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移動運用その78/東京都西多摩郡奥多摩町大塚山移動(2011年5月4日)

Dscn1213a 毎年GW恒例の有志による特定小電力無線交信実験イベントが今年も行なわれた。
思えば東日本大震災以来、初の移動運用となる。
東京でも震災直後は交通機関のマヒ、電力不足による停電と移動運用を考える余裕もなかったが、なんとか自粛ムードも解消されGWは通常の生活に戻りつつあるようだ。
今回、移動地に選んだのは昨年の日の出山と同じ御岳山系にある大塚山(地図)
富士峰公園展望台長尾平日の出山等、数ある御岳山周辺の無線ポイントでまだ未踏の場所がこの大塚山だった。標高920mと比較的高さもある。
また、これまで運用した事のない西多摩郡奥多摩町にも接している点も興味深い。

さて、当日の5月4日は前日の雨も上がって晴天に恵まれた。
8時前に阿佐ヶ谷の家を出発。移動運用にはやや遅い時間。JR三鷹駅で0834JST発中央線青梅特快に乗リかえる。
ホリデー快速まで20分くらい待たなければならなかったので、この特別快速に先に乗ってしまう。
青梅駅には午前9時過ぎに到着。後から遣ってきた0920発奥多摩行きのホリデー快速に乗り継ぐ。結局、三鷹で待っていても同じ事だったのだ。
車内は満員。GWは皆近場でホリデーを過ごそうと考えたのだろうか?もっとも去年もこんな混み具合と記憶する。
0940JST御嶽駅着。
駅の階段は立川寄り。しかし間違えて奥多摩寄りの先頭車両に乗ってしまったため混雑の後方に位置してしまい、なかなか駅構内から出られない。
結局、ケーブルカー駅行きのバス停に到着した時はすでに長蛇の列。
バス待ちの行列がこんなに長いのは初めてだ。それでも20分位でバスに乗れた。因みに片道270円。
御岳山ケーブルカー駅に至る道は車で渋滞。震災自粛の影響は此処に限ってみればあまり影響はなさそうだ。
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満員のケーブルカーに乗り継ぎ、上の駅に着いたのは1040JST頃。
御岳平でとりあえず三鷹駅の駅中売店で買っておいたおにぎりで休憩を取る。
同時にハンディー430FMで座間市の局とQSO。大凧祭会場からだとか。そういえば一昨年景信山移動で運用した時も交信した記憶が。
Dscn1210a 一息ついた後、午前11時前に大塚山に向かって出発。
比較的平坦な尾根道を歩く。急な坂がないので楽だ。
御岳平は標高830mなので標高差は50mしかない。
左手に大岳山を望みながら歩く事、約30分弱。
あっさりと大塚山に到着。
山頂は広いものの、樹木が生い茂り、眺望が利くのは西の一角のみ。都心方面はまったく見えない。空も狭い。
中継アンテナ塔がすぐ北に建っている。
天気はやや雲が増えてきた。陽が当たると暑い位だが、陰ると肌寒い微妙な天候。
時たま、ハイカーが遣って来て弁当を広げたりしている。
実に喉かな光景だ。
ベンチと机が一箇所空いていたのでさっそくアンテナを設営して運用を開始する。
Dscn1211a_3Dscn1215a430FMはハンディー機VX-3ヘリカルアンテナで1~2.5Wの交信。それ以外の交信は八重洲FT817にDPを使用した。出力は0.5WQRP。更に交信音声録音用に今年からICレコーダー付きラジオサンヨーICR-RS110を持ってきた。これまではカセットテープレコーダーだったのでかなりの進化。
運用開始時間は1130JST。やはり出発時間が遅れたためオンエアも昼近くになってしまった。
アマチュア無線のほうは15時半までの約4時間で50MHz21局(SSB12、CW9)、144MHz1局(SSB1)、430MHz11局(SSB1、FM10)のトータル33局。そのうちこちらのCQに応答していただいた局は11局。
途中、Esが発生し、6mで8エリアが開け、0.5wでCQを出していたら北海道の局から呼ばれたのは吃驚した。
とはいえ、全体としてGWの山頂移動運用の割には余り局数を稼ぐ事が出来なかった。
東京コンテストと日程が重ならなかった事や運用開始時間が遅かった事が理由に挙げられようか。
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Dscn1217aDscn1214a_2 一方、特定小電力無線であるが都心方面がまったく眺望が利かず、電波が遮られ、有志との交信は1局も成立せず。
僅かにうみほたるパーキング移動局の交信波が捉えられたに過ぎなかった。
この日は特定小電力無線愛好者によるオンエアデーでもあったのだが、殆ど受信する事すら間々ならなかった。
400MHz帯のQRPPは見通し距離にないと交信が難しい上に、有志の話によるとデジタルノイズも多く発生し遠距離交信の環境は著しく悪化しているらしい。
また、FMDXもFM帯がノイズに覆われてCFMの遠距離受信はNGだった。
おそらく、大塚山に建っている無線中継アンテナの機材がノイズ発生源になっている可能性が高い。
大塚山は眺望も利かず、ノイズ源もあって標高の割には無線運用にはあまり向いていないロケーションのようだ。
Dscn1223a_3 これで御岳山周辺の運用ポイントは一通り移動してみた訳だ。
電波の伸びが一番良かったのは日の出山か。しかしケーブルカー駅から1時間も歩かねばならないのがネック。
長尾平は都心方面からやや奥まったところにあって電波はあまり飛んでくれない。
今回の大塚山は更に条件が悪い。
結局最もコストパフォーマンスがよかったのは、御岳平のケーブルカー駅からリフトに乗ってすぐ着ける富士峰公園展望台のテラス。
標高も883mあって申し分ない。眺望も晴れた日は都心のビル群が一望出来るし、埼玉、神奈川方面も見渡せる。
ケーブルカー駅から一歩も歩かずに到達出来るからこんなに楽なポイントはない。
結局、一番楽に辿り着けるところがベストロケーションだったとは、なんとも皮肉である。
さて、16時前に大塚山から撤収を開始。
御嶽駅に着いたのは17時20分過ぎ。
すでに本日の東京駅直通ホリデー快速はすべて終わっていたので17時36分発の青梅行き各駅停車に乗るしかなかった。当然帰りのハイカーで満員。青梅からも立川行き各駅停車と鈍行ばかり乗り継ぐ帰路。すべて立っていたのでかなり草臥れる。
特小無線有志の会合場所である上野に着いたのは19時半。
今年は特小遠距離受信は1局も成功せず、やや不本意な結果となってしまった。

使用リグ/FT817(PWR0.5w)、VX3(430FM) アンテナ/水平ダイポール、付属ヘリカル

大塚山移動運用QSLカード
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