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2010年5月

小型衛星「Negai☆″」のビーコン受信と相乗り衛星QSL

Kks1a 5月21日にH2ロケット17号機で打ち上げられた金星探査機「あかつき」には各大学が製作した小型アマチュア衛星が相乗りしていた。

UNITEC-1/大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
WASEDA-SAT2/早稲田大学

大気水蒸気観測衛星(KSAT)/鹿児島大学
Negai☆″/創価大学

因みにUNITEC-1は金星への軌道に乗り、その他は地球回周軌道衛星のようだ。

その中の一機、創価大学が担当した「Negai☆″」のビーコンを先日受信することが出来た。
5月29日、0257~0305JSTのパス。以下がそのCW受信内容。
「・・・・071000d20・・・・0007bdc5 
soka0a51040071000d208109d80・・・k514c0071000d208109d80007bec7 Kks1a_3soka0a1940・・・0d20・・・0・・・」
(・・・は不明瞭な部分)

<周波数:437.305MHz 受信機:八重洲FT817 アンテナ:CREATE CLP5130-1(ログペリ)約8mh水平固定>
ドップラーシフトが激しくて手動で周波数を追っかける。
衛星が回転しているらしく、QSBが深い。
信号強度はRS41~53。 
受信設備はいつも通りのラインアップ。サテライト仕様のものは何もない。
軌道要素やパスの時間はNegai☆″の管制サイトに詳しく載っているので把握するのは容易である。
この衛星はおおよそ300km上空の軌道を周っているらしく、2週間程度で大気圏に突入するとか。
29日現在、このNegai☆″以外の相乗り衛星はビーコンを受信することが出来ず行方不明になっているらしい。

ところで昨年打ち上げられたJAXAの温室効果ガス測定技術衛星(GOSAT)『いぶき』に便乗した小型衛星、東京大学「PRISM」航空高専のKKS-1に送った受信報告にベリカードの返信があったので紹介する。
この衛星は高度600km位の高度を周っているので今でも健在でビーコンが受信出来る。

因みにNegai☆″のダウンリンク周波数とこの時打ち上げられていた香川大学の小型衛星STARSの周波数が同じでNegai☆″をモニターしていた時にSTARSのビーコンも確認できた。
最近はこのような大学生が中心となった小型衛星が相乗りでどんどん打ち上げられるようになったが、打ち上げ後ミッション半ばで機能不全に陥る衛星が多いように思われる。
ごく初歩的な実験衛星の域を出ないのは致し方ないとはいえ、もう少し耐久性を重んじた設計を考慮してほしいと考える。
A また、大学の研究室が中心となって開発したものは総じて地味で野心に欠ける。
地球回周軌道上や火星に人型ロボットを送り込むとか、軌道上からアニメソングを流すとかこれまで誰もやったことのない奇抜な発想が求められる。
基礎科学的には無意味で馬鹿馬鹿しいことでも宇宙へのロマンを掻き立てるきっかけにはなる。
一見、奇特で無駄なようなことが意外に後継者を育む。
そんな意味も含めて対外的な広報にもう少し積極性が欲しい。
各衛星の管制を扱っているサイトを覗いても、若干判りにくい上に、更新も迅速とはいえないところもある。
大学生が中心となっているからなのだろうか?進学したり卒業したりするとサイトの更新が滞って新しい情報が公開されなかったりと衛星運用の総括とか成果、記録とかがないまま、尻切れトンボで終わっているところが目立つ。
打ち上げるまでのイベントは比較的頻繁に紹介されているが、打ち上げ後の情報提供が今ひとつ。また資金が尽きて運用停止とか、長期的展望に欠けている衛星もある。
A_2今回の相乗り衛星も、たとえばWASEDA-SAT2/早稲田大学の管制アンテナは新宿にあって時々高層ビルに遮られ、衛星と交信出来ない場合があるという。
素人目に考えても万全な体制で挑んでいるとは思えない。
最初から見通しのよいところに管制アンテナをを組むべきであって、どうにも理解に苦しむ。
H2という高性能なロケットのペイロードを借りれるのに、これでは勿体無いと思うのは自分だけか?
因みに相乗り衛星はJAXA産業連携センターという所で公募している。

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移動運用その71/東京都西多摩郡日の出町日の出山(2010年5月3日)

