半過ぎ。すでに雨がぱらついていた。
東口バスターミナル11/12番「東扇島循環」10時48分発の川崎市営バスに乗り込む。
川崎市役所前を通過し、国道132号線を東進。次第に風景は湾岸の工業地帯に。
雨空をバックに煙突から炎が上がっている。
コンテナトレーラーが多い。このあたりは昔ながらのコンビナートや倉庫群ばかりで流行のベイエリア高層マンション等は覗えない。
川崎港海底トンネルを抜けて、しばらく行くと川崎マリエン前のバス停に到着。乗客数人が下車。
時刻は11時26分。川崎駅から所要時間40分弱かかった。
展望棟は思ったよりもスケールが大きい。

ロビーに入ると目の前にここのマスコットキャラクターのたて看板。
週末にも拘らず人気はない。天候も悪く、アクセスも良いとはいえぬ場所だから致し方ないか。
ロビーにはこの付近に迷い込んだ巨大サメの剥製が展示されている。
シースルーエレベーターで10階展望ロビーへ。
確かに360度視界が回廊沿いに開けている。液晶パネルで展望の解説を閲覧出来る。あいにくの雨模様で視界は利かない。

工場と倉庫。ねずみ色の東京湾。とても地味だ。
かつては「川崎病」と騒がれた京浜工業地帯も、今は昔。煤煙を巻き上げる高度成長期の光景はどこにも覗えず。






東京湾にぽつんと東京湾横断道路の排気塔が確認出来る。
直近の東電火力発電所の煙突から白い煙がモクモクと上がる。かなりの量だ。
天然ガスを燃やして首都圏の電力供給にフル操業しているのだろうか。
いずれにしろ、ここの眺望は晴れれば抜群らしく「日本夜景遺産認定証」が掲げられていた。
一通り展望回廊を周り、北側に面した場所から移動運用することに。
展望ロビーは、しばらく無人状態。自分ひとりだけ。稀にガードマンが巡回するのみ。
閑散な時間がつづいたが、昼過ぎから特殊学級の生徒と引率者と思われる団体が上がってきて騒がしくなる。
11時55分から運用開始。
今回は屋内運用ということでポケットダイポールの代わりに6m用ローディングホイップを持参。場所は取らないが垂直偏波のQRPはあまり飛ばないので期待はしていなかった。
まずFT817で50MHz帯をワッチしてみたが誰も出ていない。
430FMハンディーには港区貿易センターからの移動局が入感。
144MHzSSBには移動や固定局がいくつか聞こえていたのでお声掛けする。
これまで何回もお繋ぎ頂いた中野区の固定局がRS51で聞こえていたのでコールすると、こちらもRS51で届いているようだ。ローディングホイップだとRS51位で受信出来る局を呼んでも気が付かれない場合が多いのだが意外。
正午過ぎ頃から50MHzに戻りCWでCQを出す。わずか標高50m足らずから0,5w垂直ホイップでは呼ばれる事は期待していなかったのだが約30分間に5局とQSO出来た。
どうやら最初に交信した局長さんがクラスターというサイトに情報を上げていただいたようだ。
川崎市川崎区から50MHzCWは稀少なのだろうか?
特にアワード等積極的にチェックしていないので解らないが。
因みにFT817の電鍵ケーブル端子が接触不良を起こしているらしく、時々、信号が出なくなる時がある。この無線機は端子が底に付いていて縦に置くとケーブルジャックに負担がかかって、端子がおかしくなったのかもしれない。
それはさておき、15時45分頃までに50MHz7(SSB2、CW5)、144MHz6(SSB5、FM1)、430MHz3(FM)のトータル16局と交信出来た。
こちらのCQにお応えいただいた局は8局。
このロケーションとしては交信局に恵まれたと言ってよいだろう。
特定小電力無線も試すが、こちらは相変わらず時たま業務が聞こえるのみ。3CHで暫くCQを出すも応答なし。
一方、FMDXは入念に実施した。最近は1箇所だけでチェックを済ましていたため、詳細な受信状況を把握し切れなかったケースが続いたので今回は360度、東西南北の展望回廊をまわってチェック。
南側では湘南各局のCFMが確認出来た。また東側では対岸の市川、市原、上総も比較的良好に入感。
試験電波発射中の渋谷、越谷は受信できず。補完FM開局で相互変調混信がより激しくなって潰されてしまっている感じ。
茨城放送のFM補完はここでも良好に受信出来た。
16時前に展望ロビーを撤収。9階にはレストランもあるらしいが営業していたかはわからない。
上総FMはバス停付近でも良好に受信出来た。
川崎駅に戻ったのは17時過ぎ。
地下街のアゼリア26番出口近くにある「怪獣酒場」で「ウルトラマンスタンプラリー」のスタンプをQSLカードに記念のため押しておく。





16局も交信出来るとは思わなかったので全部ではないが、今回QSOしていただいた局にこのスタンプ付きカードを発行する予定。
一応川崎来訪記念にはなるかもしれない。
交信データ
移動地/神奈川県川崎市川崎区「川崎マリエン」展望ロビー(地上高51M) 交信日時/2016年2月20日
交信時間/1155~1545JST
周波数/50MHzSSB/CW・144MHzSSB/CW・430MHz帯FM・特定小電力無線422MHz帯
天候/雨
無線機/FT817 スタンダードVX-3 ユニデンSLT001
アンテナ/ローディングホイップ 付属ヘリカル
出力/0.5~1W(特定小電力無線/10mW)
交信局数/16
50MHz7(SSB2、CW5)、144MHz6(SSB5、FM1)、430MHz3(FM)
交信相手所在地/東京都6(千代田区、中野区、大田区、世田谷区、八王子市、西多摩郡奥多摩町)、神奈川県4(横浜市保土ヶ谷区、鶴見区、港北区、川崎市多摩区)、千葉県2(木更津市、習志野市)、栃木県1(鹿沼市)。
| 周波数(MHz) | 局名 | 信号強度(5段階) | |
| 76.7 | 市原FM(市原) | ||
| 78.3 | FM湘南ナパサ(平塚) | ||
| 78.5 | FMブルー湘南(久里浜) | ||
| 78.9 | 湘南ビーチFM(葉山) | ||
| 79.1 | 川崎FM(川崎市) | ||
| 83.0 | 市川FM(市川市) | 山下達郎の曲 | |
| 83.1 | レディオ湘南(藤沢) | ||
| 83.4 | 上総FM(木更津市) | とことん上総 | |
| 84.0 | 中央FM(中央区) | ||
| 84.3 | FM江戸川(江戸川区) | ||
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