Dscn9919a GW恒例特定小電力無線移動運用イベントの日がやってきた。
同時に東京コンテスト開催日でもある。
今回の移動地は東京都西多摩郡日の出町日の出山。標高902m(地図)
ここもまた移動運用のメッカで未踏地だったので初アプローチに挑戦することとした。
午前7時頃、自宅のある阿佐ヶ谷を出発。
0758JST三鷹発の「ホリデー快速おくたま1号」に乗り換えて一路御嶽へ。この「ホリデー快速おくたま号」は中央線の特別快速で立川から青梅線と五日市線へ直通運転。乗り継ぎなく迅速に目的地に到達出来る便利な特別列車。無論特急券などいらない。阿佐ヶ谷から御嶽まで片道780円。
流石に好天に恵まれた休日とあって行楽客で満員。通勤列車並みだ。高齢者4、家族連れ4、若い男女やカップルグループ2の割合か。
若年男子単独のハイカーは目立たない。
最近は「山ガール」と称してオシャレな恰好でハイクする女子も多いと聞く。確かにそんな感じのグループも居たような気がする。
Dscn9924a 途中、拝島駅で五日市線に入る車両を切り離し。
河辺駅近くで430FMハンディーに景信山からの移動局とQSO。
0901JST、御嶽駅到着。
どっとハイカーがバス停に向かう。
10分ほどでケーブルカー滝本駅到着。さほど並ばずにケーブルカーに乗車。9時半頃に御岳山駅に着いた。
ここから日の出山まで徒歩。道沿いの桜はまだ残っていて今春の気候の異常さを物語る。
暫くは山頂集落の間を通る。ここまでは先日移動した長尾平までのルートと同じ。御岳の神代ケヤキがあるところで日の出山へのルートに入る。
尾根沿いの道なのでそれ程高低差はないものの下り坂も多い。帰りに「上り」になるので憂鬱だ。道は危険なところは殆どないが、途中落石が多い箇所もある。巨石が道を塞いでおり、もしこのタイミングで大きい直下型地震が来たらと思うと恐ろしい。
鳥居を潜り、上りの階段を暫く行くといよいよ日の出山山頂だ。
御岳山駅より約1時間ほど、10時40分頃到着。
頂上は東側に開け、都心部への眺望は抜群。但しこの日は好天だったものの、若干靄っていて都心のビル群は覗えない。それでもランドマークの西武ドームや、あきるの市辺りを通る圏央道の白い高架が望めた。
Dscn9926a
Dscn9945a
Dscn9946a
Dscn9932a 
Dscn9943a 頂上では多くのハイカーがお弁当を開き、休憩している。
そしてアマチュア無線家も2名、すでにベストロケーションに陣取っておりアンテナを建て、東京コンテストに参加中らしかった。
仕方なく、尾根の反対側にダイポールアンテナを伸ばして運用を開始する。
アマチュア無線のほうは東京コンテスト中心に1050JST~1500JSTの約4時間弱の間に50MHz42局(SSB1,CW41)、144MHz20局(CW20),430MHz5局(FM5)のトータル67局。
内、東京コンテストでのQSOは59局。こちらのCQに応えた局数は52局。

Dscn9939 Dscn9937a_3 先客の無線局がSSB中心にQRVなさっていたので、430FMハンディー以外のQSOは1局を除きすべてCWにした。
噂どおりの好ロケーションでかなりの局数を稼ぐことが出来た。
一方、特定小電力無線であるが、交信実験指定のチャンネルにビーコンのような電波が出ていてかなり難航。
それでも愛甲郡高取山と横浜市港南台の移動局とQSO成立。
残念ながら他グループとは交信至らず。高尾山ビアマウント移動局がかなり良好に受信できたに過ぎなかった。
どうやら今年の特定小電力無線による「オンエアデー」は4日がメインらしかったのでそのせいかもしれない。
FMDXは高尾山や御岳山の状況とさして変わらず。神奈川湘南方面のCFMが強力に入感する一方、都内の局は今ひとつ。アンテナの方向を変えるたびに別の局が入感。いずれにしろ局名確認に手間がかかるのでチェックが難しい。
15時半、日の出山山頂を撤収。
Dscn9949a 今回の特小無線有志の会合が北千住なので早めに降りる。
帰路の上り道は流石に堪える。歩みも遅れがち。
御嶽駅1639JST発「ホリデー快速4号」には間に合いそうもない。
16時半、ケーブルカー滝本駅到着。JR御嶽駅行きのバスは途中、渋滞に巻き込まれなかなか進まず。
結局、駅バス停の直前で何人かのハイカーと共に下ろしてもらって、何とか1712JST発の東京行き「ホリデー快速6号」に間に合う。
この列車も帰りのハイカーで満員状態。でも乗り換えなしで都心まで行けるとホッとしたのもつかの間。
なんとJR中央線の新宿駅で人身事故の車内放送(その前にBGMにしていたJウェーブのラジオで知る)が。その影響でこの「ホリデー快速」も立川止まりとなってしまった。
立川で普通快速に乗り換え、御茶ノ水へ。そこから地下鉄千代田線に乗り換えて北千住へ。
結局、着いたのは19時半を越していた。
阿佐ヶ谷の家路まで含めると1日で100km近く電車で移動した計算となる。
流石に疲れるも、次の日も朝早いイベントが控えていた。
だが体が慣れるとハードスケジュールも苦にならない。
不思議である。

Dscn9950a 東京都西多摩郡日の出町日の出山山頂でのFM局受信リスト
76.7MHz 不明局         S4

77.7MHz エフエム入間     S5
77.7MHz エフエム大和     S5                
78.5MHz ブルー湘南      S5
78.9MHz 湘南ビーチエフエム S5       
79.1MHz 川崎エフエム     S5               
82.8MHz 鎌倉エフエム     S5       
83.1MHz レディオ湘南      S5
83.4MHz 世田谷エフエム       S4
83.9MHz エフエム相模原       S5        
84.2MHz 不明局          S5
86.9MHz 不明ミニFM           S5

<コミュニティーFMのみ>
(スタンダードVX-3/ローディングホイップアンテナ)

Dscn9930a_2 2010年聖母電波教会特小交信実験記録 (資料作成/白ワンチャン)  
日の出山-高取山 29.8877km
日の出山-港南台8丁目 60.1661km
高取山-港南台8丁目 34.5478km

(参考)
北千住マルイ屋上-日の出山 57.6523km
北千住マルイ屋上-高取山 56.0112km
北千住マルイ屋上-港南台8丁目 47.2047km

使用リグ/FT817(PWR0.5w)、VX3(430FM)
 アンテナ/水平ダイポール、付属ヘリカル

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移動運用その70/東京都多摩市丘の上広場(2010年5月2日)

Dscn9890a 東京都多摩市丘の上広場移動(地図)
好天に恵まれたゴールデンウイーク。明日の無線イベントのウォーミングアップにと近場に移動運用。
場所は東京都多摩市丘の上広場。
「多摩よこやまの道」東側基点。移動運用メッカの「見晴らし緑地」の道を挟んだすぐ南側の小高い公園だ。標高は大凡140m前後だろうか?
家を出たのが1400JSTとかなり遅い時間。新宿から京王線準特急で調布へ。そこから相模原線乗り換えて15時過ぎに若葉台駅到着。
「見晴らし緑地」に移動したときは北口から出てアプローチしたが、今回は南口より車道に沿って現地に向かう。
因みに若葉台駅は東京都ではなく神奈川県川崎市麻生区にある。この辺りは県境と市境が交錯しており位置確認が面倒。Dscn9882a
Dscn9891a南口を出て道路脇の歩道を西に歩む。
車は結構走っているが、歩いている人は殆ど見ない。この辺りのお馴染みの光景だ。
セブンイレブンやファミレスをやり過ごし、暫く歩くと相模原線のガードを潜る。車道は登り坂に差し掛かり更に歩むと右に京王線の若葉台電車区が望める。
その少し先のT字路を左に折れ、若葉台病院を巻くように登っていくと「丘の上広場」に出る。
T字路交差点脇に階段があるので登ってみるが「丘の上広場」とは繋がっていないので注意。一旦車道に下りてしまう道しかない。
しかしここからだと新宿ビル群が見える。
一旦車道に降りる。近くにバス停があるのだが時刻表を見ると1日1本。
これではバスでのアクセスは無理だ。
その脇に作業用階段があるので再び登る。するとやっと「丘の上広場」に到達。
入り口には「多摩よこやまの道」の道標が設置されている。
若葉台駅北口からのアプローチより若干時間がかかった。
Dscn9885a 広場の中心は樹木に囲まれて大きな岩が配置されている。あまり眺望はよくない。開けているのは北西のみ。
隣の「見晴らし広場」は東に開けて新宿や横浜ランドマークタワーが望めたのとは対照的。もう少し先に行けば眺望が利く場所があったらしいのだが気が付かなかった。
時々、ハイカーやサイクリングの人が通り過ぎる。
近くの病院の患者が看護婦に付き添われて散策している。
いたって長閑。
公園の真ん中にある樹木の下で運用を開始することにする。しかしすでに毛虫のシーズン。
時たま青虫が落ちてきて気持ちが悪い。
地面ではクロオオアリが巣作りに励んでいた。
Dscn9883a 15時半より運用開始。移動運用のピーク時間は過ぎていたのであまり出ている局も少ない。
17時頃までの運用で交信できたのは144MHzSSBの2局のみ。CQはすべて空振り。
移動のメッカ、「見晴らし広場」の隣なのに、僅かに離れただけで電波の飛びが左右されるようだ。無論、時間帯にもよるが。
帰りは素直に道標に従って車道を元のT字路に向けて下る。
帰路は多摩センター経由。一旦新宿に出るよりもこちらのほうが多摩散策の趣がある。
多摩センターのコーヒーショップで一段落した後、多摩モノレールで立川を経て帰宅。

使用リグ/FT817(PWR0.5w)、VX3(430FM)
 アンテナ/水平ダイポール、付属ヘリカル

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